2012年05月14日

Ubuntu 12.04 Precise PangolinをAsus UL20Aにインストールしてみた

一昨年暮れにそれまでのメインマシンのDell Inspiron mini 12の突然の不調で急遽手に入れたAsusのUL20Aは、その後もずっと愛用して非常に手になじんだメインマシンになっている。ただ、これは1年ばかり前に11.04 Nattyをインストールしたままで、ついに11.10はスキップしてししまった。去年はいろいろあったからなあ。ただ、Ubuntuの進化にまったくついていっていなかったかといえば、そうでもない。去年から自宅兼事務所のデスクトップを離れて出先で仕事をする機会が増えたのだが、去年の秋には11.10 Oneiricを仮想環境にインストールし、この4月からは東芝Dynabookの実機にベータ版段階からの12.04を入れて使ってきた。そして、わずか1ヶ月で、指先がUnityのUIを求めるようになってしまった。これはちょっと驚いた。

というのは、私は3年前からOpenBoxをベースにした変則デスクトップ環境で過ごしてきた。これはそのときに買ったDell Inspiron mini 12が低スペックでUbuntuデフォルトのGnomeではレスポンスが遅すぎたからだ。その後、機械が少しマシな現在のUL20Aになり、あるいはその他のマシンを使う機会があっても、「ええい、面倒だ」と、この使い慣れた変則デスクトップ環境を構築するのが常だった。デフォルトのUbuntuのデスクトップ環境に移ると、戸惑うことばかりが多かった。
ところが、Unityは手に馴染む。実のところ以前にも何度かUnityを試したことはあった。そのたびに、小さなトラブルがいちいち気になって、使うのを断念していた。ところが今回はそれがない。多少の使い勝手のちがい、「いつもの環境ならここがうまくいくのになあ」というのがないではないけれど、それが問題とは感じずに、「まあ、これはこんなもんだろう」と納得できるのだから、Unityも進化したものだ。現実にはまだ小さなバグが未解決なのか、どの環境でも起動直後にエラーメッセージが出るけれど、これも遠からず解決されていくだろう。

ということで、愛用のUL20AもPreciseにすることにした。めんどうなのでアップデートマネージャからアップグレードしようかとも思ったが、11.10をスキップしているのでアップグレードが二度手間になる。新規インストールをのほうがトラブルが少ないし、今回はクリーンインストールで進むことにした。まずはバックアップ。

さて、インストールディスクを用意するのだけれど、たまたま手もとに十分なUSBメモリスティックがなかったので、32MのUSBメモリスティックにUNetbootinからネットワークインストール用の起動ファイルを仕込んで、ここから起動してネットワークからインストールすることにした。この方法はそれなりにお手軽なのだが、インストール時のダイアログがテキストになるので、Ubuntuのインストールに慣れていなければ戸惑うかもしれない。これまで何十度となくUbuntuをインストールしてきた私でさえ、パーティションの選択では一度迷って、最初からやり直したほどだ。

そのパーティションだが、前回のインストールでは/homeディレクトリを別パーティションに設定していた。これをこのまま引き継ぐのが順当なやり方だとは思うのだけれど、古い設定ファイルが障害になっても嫌なので、ルートディレクトリ/をインストールするパーティションにデフォルトのまま/homeを設定した。インストール後にfstabに追記して古いhomeディレクトリを自動マウントするようにしておいて、必要な古いファイルは新しいhomeのディレクトリを以前のディレクトリへのリンクで置き換えて(たとえば古い「ピクチャ」のフォルダのリンクをつくっておき、新しくできた「ピクチャ」を削除して、そこに「ピクチャ」の名称で移動しておくとか)、旧データを引き継ぐ。この方法は以前からときどき使っているのだけれど、わるくない方法ではないかと思っている。ただし、fstabの書き換えをいい加減にやって起動できなくなって焦ったのは秘密だ。最近のUbuntuはゲストでログインできるので、まずはゲストでログインしておいて管理者権限をもった新規ユーザーを追加し、その新規ユーザーでログインして失敗を修正することができた。やれやれ。

ともかくも、新規インストール後は特に問題もなく、快調に使えている。ただ一点、インストールしたままでは、画面の明るさを調整できない。これは11.04のときからそうだったので、Grubの設定を変更すればOKだということがわかっている。ただ、設定の細かいところまでは覚えていないので、改めてGoogle検索してみた。すると、こちらに、「/etc/default/grubは変更するな! /etc/grub.d/10_linuxのGRUB_CMDLINE_EXTRA="$GRUB_CMDLINE_EXTRA "にacpi_backlight=vendorを追記しろ」と書いてある。それでその通りやってからsudo update-grubをかけてみたが、再起動しても明るさの調整はできないまま。おかしいなあと思ってもうちょっと調べてみると、以前には/etc/default/grubの方を変更している。そこで以前と同じように、ここの
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet splash"

GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet splash acpi_backlight=vendor"
と acpi_backlight=vendorを追記してgrubをアップデートしたら、ちゃんと輝度が調整できるようになった。以前からの方法で問題なかったわけで、じゃああの記事は何だったんだろうと疑問が増えただけだった。

ともかくも、これで快調に、最新のOSを使えるようになった。必要なアプリケーションはボチボチと追加していくことにしよう。考えてみれば、ずいぶんと余分なものも突っ込んでしまっているから。








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2012年05月11日

OpenOfficeのマクロで参考にしたサイト

しばらく前に小規模事業用の見積・納品・請求書類発行システムというエントリを書き、そこに「参考にしたサイトは別記事に記載の予定」と書いた。これは、さらにその前の記事で「さらに余力があれば、マクロについての解説も付け加えたい」と書いたことを踏まえてのことで、このネタでもう少し続けるつもりでいた。けれど、奇妙なものでいったん必要なファイルが完成してしまうと、急速に情熱は薄れる。作成中には「そうか! こんなヒントはどこかに書いてあれば参考になるな」と、いろんな発見があってブログのネタにする意欲も高かったのに、終わってしまえば「ま、別に自分が書かなくても、そのぐらいはわかるよね」と思ってしまうから人間とは勝手なものだ。

けれど、ソースをもらった先ぐらいは書いておくのが礼儀だと思うから、それらの記憶が完全に消失してしまわないうちに書いておこう。なお、このマクロはその後、私の事務所の運営に活用している。作成中にはあまり不都合に思わなかった仕様が、実際に使ってみると相当にユーザーアンフレンドリーだったりするので、「やっぱりシロウトのつくったものはダメだなあ」と思わないでもないが、まあ、自分のところの必要性は満たせているので、それでいいのかもしれない。

さて、実のところ、ほとんどのコードは、こちらからもらった。

OOoBasic

サイトの名称がちょっと不明なのだけれど、多くのブログで「はにゃさんのサイト」と紹介されている。非常に充実していて、掲示板まで含めればたいていの問題に対する回答が得られる。実際にはほかのサイトも多数(というか無数に)検索で探し出して参考にしたのだけれど、そういうところで得たソリューションを確認しているうち、「なんだ、結局はにゃさんのサイトに書いてあったじゃないか」と気づくことが多かった(というかほとんどだった)。だから、このサイトだけあげておけば十分、という気もする。決して完璧な答えが載っているわけではないけれど、サンプルコードを自分なりに解釈し、試行錯誤すればたいていは解決する。素晴らしい!

もうひとつよく参照したのがこちら。

Macroの杜(Sample Macro)

正直、こちらのサイトは説明抜きのサンプルコードだけで、おまけにそのサンプルコードが動かない場合もあって、決して使いやすくはなかった。けれど、かなり参考にはさせていただいた。というのも、マクロのコードは正解がひとつあるわけではなく、同じ動作をさせるにもいろいろな表現が可能だ。だから複数のサンプルコードを見比べることで、「ああ、なるほど」と、理解が深まる。そういう意味で、たくさんのサンプルを見やすく配列しているこのサイトはありがたかった。

サンプルコードといえば、英語ではあるけれど、このあたりにもある程度のサンプルがまとめてあった。

http://codesnippets.services.openoffice.org/index.xml

http://wiki.bolay.net/doku.php?id=programming:ooo:ooo

もっとも、これらの場所にある程度のサンプルであれば、OpenOfficeのフォーラムを検索すれば見つかることが多かった。

http://www.oooforum.org/forum/

http://user.services.openoffice.org/en/forum/

ただし、フォーラムのページにはGoogle検索でたどり着くことが多かった。

Calcのマクロについては、PDFでまとめられたものも検索で見つけることができた。

http://jacenty.kis.p.lodz.pl/i2cs/openoffice/lab_05b.pdf

基本的にはこれらに掲載されたサンプルコードをベースに必要な変更を加えていくわけだが、やっぱりマクロの基礎、つまりOpenOffice.org Basicを学ばねばならない場合もあった。本来は順序が後先ではあるが、これについてはこちらが公式に近い情報なのだろう。

http://ja.wikibooks.org/wiki/OpenOffice.org_Basic

http://ja.wikibooks.org/wiki/OpenOffice.org_Calc_Basic

このほか、ダイアログボックスに関してはこちら、選択行を1行下げるマクロはこちら、ドロップダウンリストについてはこちら、セル内の関数のマクロでの利用に関してはこちらこちら、などなど、個別のニーズに応じてあちこちのサンプルコードやチュートリアルを参考にした。結局それらは、最初にあげた「はにゃさんのサイト」をよく見れば書いてあることだったりもしたのだけれど、それはそれで相応の役に立ったことはやはり上記のとおりだ。

以上、簡単ではあったけれど、お礼と備忘を兼ねて記しておく。 

皆様、ありがとうございました。Thank you for your advise!

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2012年04月06日

Ubuntu 12.04 Precise Pangolinを使っている

自分用のメインマシンではついに11.10をスキップしてしまった(ついでに12.04へのアップグレードもまだ予定に入れていない)私だけれど、少し前から12.04 Precise Pangolinを使っている。これが非常に調子がいい。

ひとつは「Inspiron mini 12にPrecise Pangolinをインストールしてみた」で書いたとおり、小学生の息子のために用意した古いマシンにインストールしたもの。もうひとつは、半年間の予定で一日おきに顔を出すことになったある事務所のパソコンにインストールしたもの。私が使うために専用のノートパソコン(Fujitu)を用意してくれていたのだけれど、これがVistaマシン。改めて遅さを実感すると、Ubuntuを入れたくなった。どうせメールとブラウザ、オフィス系のソフトを使うぐらいだし、ソフトのインストールに関して特に規定はないということなので、普段使い用としてデュアルブートでインストールした。ふつうに起動すればVistaになるようにしておいたから、ほかの人が使う場合にも問題ないし、Windowsでなければ処理できないような共通ファイルがあったら再起動すれば済む。こういう運用にして感じたのは、たかがブラウザひとつ使うだけでも、Ubuntuの方がスピードを実感できるということ。もちろんVistaでもチューンナップすれば速くなるのだろうけど、やっぱりデフォルトの力は大きい。

さて、Precise Pangolinの印象だけれど、これは実に完成度が高い。実のところこれまでは(仮想環境で使った11.10を含めて)デフォルトのUnityではもどかしくてデスクトップ環境をOpenBoxに入れ替えていたのだけれど、今回はその必要をまったく感じなかった。だから、デフォルトのUnityの設定だけ少しカスタマイズして使っている。ほとんどデフォルトのままと言っていいかもしれない。

どこがどうと細かいことはいえないのだけれど、使っていて違和感がないのが完成度の証拠だと思う。LibreOfficeのバージョンも上がって、少しUIが変わったように思う。たとえばWriterで境界線がマウスオーバーで現れるUIは、以前にはなかったように思う。
これは11.10からなのだけれど、geditの検索が「検索・置換」と完全に別機能になったのは嬉しい。これはかなり使いやすい。

ぼんやりした印象だけれど、もうちょっと使い込んでいきたいと思う。
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2012年03月23日

小規模事業用の見積・納品・請求書類発行システム

はじめに
前回のエントリUbuntuで販売伝票作成管理で書いたように、この3月、私の営む翻訳事務所で使うための見積・納品・請求の3点の書類を発行するためのファイルを作成した。これは、フリー(オープンソース)のOffice統合ソフトであるOpenOffice(LibreOffice)の表計算ソフトCalc上で動作するマクロと表のテンプレートである。私の事業のためにカスタマイズしているので汎用にはならないと思うが、私の事業と似たような特徴をもっている事業、つまり、
  • 年間の売上がそれほど多くない(概ね1000万円以下)
  • 平均受注金額がある程度高い(概ね数万円程度以上)
  • 受注に応じて仕入れを立てる(在庫販売ではない)
  • 1明細について仕入先が1件に決まる(複数の仕入れを加工して商品にするのではない)
  • 見積の受注率が比較的高い(数割以上)
といった事業なら、ある程度使えるのではないだろうか。
上記の売上と受注金額については、つまりは年間数百件以上のデータを扱わないほうがいいだろうということである。スプレッドシートの特徴として数万件ものデータを扱うと処理速度が大幅に低下することが予想される(今回のシートで確認したわけではないが、たぶんそうなると思う)。通常、データは数年分は保管したいので、最大二千件程度までのデータを格納するとしたら年間数百件程度が妥当な処理範囲だろうというわけだ。だから、単価の高い仕事を扱うのであれば売上の高い事業でも使えるし、逆に単価が低ければ売上の制限はもっと厳しくなる。複数の原料を仕入れてひとつの商品を組み上げるタイプの業態に向かないのは、1明細につき一つの仕入先を想定しているからだ。翻訳エージェントの場合、この仕入先はつまりその文書を担当する翻訳者ということになる。また、このシステムは見積書で入力したデータを納品書、請求書と使いまわしていくようになっているため、見積書不要の業態や受注の如何にかかわらず大量の見積書を発行する業態には向いていない。見積→受注→納品→請求→売上集計と流れていく事務処理をスムーズに行うためのものである。

ダウンロードとライセンス
ダウンロードはこちらのサイトにある、invoices.odsという名称のファイルをローカルに置いて使う。

あるいは、こちらをクリックするとダウンロードに導かれる。

単なるテンプレートなので特に使用許諾等に堅苦しいことをいうつもりはないが、マクロのほとんどは複数のサイトに掲載されたサンプルコードからの改変なので、それらサイトの作者に対する敬意を払ってほしい(参考にしたサイトは別記事に記載の予定)。それらサンプルコードに関して特に著作権上の制約は設けられていなかったようであるが、私の権利範囲に関してはその精神を尊重してGPL準拠としたい。

要件
開発はUbuntu上のLibreOfficeで行なっており、それ以外の環境での詳しい動作確認は行っていない。ただし、このLibreOfficeはUbuntuのリポジトリに含まれているものではなく、本家サイトからダウンロードしてインストールしたものを使っている。Ubuntu12.04のリポジトリにあるLibreOfficeではエラーが発生して動作しないことを確認している。一方、Windows上のOpenOfficeでは、少なくとも一定の環境では動作するようである。この場合、フォントの設定が反映されないので、別途Takaoフォントを導入する必要があるだろう。

初期設定
ダウンロードしたファイルをOpenOffice(もしくはLibreOffice)から開いたら、使用前に初期設定を行う必要がある。初期設定は2種類ある。その他、OpenOfficeの設定を変更する必要があるかもしれない。
OpenOffice(LibreOffice)は、初期設定でマクロが無効になっている。本ファイルはマクロを使用するので、まずOpenOffice(LibreOffice)を起動して、オプションのセキュリティ→マクロのセキュリティの「信頼されたファイル位置」に本ファイルを設置した場所へのパスを追加しておく。
そのうえで本ファイルを起動し、まず第一の設定を行う。これは、出力ファイルのパスの変更で、ツール→マクロ→マクロの管理→LibreOffice Basicと進んでinvoices.odsのStandardに含まれるモジュールquote、statement、invoiceの3つの中のExport_to_PDFという名前のついたサブルーチンに含まれる出力パスを書き換える。デフォルトで"file:///home/user/Document/"が指定されているので、これを適切なパスに書き換える。ファイルの保存先に指定したいフォルダを開いてそこにあるファイルをコピーし、テキストエディタに貼りつければ、そのフォルダまでのパスが容易に得られるだろう。見積・納品・請求の各書類を紙ベースで扱い、PDFが不要である場合には、この処理は必要がない。その代わり、PDF出力ボタンを印刷ボタンに置き換える必要があるだろう。
初期設定の第二は、トップページ(トップページが表示されていないときは下端のタブから「Top」をクリックする)に表示されている「初回使用時に設定をする」ボタンをクリックして行う。ここでは使用者の事業所名や所在地、振込先情報などの入力を求められるので、ダイアログに従って入力する。
さらに、必要に応じて、仕入先データベースを記入しておく。これは、トップページの「仕入先データベースを編集する」をクリックして適宜データを入力する。仕入先の住所その他は必須ではない。
以上で初期設定は終了であるが、データベースには2件のダミーデータが入っているので、必要に応じてこれらを削除する。この削除は、トップページにある「データベースを直接編集する」ボタンをクリックして行う。
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posted by 松本 at 22:22| Comment(0) | TrackBack(0) | Ubuntuのアプリケーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Ubuntuで販売伝票作成管理

Linuxには、経理関係のソフトが大きく欠けている。英語環境ならいくらかあるようだけれど、日本語環境だとぐっと少なくなる。それでも、妻が愛用しているExcel BというソフトはOpenOffice上でも稼働するテンプレートなので、Ubuntu 上でも動作する。これは小規模事業所の経理に強い味方だろう。この辺りの詳細は、こちらの記事に書いた。

ただ、ビジネスまわりのソフトが少ないのは無理もないのかなあと最近気がついた。というのは、多くの事業がそれぞれなりにユニークなので、実は汎用のパッケージソフトというのは案外と使いにくい。それでも法律上の要件がかっちりしている企業会計なんかはパッケージソフトが非常に役立つわけだけれど、商品管理や原価管理、伝票類の作成に関しては、それぞれの事業のそれぞれの特性に合わせてカスタマイズしなければならない部分が多くなる。となると、パッケージソフトよりも「エクセルで作っといてよ」という世界になりがちで、使えるソフトが少ないのはなにもLinuxの世界だけではないのかもしれない。

実際、世の中に見積書や請求書のエクセルテンプレートはあふれかえっているが、実用的なものは案外少ない。ひとつの理由はそれが必ずしも自分のニーズにぴったりあった書式ではないからだ。明細の書き方や単価の書き方など、それぞれの事業にはそれぞれの癖がある。汎用のものがうまくあてはまるとは限らない。

もうひとつの理由は、たいていのテンプレートがデータ間のリレーションを想定していないことだ。見積書に単価と数量を記入すると確かに請求金額や消費税を自動で計算してくれる。けれど、その数値は納品書や請求書には反映されない。まして、請求書の数値を積算して月間の売上を計算してくれるようなことはしない。それはスプレッドシートの役割ではなく、データベースの役割だからだ。そして、データベース型のアプリケーションは基本的には事業ごとに開発すべきものであって、テンプレートが転がっているようなものではない。

それはそうなのだけれど、データベースを利用した伝票処理システムの開発はたいへんだ。だから、私のところのような小規模な個人事業ではおいそれと手を出せるものではない。ということで、開業から5年ばかりは、エクセル上の手作業でこれら伝票発行の管理を行っていた。ただし、派遣でいろんな事業所での経験が豊富な妻が巧妙な運用形態を考案してくれていたので、プロジェクトの管理を専用のシートで行って納品書・請求書はそこからデータをコピー&ペーストして作成する方式になっていた。この方法だと明細や単価をいちいち個別に入力する必要がないので、誤りも発生せず、手間もそれほどかからない。そして売上の管理は元台帳の集計で確実に行える。小さな事業にはこんな方式が確かに似合っているのかもしれない。

けれど、本来こういった処理はデータベース的に行うべきだというのは明らかだ。本格的な開発でなくとも、たとえばアクセスやファイルメーカーのような簡単なパッケージソフトを導入して素人が構築するレベルでも、相当に使いやすいものができる。それはまだWindowsが3.1だった頃にAccessを使った経験や、その後、Macのバンドルで付いてきたFileMakerで会社の経理を組んだ経験から確実にいえることだった。だから、機会があれば少なくとも見積・納品・請求の3点の書類に関しては一括して管理できるデータベースを組みたいとずっと考えてきた。たまたま去年は受注があまりとれず、その分だけ仕事が暇だったので(笑い事ではないが)、このあたりのデータベース化にとりくんだ。このときの覚書は、過去記事の「LibreOfficeのBaseで販売管理」にメモしてある。

それから1年近くこのデータベースを使ってきたのだけれど、いろいろと不便なところが目立つようになってきた。たまたま今年のはじめにデータベースをいじる機会があって、その際にSQL文の基礎なんかも少しはわかるようになって、どこを改訂すればいいのかようやく見当がつくようになった。そこで3月になってから大規模な改訂をやったのだけれど、だんだん形ができてくると同時に、OpenOffice(LibreOffice)のBaseそのものに内在する欠点が障害になり始めた。続きを読む
posted by 松本 at 14:45| Comment(0) | TrackBack(0) | Ubuntuのアプリケーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月22日

Inspiron mini 12にPrecise Pangolinをインストールしてみた

もう10日ほど前になるのだけれど、次期Ubuntu 12.04のPrecise Pangolinをリタイア中のDell Inspiron mini 12にインストールしてみた。このマシン、1年ほど前に友人に引きとってもらう約束をしていたのだけれど、去年は本当にいろいろあった年で、結局その約束はキャンセルになってしまった。そこで、間もなく小学校4年生になる息子に初めてのPCとして渡そうかと計画し、クリーンインストールを試みたわけだ。

Ubuntu を使うことはほぼ既定ではあったのだけれど、どのバージョンにするかは実のところちょっと悩んだ。このマシン、ハードディスクが死んでいるので、外付けのUSBメモリにインストールすることになる。去年の5月に4GのUSBメモリにインストールしたときには(「Inspiron mini 12をUSBメモリで復活」)、10.04で成功した。言い換えれば、その段階での最新バージョンである11.04ではうまくいかなかった。さて、こんどはどうするかということだ。

ここで参考になるのが、Ubuntu 公式のPoulsboドライバのページだ。かつてPSBドライバを苦労して導入した頃とはうって変わって、GMA500には、EMGD driver、PSB-GFX driver、PSB driver、IEGD driverという4つの選択肢が用意されている。ただ、厄介なのは、それぞれのドライバによって対応できるバージョンが変わってくることだ。私が知っている伝統的なPSBドライバは、ネイティブでは10.10までしか対応しない。カーネルのダウングレードでどうにか11.04が対応するという時代遅れの代物になりつつある。IEGDドライバはさらに時代遅れで9.10のみの対応。EMGDドライバは2D、3Dだけでなくビデオアクセラレーションも使えるという優れものだけれど、ネイティブで対応するのは10.10のみで、それ以後はカーネルのダウングレードが必要になる。将来性を考えれば12.04がネイティブで対応するPSB-GFXドライバなのだけれど、これは2D機能しか対応しない。

ここはかなり悩んだ。悩んだけれど、結局は将来性にかけることにした。EMGDドライバなら、追加インストールせず、ドライバが12.04にもともと組み込まれているという。ということで、Ubuntu のバージョンも12.04 Precise Pangolinに決定。ちょうど最新版を追いかけるのいいタイミング、ベータ版が出たばかりということでもあった。
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2011年12月06日

Linux、ましてUbuntuなんて知らないパソコンユーザーにUbuntuマシンを渡してみたら…

Ubuntuがどれほど成熟しているかは、そもそもOSなんぞに興味のない人にUbuntuをインストールしたマシンを渡してみてその反応を観察してみるのがいい。ということはわかっているのだけれど、なかなか機会がなかった。ちなみに、数年前に妻にそうやったときには、まだUbuntuが発展途上段階だったせいか、かなりサポートに手こずらされた。それ以後はそういう機会がなかったので、「さて、どのくらいOSを意識せずに使えるようになったか」興味はあっても確認する機会はなかった。

それが、今日、たまたまあるオフィスでそういう機会があった。

このオフィスのボス、ネットショップを運営しているということで相当年季の入ったパソコンユーザーではあるのだけれど、その一方でIEとFirefoxの区別もあんまりつかない、と、技術面にはとことん興味のない人物。つまり、パソコンでやりたい目的、彼の場合はインターネットでモノを売ること、には強烈なほどの関心があるが、その裏側でどういうことが起こっているのかということはどうでもいい。彼ほど極端ではなくとも、多くのパソコンユーザーがそうだろう。

そのボスが、長年愛用していたパソコンの調子が悪くなって、最新のマシンに新調した。新調してすぐに古いパソコンは起動さえおぼつかなくなったので、いいタイミングだったと言えるだろう。

ところが、運が悪いことに、この新しいマシン、初期不良を起こしてしまった。メーカー保証の範囲内なので修理に出すことになり、それはいいのだけれど、修理中の代替機がない。古いマシンは、不安定で、とても使えたものではない。

たまたまそこに居合わせた私は、「じゃあWindowsを再インストールすれば数日使う分には何とかなるんじゃないですか」とアドバイスした。アドバイスした手前、再インストールを引き受けた。だが、どうやらシステムディスクがちがっていたようで、再インストールでエラーが発生。これではどうしようもない。

とにかくWebが見れなければ、彼は仕事に困る。そこで私は、説明もせずにUbuntuインストールをやってしまうことにした。彼の性格なら、WindowsだろうがLinuxだろうが、仕事さえできれば文句は言わないはずだ。ちなみに、機種が古くメモリが512MBしかないので、Ubuntuは苦しかろうとXfceを追加インストールして、そちらをメインにすることにした。

私の読みは的中し、「これがブラウザで、これを開いたらネットが見えます」と説明しただけで、「OK、ありがとう」の返事。さて、どうなるか。

確かに質問は来た。一度は、「外付けHDが読めない」というもの。見てみると、デスクトップにアイコンは上がってきている。これが開けないという。不思議に思って操作を見ていると、ダブルクリックが遅い。これはマウスの設定を変更して問題解決。

二度目の質問は、「メモ帳はないのか?」。これはgeditをランチャーに仕込んで解決。

三度目の質問は、文字化け。これは.eml形式の過去メールをgeditで開いたら文字化けするというもの。Thunderbirdで開くようにアドバイスして解決。

四度目は、メールアカウントの設定。もともと「メールまでは要らないよ」ということだったのだけれど、使っているとやっぱり欲しくなるもののようだ。これも設定だけのサポート。

最後は、「このパソコンは家でも使おうと思うんだが、無線LANの接続はどうやったらいい?」。これはパネルのアイコンを教えて解決。

ということで、普通の使用では、普通に新しいパソコンを使うときに遭遇する程度の疑問が発生するだけでUbuntuは普通に使えるようだ。実際、やりたいことが明確にあって使っている人からは、Ubuntuでも文句は出ないのだと思う。目的があれば手段はどうでもいい。そんなふうに感じた午後だった。
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2011年11月22日

Ubuntuにインストール済みのフォントの一覧を取得

「お使いのフォントに合わせたいので、環境にインストールされているフォントを教えてください」というようなことを言われた。これがけっこう面倒臭い。まさかいちいち書き出すわけにもいかない。オボロな記憶だと、MacのDTP環境なら三種の神器のいずれかのアプリケーションで「フォント一覧の取得」みたいなダイアログがあった気がする。Ubuntuだとどうやっていいのか、ちょっと戸惑った。

原始的にやってのけるとしたら、フォントフォルダ内のファイル名を複数選択してテキストエディタで編集すればいいような気もする。ただ、フォント名とフォントファイル名は同じではないので、この方法はあまりよくないかもしれない。

順当にいくなら、そのためのコマンドか、ユーティリティを使うべきだろう。探そうと思ったら、こちらのブログにお手軽なWebアプリが紹介されていた。

AULTA FONTS VIEWER

使ってみると、一発でフォントの一覧が取得できた。ただ、難点は、順番がてんでバラバラに表示されること。手当り次第に取得するのだろうか。あるいはなにか順番があるけれど、それがわからないだけかもしれない。これでは不便なので、表計算ソフトで文字の昇順に整形。そこまで含めてもごくかんたんにできた。

探せばたぶん、ローカルで実行できるコマンドやアプリもあるのだろうけれど、とりあえずこれで十分かなという気がした。世の中、なべてWebアプリ全盛だ。
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2011年11月08日

Ubuntu11.10の言語設定でハマる

今回のアップグレードにはなんとなくついていけなくてまだメインマシンは11.04のままなのだけれど、別マシンのWindows環境上に仮想Ubuntu環境を設定することになって、そこは素直に最新版の11.10を選んだ。ということでようやく11.10に触れることになった。今回は(前回からそうだったかもしれないが)、Synapticパッケージマネージャがデフォルトからなくなっていて、プログラム管理はソフトウェアセンターに一本化されている。これはこれでいいのだけれど、Mozcをインストールしようとしたらソフトウェアセンターから見つけられなかった。振り返ってみたら検索のしかたが間違っていただけのようなのだけれど、そこはあまり考えず、手慣れたSynapticをインストールした。こういうことをしていると、だんだん一般ユーザーの感覚から離れてしまうと自戒。

さて、インストールをバックグラウンドで処理しながらほかの作業をしていたら、英語環境で立ち上がってしまった。言語設定がインストール時に選べたように思うのだけれど、どうもそこをパスしてしまったらしい。とはいえ、日本語環境に設定するのは何の難しいこともない。と、環境設定(11.04からシャットダウンメニューのところにある)を開いて、language settingをクリック。ここで言語の追加で日本語を追加するところまではうまくいった。ところが、そこから先、どうにも日本語を選択できない。ちょっと焦った。

なんのことはない。説明をよく読んでいなかっただけだった。「日本語」と書かれたバーを「English」と書いてあるバーの上にドラッグしていけばOKだった。そして、Appplyを押せばいい。それだけのことがわからず、一時は「英語環境で行くか」などと思っていたのだから実にいい加減なものだ。

UIの説明はよく読みましょうという教訓だった。
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2011年11月07日

LibreOffice(OpenOffice)のDrawで簡易DTP

LinuxでレイアウトソフトといえばScribusにトドメをさすのだけれど、あいにくなことにScribusは日本語対応が完全ではない。それでも以前に比べたらだいぶとマシになってきていて、カーニングに目をつぶり、禁則処理を手動でするという面倒なことさえがまんすれば、ルビをふらない横書き日本語文書ならレイアウトできるようになっている。

けれど、日本語DTPでは縦書き文書だって出てくる。ということで本格的な日本語DTPはLinuxではうまくいかない。それでも、簡易な間に合わせなら、OpenOffice、あるいはほぼ同等のLibreOfficeでレイアウトから出力までごまかすことができる。要はPDFを出せばいいわけだ。そしてOpenOfficeは一応は日本語対応が整っている。細かいことをいうならルビの設定が使えないのだけれど、それ以外は縦書き文書でもなんとかなるし、まあひと通りのことはできる。ただし、あくまで簡易DTPであるのは、たとえばトンボの出力とか版面外への画像配置とかCMYKの処理とか、印刷に必要な機能がないからだ。どうしてもそこまでやりたければ画像的に無理にできなくもないだろうが、そこまで無理するならInkscapeで1ページずつつくるほうがマシかもしれない。

ともかくも、これまで私は何冊もの本をOpenOfficeでレイアウトしてきた。冊子づくりが私の主なDTPの目的なので、そういうことになる。ちなみにペラものだったらInkscapeの方がいいとは思う。文字が延々と続く冊子ものの場合、OpenOffice、最近のUbuntuならLibreOfficeのWriterでレイアウトするのが最も簡単だ。

ところがあちこち見ていると、同じOpenOffice(LibreOffice)でもDrawをレイアウトソフトとして勧めている記事に出くわすことがある。そこで以前もちょっと試してみたのだけれど、テキストボックスの連結ができないので使いものにならなかった。文字屋である私にとって、テキストを複数ページに一気に流し込めないようでは実用的ではない。

ところが今回、図版を主体にしてその間に縦書きテキストが混在する冊子をつくることになった。最初はInkscapeで1ページずつつくってPDFを合体させようかと思ったが、それはそれで面倒だ。60ページのPDFを1つずつつくる手間は、ちょっと想像するだけで気が遠くなる。そこで、久々にDrawを試してみようと思った。

やってみると、これがうまくいく。Writerだと読み込んだグラフィックの配置がかなり面倒なのだけれど、Drawだとかなり融通がきく。それだけでもWriterより使いでがある。ヘッダ・フッタが入れられないのだけれど、私がこれを使うのはノンブルとハシラだけのことで、これらはテキストボックスとして配置して各ページに複製することで難なく処理できる。ノンブルに関してはページ番号の自動入力を挿入することは普通のテキストボックスでも可能なので、それを使えばOK。

ただ、グラフィックが重いので、10ページずつぐらいの文書に分ける必要があった。処理能力の高いマシンなら、その必要もないだろう。最終的に各パーツをPDFで出力しておいて、PDF Shufflerで合わせて完了。

縦書きで開きが違うので、さらに最後のPDFからページ逆順で印刷用のPDFを出力しておく必要があった。これは60, 59, 58, ..., 2, 1という数列を印刷ダイアログの「ファイルに出力」に入力してOK。この逆向き数列は、同じLibreOfficeのCalcで一瞬でつくれる。

Drawはダメだと思っていたけど、適材適所、用途によってはずいぶん使い勝手があると再認識した。
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2011年11月05日

BitNamiでのローカルホスト環境の再起動

昨日、BitNamiでModxをインストールしていろいろと試し始めたのだけれど、パソコンを再起動したらローカルホストに接続できなくなった。これはMySQLとApacheが稼動していないかららしい。BitNamiのサイトには起動スクリプトでこれを解決する方法が書いてあるが、いつもいつもBitNami - Modxで作業するわけではない。その都度利用するほうが都合がいい。そこで、適当に見ていたら、インストールしたディレクトリにmanager-linux.run
という実行ファイルがあるのに気がついた。これを右クリックから実行すると、MySQLとApacheが停止していると示される。ここからGUIで起動できるので、この2つを起動すると、無事にローカルホスト環境に接続ができた。

ちょっとしたことでも、わからないと困るものだと思った。
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2011年11月04日

BitNamiで手軽にModxインストール

昨日、BitNamiでWordPressがローカル環境で動いたという記事を書いたが、WordPressだと機能的にどうも不足することがわかってきた。これまできちんと使ったことのあるCMSはWordPressだけなのでとりあえずそれをインストールしてみたのだが、やっぱりこれはブログメインのエンジンだ。もうちょっと本格的なCMSが必要なようだ。

同じBitNamiにはいろいろなCMSがある。Alfresco、Drupal、eZ Publishなんてのが使えそうなので試してみるが、本格的なものほど簡単ではなさそうだ。

サイト構築の管理までやったことはないけれど、コンテンツ管理者としてはModxなら使ったことがある。Modxはどうかと思ってみたが、BitNamiにはModxのスタックは用意されていない。けれど、いったんBitNamiでローカル環境を整備すれば、ほかのCMSも割とかんたんにインストールできる。以下の私のやった方法は、どう考えても邪道だけれど、邪道なりに何も悩まずに進めることができるので、備忘を兼ねて書いておく。

まず、BitNamiでWordPressのスタックがインストールされているところからスタートする。ここで、http://127.0.0.1:8080/wordpress/を打ち込めばWordPressで作成したブログのトップページが開くことは昨日書いた。ちなみに127.0.0.1はBitNamiが設定したローカルホストのアドレスで、8080はデフォルトのポート番号ということらしい。このあたりはカスタマイズできる(というよりもカスタマイズしておいたほうがいい)のだろう。何もわからずにやったので、ここはいい加減になってしまった。今回は練習なので、本番でやるときにはもうちょっとよく考えようと思う。

さて、このトップページはどこにあるのか? WordPressをインストールするとき、デフォルトでユーザーフォルダ直下にwordpress-3.2.1-4というフォルダが生成される(もちろんこれもカスタマイズ可能)。この中にローカルホスト環境に必要なデータ一式が詰まっているのだけれど、では、いわゆるホームページはどこにあるのかというと、~/wordpress-3.2.1-4/apps/wordpress/htdocs/index.phpにある。つまり、~/apps/wordpress/htdocs/が、ウェブサイトのルートにあたるわけだ。

これだけわかれば、CMSを追加インストールするのは簡単だとわかるだろう。

Modxの場合、普通は、ダウンロードした圧縮ファイルを解凍し、一括してサーバーのパブリックな場所にアップロードする。そしてそのディレクトリにブラウザでアクセスすれば、インストール画面が現れる。ということなら、この~/apps/wordpress/htdocs/に解凍ファイルの一式を置けばいい。今回は既にWordPressのファイル一式が存在するから、~/apps/wordpress/htdocs/modxというフォルダをつくって、そこに解凍する。そして、ブラウザからhttp://127.0.0.1:8080/wordpress/modx/setup/を開くと、インストール画面が出る。あとは指示に従えばいい。

最初は本家版を使ってみたが、日本語化で悩むより鳩、日本語化されたローカルバージョンをインストールした。こちらのもの。
http://modx.jp/

インストール時にひとつ躓くのが、MySQLの設定だろう(いや、わかってる人は躓かないかな。私は躓いてしまった)。これは、まずMySQLの設定を予めしておかなければならない。そのためには、WordPressインストール時にいっしょにインストールしたphpmyadminを使う。これはhttp://127.0.0.1:8080/phpmyadmin/にブラウザでアクセスすればログイン画面になる。

ここでまず、私はユーザー名とパスワードがわからず苦労した。結局のところ、ユーザー名はroot、パスワードはWordPressインストール時に設定したパスワードと同じものになる。WordPressのユーザー名とは違うのにパスワードだけは同じということで、わからないままにけっこう時間を食ってしまった。phpmyadminにログインしたら、MySQLの設定ができるから、このデータベースタブで新規データベースを作成する、というところに新しいデータベース名を入れて作成しておく。

この下準備ができたら、Modxのインストールを進めることができる。「データベース接続とデータベースユーザーの指定」のところで、でターベースホストにローカルホスト名である127.0.0.1を入れ、ユーザー名はroot、パスワードはWordPressインストール時に設定したもの、データベース名に先ほどphpmyadminで作成したデータベース名を入れ、「→ ここをクリックしてMySQLサーバへの接続をテストしてください」というリンクをクリックすると、OKが出て、先に進める(わからなかった私は、ここで何度もエラーメッセージを出した)。その上で、「指定のデータベースが存在しない場合は新規作成を試みます。」をクリックして、データベースを自動作成。そして、管理者のユーザー名とパスワードの設定ダイアログが出るので適当に設定して「次へ」をクリックすると、確認画面が出てインストールに進むことができる。初回ログイン画面に進んで先程の管理者ユーザー名とパスワードを入力すると、利用が可能になる。

以上で、BitNamiで超簡単にローカル環境にModxをインストールすることができた。これは使えるかもしれない。ちょっといじってみよう。

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2011年11月03日

BitNamiでWordPressがローカル環境で動いた

ちょっと経緯があって、Webショップの開発・運用の端っこに関わることになった。といっても、システム側のことではなく、出店者側のサイト構築の話。既存のショップを改善し、同じ商品ラインナップを別のモールにも新規出店するという企画だ。

細かいことはまだまだ進行中でもあるしデリケートな部分もあるから省略するとして、サイト構築の手段としてCMSを利用したらどうかというアイデアが浮かんだ。ただ、モールの内部にCMSをインストールすることはできないようだ。もしも無理矢理に使うとしたら、CMSで構築したデータを吐き出して、それをFTPでアップロードという力技になるだろう。けれど、それでもCMSを利用する価値はありそうだ。

しかし、そうなるとローカルでCMSを動かさなければならない。なにか方法はないかとGoogleに聞いたら、BitNamiというアプリケーションがあることがわかった。

BitNami

ここで、インストールしたいCMSのスタックをダウンロードする。たとえば、WordPressの場合bitnami-wordpress-3.2.1-4-linux-installerというのがダウンロードされる。これを実行可能にプロパティを変え(Nautilusの右クリックから可能)、端末にファイルの場所を指定して実行するとインストーラーが走る。これでインストールが完了。完了後のダイアログで、WordPressの初期設定もやってくれるから非常にイージーだ。

その後、WordPressにはブラウザのアドレスバーにhttp://127.0.0.1:8080/wordpress/を打ち込んで開いてやる。これが最初わからずにちょっと戸惑った。あとは、普通にWordPressがローカルで動く。

これはすごいなと思った。
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2011年10月05日

仮想環境XPでPDF Creator

あるWebサービスでPDF形式の文書を出力してくれるところがあるのだけれど、これがUbuntuでは文字化ける。いまどきPDFで文字化けを起こすのは珍しいのだけれど、どうやらこれはサービスの仕様らしい。

というのは、このPDFをWindows環境に持って行ってAdobe Readerで開くとちゃんと文字が表示されるのに、Windows環境のInkscapeで開くと文字を認識しないからだ。おそらく、サービスが使いまわされることを避けるためにこういうことをしているのだと思うけれど、ユーザーから見れば余計なお世話ということになる。

で、Ubuntu環境で読めるようにする方法を考えた。要は文字をアウトライン化するかビットマップ化すればいい。そこで、PDF CreatorをWindows環境でインストールし、Adobe Readerから改めてPDFを作成した。この際、オプションの奥のほうにあるポストスクリプト設定で、アウトライン化もしくはビットマップかが選択できるので、ここをチェック。こうやって出力したPDFをUbuntu環境に戻すと、無事にUbuntuで読めるPDFが得られた。

こういう手間をかけるぐらいなら、Webサービスなんか使わずにローカルで文書を作ったほうがよかったのかもしれないとも思う。とりあえず備忘録として。
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2011年09月03日

sk1とuniconverter

以前、Ubuntuのリポジトリにはベクター系のグラフィックソフトとして定番のInkscapeのほかにSkencilというのがあった。いつの間にか見なくなったなあと思っていたのだが、どうもプロジェクトがあまり進展していないらしい。その代わり、sk1というフォークがあって、むしろこちらのほうが活発らしい。AdobeのIllustratorの代替ソフトとしてかなりいいセンをいっているらしい。公式サイトに.debファイルが用意されていたので、インストールしてみた。こちら。

http://sk1project.org/modules.php?name=Products&product=sk1&op=download

ちょっといじってみた。以前はほとんどInkscapeと同じような印象しかなかったのだけれど、だいぶ別の方向に進化している。プラグインやフィルターが充実してきたInkscapeに比べてそのあたりはシンプルで愛想のない感じだけれど(プラグインはメニューではなくプラグインブラウザというので表示されているが、これがよくわからない)、強みはCMYKを扱えることだ。

InkscapeはほとんどIllustratorの代用になるのだけれど(というか、私はずっと代用として使ってきているけれど)、惜しいことにはCMYKにデフォルトで対応していない。先日、久しぶりにオンデマンド印刷を使う機会があってカラー原稿を入れたのだけれど、RGBデータだったから少しくすんでしまった。あまり品質にシビアな仕事ではなかったので問題ないといえば問題なかったのだけれど、やっぱりできることならCMYKに変換して入れられるようになっておきたい。ということで、InkscapeでCMYKに変換するプラグインを探していたら、ごく簡単に見つかった。それが、こちら。

http://wiki.inkscape.org/wiki/index.php/ExportPDFCMYK

ところが、これがうまく走らない。エラーメッセージで「処理ができませんでした」みたいに空振りをする。どうもuniconverterというプログラムがうまく走らないようで、それについて調べていたらsk1に行き当たったというわけだ。

実は、sk1は最初からプリプレスを意識したプロジェクトらしい。だからAdobeのIllustratorのファイル形式やCorel Drawのファイル形式を扱えるようなトランスレータを開発した。それがuniconverterというわけだ。

Illustratorは、最近のバージョンからこのuniconverterを組み込むようになっている。そして、どうやらその整合性がうまくとれていない。しばらく前のバージョから発生しているコピー時にエラーメッセージが出る問題は、このuniconverterの不備から発生しているらしい。

ということで、InkscapeのCMYKのプラグインを動かすと同時にコピー時のエラー解決ができないかと、uniconverterの最新バージョンをsk1のプロジェクトページからダウンロードしていれてみた。

http://sk1project.org/modules.php?name=Products&product=uniconvertor&op=download

けれど、効果なし。というか、エラーメッセージの種類が変わっただけで、コピー時のエラーメッセージは出るし、CMYKのプラグインもうまく走らない。やっぱりこのあたりは、正式にバグが解決しないと、私レベルではどうにもなりそうにない。ちなみに、このバグは既にLaunchpadに報告があがっているようだ。pythonの動作に関係する様子なので、コードが読める人ならもうちょっと何とかなりそうな雰囲気はあるのだけれど。

さてさて、話が長くなったけれど、その点、sk1はuniconverterもちゃんと動いているようだ。だったら、印刷絡みのデータは最初からsk1で扱えばいいのかもしれない。Inkscapeと特に大きく使い勝手がちがうのは、PDFを直接開くことができないこと。開けるのはsk1の形式だけで、PDFはインポートもできない。SVGやpsデータはインポートできるので、PDFを細工するために使うのであれば、svgかps形式に予めInkscape等で書きだしておく必要がありそうだ。ただし、やってみると、svgはあるていどうまくいくけれど、psはうまくいかない。このあたりははっきりいってよくわからない。

PDFへの書き出しは、exportでもPrint to PDFでもいけるようだ。Inkscapeほどメジャーではないけれど、ひょっとしたらこの先、Inkscape以上に使えるソフトになるのかもしれない。


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2011年08月05日

タブレットが欲しくなってしまった

iPadが発売されるちょっと前あたりから、タブレット型の端末に非常に興味を惹かれていた。iPadそのものはいろいろ制約があるのでAndroidかなあと、まともな製品が発表される以前のいわゆる中華パッドなんかの情報を一生懸命漁っていたりもした。そんな状態が1年近く続いていて、去年の秋から冬にかけて各社からまともなAndroidタブレットが発売されるようになって、急速に興味が薄れてしまった。できること、苦手なことがだいたい明らかになってきて、「その程度のことなら無理して買うことはないな」という感じで。

特に、タブレット端末の用途の中で重要なのは、電子書籍だろう。第一に電子書籍閲覧端末としてのタブレットという位置づけのものも少なくない。AmazonのKindleとか、シャープのガラパゴスとか。そして、電子書籍に対する興味は尽きないものの、当面読むだけならパソコンで十分かなという感じもして、「まあ、タブレットは後回しでいいや」と思うようになっていた。

ところが、昨日、たまたま電車に乗って出かける用事があった。ふだんは自宅事務所だから、あんまり電車には乗らない。そして乗るときには、だいたいはノートパソコンを持参して、膝の上で広げることにしている。仕事の続きを電車の中でというのは、意外にはかどるものだ。環境が変わることが気分をしゃっきりさせてくれるのかもしれない。

そして、昨日もやはり、愛用の11インチのノートパソコンを持って出た。そして仕事なのだけれど、これがちょうど依頼があったばかりの原書の下読みだった。下読みだから、キーボードに触る必要はない。読みやすければいい。

そこで、PDF書類でもらっている原書をevinceで開いて読み始めたのだけれど、ふと気がついて画面を90°回転させて、ノートパソコンを本を開くような形で持って読んでみた。これがなかなか読みやすい。

ほとんどの本は、1ページが縦長の紙だ。だから、モニタ画面を縦にするのは、読書ということからいうと非常にいい感じになる。これは、やってみるまで気がつかなかった。

もちろん、その昔、DTPをやっていたころには、縦長モニタの使いやすさは十分に感じていた。だが、それはそれだ。本をつくるのと読むのとではまたちがう。DTPの作業ではパレット類を散らしておく関係上、横長は横長で価値がある。読書の場合、そういう都合もないから、ほんと、縦長画面は予想以上にユーザビリティに優れている。

そうか、タブレットの利点は、タテヨコに切り替えて使えることなのかと、頭ではわかっていたつもりの理屈が、実際にやってみてようやく体感できた。こうなると、ノートパソコンで擬似的にそういう環境を作るよりも、やっぱり軽量のタブレットが欲しくなる。だいぶ安くなってきたなあと、懐具合も考えずに物欲が頭をもたげてしまう。
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2011年07月20日

Winefileは存在すら知らなかった

ファイルマネージャは、ふつう、どんなパソコンにも存在するプログラムだ。けれど、そういうものが存在するということすら、Ubuntuを使い始めるまでは知らなかった。フォルダをダブルクリックしたらその中にあるファイルやフォルダを見ることができるというのは、パソコンそのものの機能、OSそのものの機能であって、それを司るプログラムがあるなんてことは考えもしなかった。実際、MacでもWindowsでも、これはOSの一部として提供されている。Ubuntuだってそうだけれど、ただ、UbuntuのようなLinuxの場合、その気になればデフォルト以外のファイルマネージャを使うこともできる。Ubuntuのデフォルトはnautilusだけれど、私はこれに関してはXfceのThunarを使っている。そういう変更ができることが使っているうちにわかるようになるのも、Linuxの面白さのひとつだと思う。

ということで、現在私はふだんはThunar、たまに必要があってNautilusを使うのだけれど、自分のシステムの中にそれ以外のファイルマネージャが入っているとは夢にも思わなかった。いや、以前にはもっと別のものをインストールしていたこともあるし、ブラウザの中にはファイルマネージャ的な機能を持ったものがあったりするので、「夢にも思わなかった」は言いすぎかもしれない。けれど、思いがけないところにひとつファイルマネージャが入っていた。それはWineだ。

Wineは、Windowsのエミュレータ的なソフトだけれど、仮想環境ではなくLinux環境下で動作する。だから、Wineを使うときに、特にWindows側のデスクトップ環境は必要がない。だからファイルマネージャもLinux側のものでOKだ。具体的には、たとえば.docファイルをword viewerで開いてやるなら、NautilusなりThunarなりのLinuxのファイルマネージャでそのファイルにたどり着いて、そこから右クリックでword viewerを指定してやればそれでOKだ。あるいはWineでインストールしたプログラムを開くのに、そのプログラムの実行ファイルまでNautilusでたどり着いて、ダブルクリックで実行することもできる。

だから、ファイルマネージャはLinux側のもので十分なのだけれど、WineにもちゃんとWinefileというファイルマネージャが最初からセットされているのだという。詳細はこちら。

http://wiki.jswindle.com/index.php/Winefile

何かの拍子にこれを見つけて、起動してみた。かなり古めかしい感じだけれど、確かにファイルマネージャがWineで動作している。例の.docファイルなどは、ここからWineアプリケーションで開くことができる。

ただ、これはあくまでWine側のアプリケーションなので、ここからLinux側のアプリを起動することはできない。だから、対応するWineアプリケーションのないファイルをダブルクリックしても何も起こらない。さらに、機能の多くが未実装ということで、実用的にはあんまり価値はなさそうだ。

それでも、こういうプログラムがあるということを知っておくのは悪いことではないと思う。特に、それが自分が気づかないままに自分のシステムにインストールされているのであれば。Wineを使っている方は、いちど起動して確かめて見られてはどうだろうか。
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2011年07月05日

UIの力は慣れの力。

数日前に面白いブログエントリを見つけた。こちら。

お客様のブラウジング用パソコン数台にUbuntuを導入しました

前半の手順みたいなところは割とどうでもよくて、興味を惹かれたのは最後の方。

まだ全機種をUbtuntu化していません。
というのが、お客様が基本的にWindows以外のパソコンをすごく毛嫌いしているからです。
はじめに2台導入したのですが、UbuntuのデフォルトのGUIの画面でおいておくと、誰も触りませんでした。
お客様に聞いてみると、画面が違うので触りたくないとのことでした。
そこで、Windowsと同じ青色の画面に、ランチャーを作成してWindowsぽく画面を見せると使ってくれるようになりました。
(上の人からはランチャのアイコンをIEと同じにしたらもっと使ってくれるんでないと言われました)

「お客様用パソコン」がどういう位置づけでどういう人を対象にしているのか記事からはわからない。ただ、見慣れないUIに引いてしまう気持ちはわからないこともない。
私も、5年前にUbuntuを使いはじめて、いろいろ設定がいじれるようになったときに、まっさきにしたのがUIを使い慣れたMac(それもOS8.6時代のMac!)にカスタマイズすることだった。そのぐらい、自分に馴染んだUIというのは重要。当時のMacユーザーなら付き合いでWindowsも少しぐらいは触ったことがあるからUIがマシンによって異なるということは理解できたと思うけれど、Windows一本で来たユーザーにとっては、左隅にスタートボタンのないUIは、どう使っていいかわからなくて「毛嫌い」というのも、あながちないことではないと思う。

ということで、UbuntuをWindows風にカスタマイズする方法なんかも数多くWeb上で出回っているわけだけれど、一方の開発者の側からすれば、「より理想的なUI」を求めるのは当然だろうと思う。これは、「真似をしない」という次元ではなく、「もっといいものがあるはずだ」という向上心だと思う。私なんかはわりとそういうのを好ましいと思うのだけれど、相性問題もあって今回のUnityにはついていけず、結局は昔ながらのカスタマイズしたOpenBox環境を離れられない。これもまた、ひょっとしたら保守性のなせるわざかもしれないと思う。

ということで、いったん「パソコンとはこういうものだと」と思わせたWindowsの強みは変わらないだろうなあと思う。ただ、デバイスが異なればそのあたりはOKという人も多いわけで、モバイル時代に突入したいま、そのあたりからバランスが崩れてくるような気もする。ということは、モバイルを睨んだUnityは、方向としては正しいんだろうなと、そんなことを思った。
posted by 松本 at 17:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 総記・雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月02日

Twitterクライアントの不調とGwibber

しばらく前からどうも常用しているTwitterクライアントのChoqokの調子がよくない。認証しているはずなのに「認証が必要です」みたいなメッセージが出る。強行すると普通に使えたりもするが、そのあとで突然落ちたりもする。いったん落ちると連続して落ちる。設定ファイルを捨ててうまくいく場合もあるけれど、使っているうちにまた同じようなことが起こる。

そこで、Choqokを諦めて別のクライアントを使ってみようと思った。試してみたのはQwitとGwibber。ちなみにGwibberは、デフォルトで入っている。Qwitはリポジトリに入っているのでSynapticパッケージマネージャでインストール。

Qwitは、以前は、たぶん私がTwitter初心者だったせいで、よくわからずに使えないと思った。今回ちょっと使ってみた感じでは、それほどわるくない。シンプルで、必要なものが必要なだけあるという感じ。これでいこうかなと思った。

ただ、Choqokで慣れてしまっているせいで、Choqokと違うところが気になる。具体的には、一覧性が低いことだ。Choqokだと、ポストの長さにもよるけれど、6〜8ポストぐらいは縦長の1画面で読める。未読のポストは一覧できたほうが嬉しいのだけれど、よっぽど賑わっているときでもない限り、1回の更新でこの程度に収まる。たまたまだけれど、これが使いいい。ところがQwitでは4〜6ポストぐらいでいっぱいになる。わずか1〜2程度のちがいだけれど、これが意外と気になる。

設定でなんとかならないかなと思ったけれど、UIの詳細は設定できない。何か方法がないかなと思って探していたら、QwitではなくGwibberにテーマが導入できることを見つけた。ならば、Gwibberでシンプルなテーマを導入すればうまくいくのではないかと思った。

Gwibberを使っていないのは、多機能なクライアントなのが仇になってUIが込み入っているように感じたからだ。上記の一覧性もよくない。けれど、こういったことはテーマで調整可能かもしれない。

Gwibberのテーマは、

/home/~/.local/share/gwibber/ui/themes/

というフォルダをつくっておいて、そこにインストールする。いくつかネットに上がっていたのをダウンロードしてそこに展開。Gwibberを起動すると、テーマが適用できるようになっている。Qwit風のテーマというのもあって、なるほどという感じ。

けれど、意外と検索でダウンロードできるテーマは多くない。もうちょっとシンプルなのがいいのだけれど、そういうのが見つからない。ならば、既存のテーマをもとに自分で調整するかと思った。幸い、テーマの設定はHTML(あるいはCSS?)に書かれているようだから、素人なりになんとか手を加えられそうだ。

けれど、少しやってみて袋小路にはまった。そのうちに、Twitterクライアントの不調はChoqokだけの問題ではなく、いろいろなクライアントで発生している問題だという噂を聞いた。どうもTwitter本体のAPIの仕様が変わったせいで発生していることらしい。となると、慣れないクライアントに移るよりは、バグの修正を待ったほうがよさそうだ。

ということで、探索は終了した。ここで深追いしないところが、いつまでたってもシロウトのUbuntu使いを抜けられない私なのだろうと思う。

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2011年07月01日

OpenOffice(LibreOffice)の改行コード問題、とりあえず回避

スマートな方法ではないのだけれど、一昨日、OpenOffice(LibreOffice)とテキストエディタの改行コードで書いた問題をとりあえず回避する方法を書いておこうと思う。単純な話で、OpenOfficeでもテキストエディタでもないアプリケーションを経由してコピー&ペーストするだけ。

たとえば、ホームページビルダー式ののHTMLエディタとしてSeaMonkeyのComposerがあるが、ここにテキストファイルを貼りつけると、改行コードは<br />もしくは<p></p>として反映される。これを改めてコピーしてOpenOfficeに貼りつければ、改行マークはそれぞれ正しくLFもしくはCR+LFとして認識されるから、以後、保存時におかしな変換が行われて「行が増える」問題は発生しない。

これはたぶん、SeaMonkeyではない他のアプリケーションを経由しても同じ結果が得られるのではないかと思う。たとえばブログエディタのようなものでもいいと思う。なんならテキストエディタで\rや\nを<br />に一括変換しておいてそれをHTMLとしてブラウザに読み込ませておいてからコピー&ペーストしてもだいじょうぶだと思う。ただ、手間がかかるので、それよりは他のアプリケーションを経由するほうが簡単だろうと思う。

こんな変なことをしなくてもOpenOffice(LibreOffice)の方で.doc保存時に変なことにならなければいちばんなのだけれど。とりあえずは、ベタな回避策で運用するとしよう。
posted by 松本 at 20:12| Comment(6) | TrackBack(0) | Ubuntuでの失敗・トラブル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする