2012年06月21日

Ubutnuプロモーションのための資料

ちょっと考えるところがあって、企業向けにUbuntu導入をプロモーションするための資料をつくった。日本人向けには本当はパワポのスタイルで俵とかイラストを多用した資料がウケるとはわかっているのだけれど、個人的にはああいう中身のないスタイルは読んでいて疲れるだけなので、文字中心のPDFにした。こちらにまとめてある。

Ubuntu導入を考えている企業のために

これまでもっぱら個人利用の視点に立ってUbuntuについて書いてきたのだけれど、昨年から今年にかけて複数の企業に出入りして仕事をする機会があった。そういう場所でも、いや、そういう場所だからこそUbuntuがより役立つことを痛感した。トラブルの多いパソコン運用をしている仕事場が多いのを見て、「Ubuntuを導入すればもっと楽になれるのに」と何度も思った。

私は個人利用とはいえ、個人事業主ということもあって、Ubuntuが仕事に使えることを十分に知っている。けれど、Windowsがお仕着せで与えられる企業の内部にいては、Ubuntuのポテンシャルは気づかないかもしれない。あるいは気づいても、それを企業内で提案していけるだけの時間も余裕もないかもしれない。それならば、そのポテンシャルを十分に知っている私が、提案書とまではいかなくとも、提案書を作成する上でのたたき台や添付資料ぐらいには使える文書を用意するべきではないかと思った。

そういう狙いがあるから、文書は5つに分割した。どれを使っても、どれを使わなくても、それぞれのケースに合わせて活用してもらえると思うからだ。もしも自社内でUbuntuを使いたいと思う方がいらっしゃったら、周囲の説得のためにぜひこの資料を有効活用していただけたらと思う。もちろん、不十分なところはどんどん補足していただければ幸いである。
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2012年06月05日

Clipmanを使いたいのだけれど…

昨日、クリップボードマネージャに困っているという記事で、「xfce4-clipmanの説明には「システムトレイがあればXfce Panelでなくても使える」と書いてあるので、なにか工夫すればこれがUnityで走るのかもしれない。」と書いた。その手がかりを求めて公式サイトに行ってみると、「Clipmanにはxfce4-popup-clipmanというコマンドがある」と書いてある。xfce4-clipmanが起動している状態でこのコマンドを叩くと、クリップボードの履歴が表示される。公式サイトにはショートカットキーに仕込んで使うように書いてあるけれど、これをUnityのランチャーに仕込めばXfceのパネルでClipmanを使うのとほぼ同じ使用感覚が得られるだろう。これはやってみる価値がある。

ただ、UnityのランチャーはGnomeパネルやXfceパネルのランチャーとちがって、任意のコマンドを仕込むことができない。そこでまずデスクトップランチャーをつくることにした。これもUnityのUIからはできないので、いったんXfceでログインしてxfce4-popup-clipmanを仕込んだランチャーを作成。次にこのデスクトップランチャーをUnityのランチャーにドラッグして登録。そして最後に、Unityの「自動起動するアプリケーション」にxfce4-clipmanを仕込んだ。ログアウトして再ログインすると、xfce4-popup-clipmanのアイコンをクリックしたときにクリップボードの履歴が表示されるようになる。これはいい。

XfceのパネルのアプレットをこんなふうにしてUnityで使うのに成功した! と喜んだのも束の間、次にxfce4-popup-clipmanのアイコンをクリックしたときには、もう履歴は表示されない。おかしいなと思ってシステムモニタで調べると、xfce4-clipmanが起動していない。これはいけないと再度起動してシステムモニタで見ると、一応動いている。そして履歴も表示される。けれど、しばらく使うとまた使えなくなる。システムモニタで見ると、またも落ちている。

原因は不明だけれど、どういうわけかxfce4-clipmanはUnity環境に常駐してくれない。常駐させる方法がわからない。これはUnity 2Dでも同じだ。

ということで、残念ながらClipmanは使えない。幸い、スペックがまともなメインマシンではGlipperの調子がいいので、これを使い続けることにしよう。そして、出先で使う低スペックマシンは、Xfce環境で使うことにしよう。せっかくの最新のデスクトップ環境が利用できないのは悔しいけれど、調べてみたらUnityよりもXfceの方が素のままの状態で2割ほどメモリの消費量が少ない。低スペック環境ではこれは大きいから、そういう意味でもXfceでClipmanというのがよさそうだ。
posted by 松本 at 20:59| Comment(0) | TrackBack(0) | Ubuntuでの失敗・トラブル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月04日

クリップボードマネージャに困っている

テキストをコピー(またはカット)したとき、その文字列情報はクリップボードに保管される。このクリップボードの履歴を管理するソフトはむかしからあって、私の場合は90年代にMacを使っていたときに出会ったのが初めてだった。これはなかなか便利なので、Linuxでもないかと思っていたらちゃんとある。最初に何を使っていたのかはもう覚えていないが、3年前からはxfce4-clipmanを愛用してきた。これはXfceのパネルに表示されるクリップボードマネージャで、シンプルで扱いやすい。これが手に馴染むと、もう手放せなくなる。履歴を呼び出すだけでなく、コピーしたテキストの属性(フォントやスタイルの指定)をクリアする用途やテンポラリーなバックアップにも活用してきた。たとえばブログを書いている途中でCtrl+A、Ctrl+Cと続けて押すと、それまで書いたテキストがクリップボードに保管される。これを頻繁に行えば、書きかけでうっかりブラウザを閉じてしまうような事故を起こしても、コンテンツが失われることはない。

手に馴染めば馴染むほど手放せなくなるのがこのクリップボードマネージャなのだけれど、Unity環境ではxfce4-clipmanは使えない。むかしPerceliteというのをごく短期間使ったことがあったけれど、この系統のフォークでClipitというのがUnityに使えるというので、それをインストールして使ってきた。だが、少し不満がある。

というのは、ときどきコピーした文字列が「空のラベル」としか表示されない。それだけでなく、表示がおかしくなって、表示されている文字列と実際にクリップボードにある文字列がズレてくることがある。これでは使いにくいので、なにか代用になるものがないかと思っていた。同じようなことは誰も思うようで、Glipperを勧めるスレッドがあったので、早速Clipitをアンインストールして、こちらを入れてみた。

使ってみると、確かにClipitで感じた不都合は生じない。感覚的にはxfce4-clipmanと同じように使える。よし、これで一件落着かと思ったら、それは比較的スペックがマシなパソコン上でのことで、少し古くてスペックの低いパソコンを使っていると、これがしょっちゅう原因不明に落ちる。どうもメモリが足りないと、何かがわるさをするようだ。これでは困る。

ということで、正直言って現在、クリップボードマネージャには困っている。Clipitのバグも、どうもClipit自身のものというよりはUnityとの相性問題らしいので厄介だ。というのは、このClipit、Xfce環境でも作動するのだけれど、Xfce環境ならちゃんとラベルが表示される。皮肉なものでXfce環境なら使いやすいxfce4-clipmanがあるのでClipitは不要になる。Unityできちんと動くものが欲しいのに、低スペックマシンではそれが手に入らない。

xfce4-clipmanの説明には「システムトレイがあればXfce Panelでなくても使える」と書いてあるので、なにか工夫すればこれがUnityで走るのかもしれない。それがわかるまで、しばらく悩める日が続きそうだ。

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2012年06月03日

UbuntuでOffice 2010を使うときの注意点(備忘)

先程「Wineは進化していた - UbutnuでWord、Excel 2010」という記事でWine上でOffice 2010を使う話を書いたが、いくつか備忘のためにメモをしておく。

まず、試用版をダウンロードしてインストールしたのだけれど、これはWindows Liveのアカウントが必須になる。以前にアカウントはとっていたのだけれど、どのメールアドレスで登録していたか思い出せないし、面倒なので新規登録。その上でダウンロードするのだが、通常のダウンロードボタンを押すとダウンローダーがダウンロードされる。これは軽量だが、Wineではうまく動作しない。そこで、「64bit版のダウンロード」というリンクを押すと、こちらに「32bit」のダウンロードボタンがある。これをクリックすると、フルサイズのインストーラーがダウンロードされるので、これを使う。

インストールは、古い.Wineの上にインストールしようとしたらエラーになってしまった。そこで古いプロフィールを削除(リネーム)して、Wineのプロフィールを作り直す格好で新規インストール。インストールはすべてデフォルトで進めたらうまくいった。ひょっとしたらこれはWineとともにインストールされているWineTrickを使ったほうがうまくいったのかもしれない。このあたりは次回の検討項目だ。

試用版なので、起動後には購入ページへの誘導がかかるが、これはescキーで消すことができる。

重要なのは、WordもExcelも、終了してもプロセスそのものは残ってしまうこと。そして複数回起動すると、同じプロセスが複数起動してしまう。面倒でも、いちいちシステムモニタからプロセスを終了させてやる必要があるようだ。

とりあえずいま気づいたところはそんなところ。まだこのネタは今後もありそうだ。
posted by 松本 at 19:49| Comment(0) | TrackBack(0) | Ubuntuのアプリケーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Wineは進化していた - UbutnuでWord、Excel 2010

Ubuntuを使っていて「便利だなあ」と思うことはあっても、不便を感じることはほとんどない。便利だと思うのはなんといってもオープンソースのアプリケーションを使い放題ということで、これは単純に無料だというだけでなく、統合されたパッケージ管理システムのおかげで欲しいアプリを見つけるのも、それをインストールするのも、なんの手間もいらないということが大きい。これがWindowsだと、ネットを検索して適当なフリーソフトを見つけて導入することになるのだけれど、それが本当に使えるのか、怪しげなものでないのかなど、だれも保証してくれない。もちろんすべてが自己責任のLinuxの世界でもだれも保証してくれるわけではないのだけれど、公式リポジトリに入っているものはそれなりに信用できる前提で進めてかまわないと思う。仮にそれがうまくいかなくても、アンインストールはいつでも可能だ。それがUbuntuのパッケージ管理システムの楽なところだ。

と、「便利なところ」にやたらと力がはいってしまったが、「不便なところ」がまったくないわけではない。そのひとつがWindowsとの互換性だ。もともとWindowsが存在しなければこんな互換性に悩むこともないわけだけれど、Windowsの普及がなければ現在の姿のパソコンもないわけで(もちろんその前にMacだとか、さらに先駆的なものもあるわけで、つまりは歴史を塗り替えることなどできないということであって)、世の中の大半を占めるWindowsパソコンとのデータのやり取りで不自由するようではやっぱり困る。

この問題は、私がUbuntuを使いはじめた頃には非常に大きかった。現在ではそれほど困ることがないのは、いくつかの要因がある。まずひとつは、何でもかんでもインターネットの時代になって、相対的にマイクロソフト独自仕様のフォーマットへの依存度が下がったこと。Webアプリではそもそもローカルに保存するファイル形式で悩む必要はない。問題の核心がブラウザの互換性に移り、OSの互換性はあまり重要でなくなった。要はFirefoxの最新版が動けばそれでいいわけだ。

もうひとつの要因は、Macの復活、そしてiOSやAndroidを搭載したモバイルデバイスの急速な普及だ。「世の中Windowsだけじゃないよ」というのが、常識的に受け入れられるようになってきた。「ウチのパソコンでは見れないんですよ」といっても、「ああMacですか」で通じてしまうようになった。これはMacのシェアがどん底にまで落ち込んでいた2000年代前半には想像もできなかったことだ。

そして、OpenOffice、後にLibreOfficeの開発陣のMS Office互換性に対する執念みたいなのも、忘れてはならない要因だ。OpenOfficeが出回り始めた2000年代前半には、MS Officeの.docファイルや.xlsファイルが読めるといっても、それは中身のテキストが判読できる程度のことでしかなかった。レイアウトの崩れはふつうで、ときにはテキストさえまったく隠されてしまって読めないことさえあった。もっとも当時のMS Officeも相当ひどいもので、編集を繰り返しているうちに原因不明にファイルサイズが増大していく(そしてそれに伴って壊れやすくなる)なんて傾向まであった。それはともかくも、OpenOffice(Libre Office)のMS Office互換性はバージョンアップごとに進化して、いまではレイアウトの崩れも単純にデフォルト値のちがい程度の、原因がほぼ特定できるケースがほとんどとなった。Windowsとの互換性で最も頻発するのがOfficeソフトのファイルのやり取りなので、これはありがたい。

それでも、MS OfficeのファイルをUbuntuで、LibreOfficeを経由せずに読みたいときはある。いくら互換性が高まったとはいえ、LibreOfficeでMS Officeのファイルを開くのは基本的にインポートなのだから、「ひょっとしたらWindows上では違って見えるのではないか」という疑念が常にまとわりつく。そして、それだけを確認するためにいちいちWindows環境を立ち上げるのも面倒だ。

ここで役立つのはWineだ。そして、Wineさえあれば、マイクロソフト純正のソフト、Word Viewer、Excel Viewer、PowerPoint Viewerの3つのビューワをUbuntu上で動作させることができる。PPTに関してはUbuntuのリポジトリにも収録されている。これらは純正のソフトだから、フォント環境さえWindows環境に合わせておけば、ほぼWindowsで見るのと同じレイアウトがUbuntu上で再現される。ということで、ずいぶん前からこの3つのビューワにはお世話になってきた。

ただし、これらも完全ではない。というのは、これらのビューワは基本的にOffice 2003ベースであって、その後のOffice 2007や2010のファイルは苦手とする。もちろん、Office 2003で2007や2010のファイルが読めるのと同じようにコンバータを介してたいていは問題なく読めるのだけれど、特にPowerPointの読み取り、さらにExcelのxlsx形式のものの一部で再現性が低下したり、読み込めなかったりするケースがある。これはあまり嬉しくない問題だ。

だったらOffice 2007や2010をUbuntuにインストールすればいいのだけれど、以前これはうまくいかなかった。曖昧な記憶だけれど、インストーラーが途中で落ちてしまったのではないかと思う。それを回避する方法もどこかに書いてあったけれど、難しそうだった。

ところが、今日、ふと思い立ってOffice 2010(とりあえずは試用版)をインストールしてみたら、うまくインストールができる。そしてちゃんと起動する。

まだあまり使っていないが、いちばん良さそうなのはExcelで、Wordはファイルを開く際になにかバグがあるようだ。PowerPointは残念ながら起動しない。なにか工夫が必要なのかもしれない。

基本的にはビューワとして使えればそれでいいので、このまま試用版を使ってもいいと思う。試用版は期限が切れたら、ビューワとして使えるとMSの公式サイトに書いてあるからだ。あるいは、「Windows のバージョンに関わらず、1 台のパソコン(メイン PC)と、持ち運び用のパソコン(携帯用デバイス)の 2 台にインストールできます。」と公式サイトに書いてあるので、Ubuntuを「持ち運び用のPC」と解釈して(ハードウェア的にもモバイルだし)、他のライセンスのものをインストールしてみてもいいかもしれない。このあたりはまだ迷っているところだ。

いろいろと機能的な不具合もありそうなのでUbuntuでMS Officeをバリバリ使うというのは考えられないが、互換性チェックにはこれで十分かもしれないと思った。
posted by 松本 at 17:54| Comment(0) | TrackBack(0) | Ubuntuのアプリケーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月02日

やっぱりWubiは遅い?

前回のエントリ(そういえばUnityはCompizだった)で、古いXPマシンにWubiでインストールしたUbuntuがどうにも遅いという話を書いた。どうも3Dアクセラレーションが効いていないようなのでXfceで使ってみようと思っていたのだけれど、処理速度だけではない問題も出てきた。具体的にはいくつかのパッケージがインストールできない。Google Chromeやプリンタドラバが依存関係ではねられる。エラーメッセージを見る限り依存関係はクリアしているはずなのに、「キャッシュが壊れています」みたいなエラーで進まない。再インストールとかやってみても同じ。

そうこうするうちに、Wubiの仮想ハードディスクの容量が足りなくなってきた。これは最初にインストールしたときの見通しが甘かったわけでいってみれば自分のせいなのだけれど、どうにか対処しなければならない。調べるといくつかの方法があるようだが、確実な方法でやるならインストールCDが必要になるようだ。そこまでやるんだったら実機にインストールしてしまえと、ハードディスクを整理して空きスペースをつくり、インストールした。

すると、驚いたことにUnityがちゃんと動く。XPと比べても遜色ない軽快さだから、モダンなOSとしてこれは素晴らしいのではないだろうか。そして問題だったChromeやプリンタドライバのインストールもうまくいく。結局、マシンの問題ではなく、Wubiの問題だったようだ。

以前にも何度かWubiは使ったことがあるけれど、実機とそれほどの差が出た経験はなかった。機械の相性なのかバージョンの問題なのか、こういうことがあるんだなあと、改めて実感したことだった。
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2012年05月31日

そういえばUnityはCompizだった

先日、Windows XPのパスワード回復というエントリで、「久々のレガシーなマシンで、遅いことこのうえない」と書いた。仮に使うだけのつもりではあるのだけれど、やっぱりある程度は環境を整備したいので、いくつかのアプリケーションをインストールした。ところが、これがほとんどフリーズしたのではないかというぐらいに処理が遅い。ひとつひとつのアプリケーションの動作はそうでもないのだけれど、複数のアプリケーションを立ち上げようとしたり、アプリケーション間の切り替えをしようとすると、どうしようもない鈍い動作になる。

「やっぱりメモリ1ギガではいまどきのOSは難しいのかな」とか、「グラボのドライバが動いていないんじゃないか」とか考えた。ノート型だけれど一応グラボにはATIのものを積んでいるらしい。プロプラのドライバでもあるかと思って「追加のドライバ」を起動したけれど空振りする。ドライバのせいではないようだ。となると、メモリを追加するしかないかとメモりの規格を調べ始めたりもしたが、よそのパソコンに勝手にメモリを増設するのもなあと、思いとどまった。

しかたないので、以前ロースペックのマシンのときにずっと使っていたOpenBox環境にデスクトップを変更しようと思った。私が愛用していたのはOpenBoxにXfceのパネルを併用した変則DEなので、この2つを入れた。そしてまずはXfceでログインすると、なんとも驚くほどの速さでサクサクと処理が進む。これはOpenBoxまでいく必要はないかもしれない。

「さすが軽量デスクトップ環境」と思ったけれど、よく考えたらそれだけのことではない。XfceがUnityに比較して圧倒的に軽量というわけではない、と気がついた。

どういうことかというと、UnityはもともとCompizの上で動くもので、CompizはOpenGLの3D機能がないとうまく動かない。そのあたりが古いATIのグラボでどうなっているのかしらないが、どうやら3DアクセラレーションがないからCompizがもたつき、結果としてUnityがフリーズしたようになる、というだけのようだ。だからこの差が出たに過ぎないのだろう。

となると、実はXfceではなくUnity 2Dを使えばよかったということなのかもしれない。まあ、久々にXfceも悪くないので、飽きるまでこれでつかってみようか。
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2012年05月30日

Kdenlive(動画編集)はかなり安定してきた

動画を編集する趣味は特にないので動画編集系のソフトはめったに使わないのだけれど、たとえばファミリービデオであったり、あるいは以前には仕事先で簡単なYouTube用の動画をまとめるよう頼まれたこともあったりして、必要に応じて少しは動画編集もする。Ubuntuには以前PiTiViという動画編集ソフトがデフォルトで入っていて、これがたいした機能はないのだけれど使いやすくて重宝した。PiTiVi以前にはkdenliveという動画編集ソフトの評判がよく、それを使っていたこともあった。ただ、このkdenlive、しょっちゅう落ちる癖があった。突然落ちるのはあたりまえと思ってデータをこまめに保存しながら使う必要がある。アプリケーションそのものにも落ちたときの復旧機能がついているぐらいだから、落ちてしまうのは仕様だと思ったほうがいいのかもしれない。

先日、あるイベントで妻がビデオを撮ってきたが、これをYouTubeにビデオカメラの機能をつかってアップするとどうにも画質が落ちるとこぼす。それなら一旦パソコンに取り込んでパソコン経由でアップすればとその動画を私のUbuntuマシンに取り込んでみたが、取り込んでみると編集をしたくなる。そこでPiTiViを立ち上げることにした。少し前まではデフォルトでインストールされていたと思うのだけれど、12.04では見当たらないので、改めてパッケージマネージャからインストール。そして起動。

PiTiViそのものは、ずいぶんと進化している。急速に充実しつつあるプロジェクトのようだ。以前にはエフェクトが貧弱でこれに関してはkdenliveにかなわなかったのに、今回見たらずいぶんと充実している。これで十分と思って使いはじめたのだけれど、なぜだかレンダリングがうまく通らない。たぶん設定がわかっていなかっただけだと思うけれど、深く追求するのも面倒なので、kdenliveを試すことにする。こちらもリポジトリにあるので、難なくインストール。

このkdenlive、確か11.10のときには動作がうまくいかず、どこかから追加のリポジトリを拾ってきて補ってやった記憶がある。ところが今回はそういうことをしなくても順調に動いてくれた。それだけでなく、動作が安定して、以前のようにちょっと触るとすぐ落ちるという感じではない。エフェクトをかけようとしたときに何度か落ちたけれど、それは特定のエフェクトの場合だけ起こるようで、基本的な使い方で落ちることはなかった。

こうなってくると、一時はPitTiViに傾きかけていた私の気持ちも「やっぱりkdenliveかな」となるから現金なものだ。動画に関しては、単純に前後の余分なところを切るだけでよかったのだけれど、ついでなのでトリミングを変更し、フェードインとフェードアウトを加えてある。わざわざ特記するほどの大層なことはなにもしていないけれど、まずは一例報告まで。ちなみに動画はこちら。

あくび指南

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2012年05月29日

Windows XPのパスワード回復

仕事に行っている先にやや古めのWindows XPマシンがある。一時的にこの機械を使いたいと思ったのだけれど、やっぱりUbuntuで作業をしたい。とはいえ、長く使うわけではないので、ハードディスクにパーティションを切ってまでインストールするのは考えものだ。だいいち、古いマシンなのでハードディスク容量が小さく、パーティションを切り直すにもちょっと余裕がない。

こんなときは、Wubiがいい。WubiはWindows上のファイルとして仮想HDをインストールするもので、使い勝手は実機インストールとほとんど変わらない。そして、Windows上からアンインストールできるので、使わなくなったら跡形もなく消し去ることができる。若干不安定なところがあるのとWindowsのフラグメンテーションで若干処理速度が低下する傾向があるといわれるのがデメリットだが、まあ、テンポラリーな使用では問題になるほどのことではない。

ということでWubiでUbuntuをインストールしようとしたのだけれど、あっさりとはねられてしまう。その原因はすぐにわかった。管理者権限のないユーザーでXPにログインしていたからだ。Wubiのインストールには、管理者権限のあるユーザーとしてログインしていなければならないわけだ。
そこで一旦ログアウトして管理者権限のあるユーザーでログインしようとしたら、これがうまくいかない。パスワードがわからないのだ。この事務所、人の出入りの激しいところで、情報がうまく引き継がれていない。管理者アカウントをだれも使わないまま一世代がたってしまって、そのパスワードが失われてしまっている。よくこれでここまで使ってこれたものだと感心してもしかたない。

こういうときはどうすればいいのか。ネットを漁るといろんな知恵が出てくるが、Ubuntu使いとしてはUbuntuのライブCDでパソコンを立ち上げて、そこからXPのレジストリをいじればいいのではないかと考えた。そこで古いライブCDを持ちだしたのだけれど、それを使うまでもなく、ごく簡単なパスワードのリセット方法が見つかったので、備忘のために書いておこう。Ubuntuそのものとはまったく関係のないTipsなのだけれど。

まず、Windows XPを起動する。自動ログインの設定をしていなければユーザーの選択画面になる。自動ログインの設定をしている場合は、一旦ログアウトすればいい。このユーザー選択画面で、Ctrl+Alt+Delの組み合わせキーを2回続けて押す。この2回連続して押すところがミソらしい。すると、ユーザー名とパスワードの入力を求めるダイアログが現れる。このダイアログ、ユーザー名をキーボードから入力できるので、表示されたユーザー名を削除し、ユーザー名として「Administrator」を入力する。このデフォルトの管理者アカウントは、実はパスワードが設定されていない。これはあり得ないセキュリティホールだと思うのだけれど、まあおかげさまでパスワードなしでも管理者としてログオンできる。いったん管理者としてログオンすれば、あとはパスワードのリセットはコントロールパネルからでOKというわけだ。

ということで、Ubuntuを持ち出すまでもなく管理者アカウントのパスワードはリセットでき、無事にWubiからUbuntuもインストールできた。しかし、久々のレガシーなマシンで、遅いことこのうえない。それを思うとXPは軽快なのかもしれない。ちょうどUbuntuの7.04の頃が軽かったように。

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2012年05月25日

InkscapeのバグがPreciseで解消していた

もう1年以上前になるが、InkscapeのMaveric上のバグという記事でInkscapeのコピー&ペースト時にエラーメッセージが出て処置に困るという話を書いた。このバグはNattyでもOneiricでも解消せず、「これは当分ダメなのかなあ」と、かなり諦め気味だった。コピーするのはたいていそれをどこかにペーストして複製するのが目的だから、「Ctrl+CでコピーするのではなくCtrl+Dで複製すればバグは回避できますよ」みたいなコツをどこかで聞いてきて、それでどうにかしのいだりもしていた。

ところが12.04をインストールしてから何気なくInkscapeを使っていて、このバグが出なくなっているのに気がついた。単純なこととはいえ、コピーは手に染み付いた癖のようなものだから、これでいちいちエラーが出ていたのではやりにくくて仕方ない。これはずいぶんと助かった。
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2012年05月21日

SDカードが読めなくてハマる

最近のパソコンにはSDカードスロットがほとんど標準装備なのだけれど、このAsus UL20AにもSDカード用のスロットがついている。Ubuntuは、もう最近ではたいていのマシンのハードウェアを問題なく認識するが、このノートパソコンでもSDカードスロットはごくあたりまえに読み書きができる。それがふつうとなんの疑問も持たなかったのだけれど、思い起こせばUbuntuを使いはじめた頃はハードウェアの認識にけっこう苦労したものだ。そんな頃を思い出させる出来事があった。

古いSDカードがあってデジカメのデータを入れていたのだけれど、これは以前のバージョンのUbuntuを入れたこのUL20Aで特に問題なく読めていた。SDカードスロットに入れればなにも考えずにマウントできたわけだ。ところが、このSDカードが12.04にアップグレード後に読めなくなった。マウントしてくれない。これはハードウェアの認識に失敗しているのだとおもった。

こういうときはどうやればいいのだろう。昔はこういうケースにいろいろ苦心して解決したような気がするのだけれど、最近はすっかりUbuntu任せで苦労をしないから、どうやっていいのか手も足も出ない。これが12.04に特有の問題、あるいはUL20Aに特有の問題なら誰かがどこかで何か言っているだろうと思って検索するのだけれど、なにも出てこない。

そこで、ボリュームのマウントに関係しそうなプログラムを片っ端からインストールして試してみた。まずはMount Manager、次にStorage Device Manager、さらにKDE系統のKVPMと、いろいろ入れてみたけれど、そもそも認識していないのだからマウントできない。いろいろやっているうちに、灯台下暗し、使い慣れたパーティションエディタのGpartedでデバイスは認識することがわかったし、ディスクのフォーマットを始めとする操作もできることがわかった。けれど、マウントができない。

ひょっとしたらディスクが壊れているのかと思ってWindowsでこのSDカードを読んでやると、きちんとマウントする。デジカメでの使用も問題ない。これは深刻なバグなのかなあと思って、それでも念のためと思って別のSDカードを挿入すると、あっさりとマウントした。狐につままれた気分。

結局、どうもSDカードの相性問題だったらしい。このSDカードも外付けのカードリーダー経由なら読めるので、実用上はなんの問題もない。ちなみにこの外付けのカードリーダーは百均で売っていたもの。なんだかなあという感じの顛末だ。
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2012年05月18日

IP電話クライアントのQuteComをインストールしてみた

去年の10月から、日本通信のAndroid携帯IDEOSを使っている。このネタは書き始めると長くなるので別の機会にまとめたいと思っているのだけれど、最安でスマホを持ちたいと考えた結果、まあ実績もあるしとこの選択をしたわけだ。ちなみに、少し前までは圧倒的最安だったイオンSIMの最安プランで使っているので、通信料は月額980円だ。このプランは音声通信不可なのだけれど、無線LAN環境下では別に縛りがあるわけではないから、電話の方は日本通信のモバイルIPフォンを申し込んで、合計月額約1500円と、スマホにしてはかなり安い価格で運用できているのはありがたい。中古で買った本体価格を1年で月割に換算するとしても、月額2500円程度だから、iPhoneの半額程度で持てていることにはなる。

けれど、まあこの組み合わせは安かろう悪かろうの典型のようなもので、通信速度が遅いところに持ってきて処理速度が遅いので、とてもとてもiPhoneや最新Android携帯の比較になるものではない。それでもそれなりに面白いし最低限の役には立つ。

とはいえ、電話機としてはどうしようもないくらいに反応が遅いので、どうにかならないかと思って、いろいろ試してみた。たとえばSkypeの音声通話やViberなんかも試してみたが、いずれも特にモバイルIPフォンには及ばない。それにこれらのアプリでは一般回線にかけられないのだから、やっぱりモバイルIPフォンの価値はあるわけだ。これを我慢して使うのがベストだろう。

そうは思っていたのだけれど、こんな記事を見ると、興味をもってしまう。

基本料無料のスマホ向け050IP電話、フュージョンがベータ版提供

ひょっとしたら、モバイルIPフォンよりもいいかもしれない。仮に品質が変わらないとしたら、こっちのほうが基本料金がないだけオトクだ。そこでさっそく申し込んでみた。テスト用の無料通話が付いているというから、ダメでもともと。ということで、こちらから申し込んだ。

無料分がついているとはいえ本来は有料サービスなので、クレジットカード情報の入力など、割と気になる手間もかかるが、ともかくも手続きを済ませるとすぐにログインできるようになる。マイページの「ユーザーアカウント情報表示」に「SIPアカウント情報」があるが、ここに記載されたドメイン、 SIPアカウント、SIPアカウントパスワードの3つがIP電話の設定をするために必要なすべての情報。

次に、Androidへのアプリのインストール。公式アプリはないが、動作確認ができているのがAGEphoneChiffonの2つと書いてある。このうち最初のものをインストールしてみたが、音声がわるくて「これはちょっと使えないなあ」という感じ。そこで後者をインストールしようとしたが、これはIDEOSが対応していなかった。

ここで断念しようかとも思ったのだけれど、せっかくだからほかのIP電話クライアントを試してみることにした。CSipSimpleというアプリが検索で出てきて割とよさそうなので、これをインストール。設定項目はAGEphoneと同じなのですぐに設定ができ、無線LAN環境下で電話をしてみたら、今度はきちんと通話ができた。ただし、これはクライアントが優れていたのか、それともたまたま最初に使ったときに回線が混雑していたせいなのか、そのあたりはよくわからない。

ということで確かにIP電話として使うことは可能なのだけれど、今度は(非推奨の)イオンSIMで通話してみたら、完全にアウト。相手側の電話でこちらの音声は聞こえるらしいのだけれど、IDEOS側で相手の音声がほとんど聞き取れない。さすがに非推奨環境なので、これはある意味当然だろう。ただ、日本通信のモバイルIPフォンの方は非推奨といいながらイオンSIMでもどうにか音声が聞き取れないことはないので、この時点で日本通信の勝ち。まあ、さすがに専用サービスとして提供しているだけはある。

結論としてはこの「FUSION IP-Phone SMART」は使わないだろう、ということで一件落着なのだけれど、せっかくIP電話の無料お試し分があるので、それならパソコンから電話をかけられないかと思った。SIPのIP電話クライアントならたぶんリポジトリにあるはずと見当をつけてSynapticパッケージマネージャーで検索すると、まずlinphoneというのが引っかかった。これをインストールしてみるが、設定方法がわからずに断念。次にQuteComというのがあったのでこちらを試す。こっちはAndroidのアプリとよく似た設定ダイアログが出たので、難なく設定完了。そして電話をかけてみると、あっさりつながった。

ユーザーインターフェースはSkyoeと似ている。結局似たような技術なのだろう。使って使えないことはないかもしれない。けれど、通話の品質はよくない。今度は、パソコン側では割と相手の音声はきっちり聞けるけれど、相手側では音声がよく聞き取れないらしい。これはマイクやスピーカーの設定のせいなのかもしれないが、ともかくも、無理にIP電話を使う必要もないので、まずは「やってみた」で終わっておくことにした。

この電話番号、解約してもいいけれど、置いておいたら何かに使えるだろうかという気もしている。そうこうするうちに、佐川急便でご大層な書類も届いた。さて、どうするかなあ。
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2012年05月14日

Ubuntu 12.04 Precise PangolinをAsus UL20Aにインストールしてみた

一昨年暮れにそれまでのメインマシンのDell Inspiron mini 12の突然の不調で急遽手に入れたAsusのUL20Aは、その後もずっと愛用して非常に手になじんだメインマシンになっている。ただ、これは1年ばかり前に11.04 Nattyをインストールしたままで、ついに11.10はスキップしてししまった。去年はいろいろあったからなあ。ただ、Ubuntuの進化にまったくついていっていなかったかといえば、そうでもない。去年から自宅兼事務所のデスクトップを離れて出先で仕事をする機会が増えたのだが、去年の秋には11.10 Oneiricを仮想環境にインストールし、この4月からは東芝Dynabookの実機にベータ版段階からの12.04を入れて使ってきた。そして、わずか1ヶ月で、指先がUnityのUIを求めるようになってしまった。これはちょっと驚いた。

というのは、私は3年前からOpenBoxをベースにした変則デスクトップ環境で過ごしてきた。これはそのときに買ったDell Inspiron mini 12が低スペックでUbuntuデフォルトのGnomeではレスポンスが遅すぎたからだ。その後、機械が少しマシな現在のUL20Aになり、あるいはその他のマシンを使う機会があっても、「ええい、面倒だ」と、この使い慣れた変則デスクトップ環境を構築するのが常だった。デフォルトのUbuntuのデスクトップ環境に移ると、戸惑うことばかりが多かった。
ところが、Unityは手に馴染む。実のところ以前にも何度かUnityを試したことはあった。そのたびに、小さなトラブルがいちいち気になって、使うのを断念していた。ところが今回はそれがない。多少の使い勝手のちがい、「いつもの環境ならここがうまくいくのになあ」というのがないではないけれど、それが問題とは感じずに、「まあ、これはこんなもんだろう」と納得できるのだから、Unityも進化したものだ。現実にはまだ小さなバグが未解決なのか、どの環境でも起動直後にエラーメッセージが出るけれど、これも遠からず解決されていくだろう。

ということで、愛用のUL20AもPreciseにすることにした。めんどうなのでアップデートマネージャからアップグレードしようかとも思ったが、11.10をスキップしているのでアップグレードが二度手間になる。新規インストールをのほうがトラブルが少ないし、今回はクリーンインストールで進むことにした。まずはバックアップ。

さて、インストールディスクを用意するのだけれど、たまたま手もとに十分なUSBメモリスティックがなかったので、32MのUSBメモリスティックにUNetbootinからネットワークインストール用の起動ファイルを仕込んで、ここから起動してネットワークからインストールすることにした。この方法はそれなりにお手軽なのだが、インストール時のダイアログがテキストになるので、Ubuntuのインストールに慣れていなければ戸惑うかもしれない。これまで何十度となくUbuntuをインストールしてきた私でさえ、パーティションの選択では一度迷って、最初からやり直したほどだ。

そのパーティションだが、前回のインストールでは/homeディレクトリを別パーティションに設定していた。これをこのまま引き継ぐのが順当なやり方だとは思うのだけれど、古い設定ファイルが障害になっても嫌なので、ルートディレクトリ/をインストールするパーティションにデフォルトのまま/homeを設定した。インストール後にfstabに追記して古いhomeディレクトリを自動マウントするようにしておいて、必要な古いファイルは新しいhomeのディレクトリを以前のディレクトリへのリンクで置き換えて(たとえば古い「ピクチャ」のフォルダのリンクをつくっておき、新しくできた「ピクチャ」を削除して、そこに「ピクチャ」の名称で移動しておくとか)、旧データを引き継ぐ。この方法は以前からときどき使っているのだけれど、わるくない方法ではないかと思っている。ただし、fstabの書き換えをいい加減にやって起動できなくなって焦ったのは秘密だ。最近のUbuntuはゲストでログインできるので、まずはゲストでログインしておいて管理者権限をもった新規ユーザーを追加し、その新規ユーザーでログインして失敗を修正することができた。やれやれ。

ともかくも、新規インストール後は特に問題もなく、快調に使えている。ただ一点、インストールしたままでは、画面の明るさを調整できない。これは11.04のときからそうだったので、Grubの設定を変更すればOKだということがわかっている。ただ、設定の細かいところまでは覚えていないので、改めてGoogle検索してみた。すると、こちらに、「/etc/default/grubは変更するな! /etc/grub.d/10_linuxのGRUB_CMDLINE_EXTRA="$GRUB_CMDLINE_EXTRA "にacpi_backlight=vendorを追記しろ」と書いてある。それでその通りやってからsudo update-grubをかけてみたが、再起動しても明るさの調整はできないまま。おかしいなあと思ってもうちょっと調べてみると、以前には/etc/default/grubの方を変更している。そこで以前と同じように、ここの
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet splash"

GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet splash acpi_backlight=vendor"
と acpi_backlight=vendorを追記してgrubをアップデートしたら、ちゃんと輝度が調整できるようになった。以前からの方法で問題なかったわけで、じゃああの記事は何だったんだろうと疑問が増えただけだった。

ともかくも、これで快調に、最新のOSを使えるようになった。必要なアプリケーションはボチボチと追加していくことにしよう。考えてみれば、ずいぶんと余分なものも突っ込んでしまっているから。








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2012年05月11日

OpenOfficeのマクロで参考にしたサイト

しばらく前に小規模事業用の見積・納品・請求書類発行システムというエントリを書き、そこに「参考にしたサイトは別記事に記載の予定」と書いた。これは、さらにその前の記事で「さらに余力があれば、マクロについての解説も付け加えたい」と書いたことを踏まえてのことで、このネタでもう少し続けるつもりでいた。けれど、奇妙なものでいったん必要なファイルが完成してしまうと、急速に情熱は薄れる。作成中には「そうか! こんなヒントはどこかに書いてあれば参考になるな」と、いろんな発見があってブログのネタにする意欲も高かったのに、終わってしまえば「ま、別に自分が書かなくても、そのぐらいはわかるよね」と思ってしまうから人間とは勝手なものだ。

けれど、ソースをもらった先ぐらいは書いておくのが礼儀だと思うから、それらの記憶が完全に消失してしまわないうちに書いておこう。なお、このマクロはその後、私の事務所の運営に活用している。作成中にはあまり不都合に思わなかった仕様が、実際に使ってみると相当にユーザーアンフレンドリーだったりするので、「やっぱりシロウトのつくったものはダメだなあ」と思わないでもないが、まあ、自分のところの必要性は満たせているので、それでいいのかもしれない。

さて、実のところ、ほとんどのコードは、こちらからもらった。

OOoBasic

サイトの名称がちょっと不明なのだけれど、多くのブログで「はにゃさんのサイト」と紹介されている。非常に充実していて、掲示板まで含めればたいていの問題に対する回答が得られる。実際にはほかのサイトも多数(というか無数に)検索で探し出して参考にしたのだけれど、そういうところで得たソリューションを確認しているうち、「なんだ、結局はにゃさんのサイトに書いてあったじゃないか」と気づくことが多かった(というかほとんどだった)。だから、このサイトだけあげておけば十分、という気もする。決して完璧な答えが載っているわけではないけれど、サンプルコードを自分なりに解釈し、試行錯誤すればたいていは解決する。素晴らしい!

もうひとつよく参照したのがこちら。

Macroの杜(Sample Macro)

正直、こちらのサイトは説明抜きのサンプルコードだけで、おまけにそのサンプルコードが動かない場合もあって、決して使いやすくはなかった。けれど、かなり参考にはさせていただいた。というのも、マクロのコードは正解がひとつあるわけではなく、同じ動作をさせるにもいろいろな表現が可能だ。だから複数のサンプルコードを見比べることで、「ああ、なるほど」と、理解が深まる。そういう意味で、たくさんのサンプルを見やすく配列しているこのサイトはありがたかった。

サンプルコードといえば、英語ではあるけれど、このあたりにもある程度のサンプルがまとめてあった。

http://codesnippets.services.openoffice.org/index.xml

http://wiki.bolay.net/doku.php?id=programming:ooo:ooo

もっとも、これらの場所にある程度のサンプルであれば、OpenOfficeのフォーラムを検索すれば見つかることが多かった。

http://www.oooforum.org/forum/

http://user.services.openoffice.org/en/forum/

ただし、フォーラムのページにはGoogle検索でたどり着くことが多かった。

Calcのマクロについては、PDFでまとめられたものも検索で見つけることができた。

http://jacenty.kis.p.lodz.pl/i2cs/openoffice/lab_05b.pdf

基本的にはこれらに掲載されたサンプルコードをベースに必要な変更を加えていくわけだが、やっぱりマクロの基礎、つまりOpenOffice.org Basicを学ばねばならない場合もあった。本来は順序が後先ではあるが、これについてはこちらが公式に近い情報なのだろう。

http://ja.wikibooks.org/wiki/OpenOffice.org_Basic

http://ja.wikibooks.org/wiki/OpenOffice.org_Calc_Basic

このほか、ダイアログボックスに関してはこちら、選択行を1行下げるマクロはこちら、ドロップダウンリストについてはこちら、セル内の関数のマクロでの利用に関してはこちらこちら、などなど、個別のニーズに応じてあちこちのサンプルコードやチュートリアルを参考にした。結局それらは、最初にあげた「はにゃさんのサイト」をよく見れば書いてあることだったりもしたのだけれど、それはそれで相応の役に立ったことはやはり上記のとおりだ。

以上、簡単ではあったけれど、お礼と備忘を兼ねて記しておく。 

皆様、ありがとうございました。Thank you for your advise!

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2012年04月06日

Ubuntu 12.04 Precise Pangolinを使っている

自分用のメインマシンではついに11.10をスキップしてしまった(ついでに12.04へのアップグレードもまだ予定に入れていない)私だけれど、少し前から12.04 Precise Pangolinを使っている。これが非常に調子がいい。

ひとつは「Inspiron mini 12にPrecise Pangolinをインストールしてみた」で書いたとおり、小学生の息子のために用意した古いマシンにインストールしたもの。もうひとつは、半年間の予定で一日おきに顔を出すことになったある事務所のパソコンにインストールしたもの。私が使うために専用のノートパソコン(Fujitu)を用意してくれていたのだけれど、これがVistaマシン。改めて遅さを実感すると、Ubuntuを入れたくなった。どうせメールとブラウザ、オフィス系のソフトを使うぐらいだし、ソフトのインストールに関して特に規定はないということなので、普段使い用としてデュアルブートでインストールした。ふつうに起動すればVistaになるようにしておいたから、ほかの人が使う場合にも問題ないし、Windowsでなければ処理できないような共通ファイルがあったら再起動すれば済む。こういう運用にして感じたのは、たかがブラウザひとつ使うだけでも、Ubuntuの方がスピードを実感できるということ。もちろんVistaでもチューンナップすれば速くなるのだろうけど、やっぱりデフォルトの力は大きい。

さて、Precise Pangolinの印象だけれど、これは実に完成度が高い。実のところこれまでは(仮想環境で使った11.10を含めて)デフォルトのUnityではもどかしくてデスクトップ環境をOpenBoxに入れ替えていたのだけれど、今回はその必要をまったく感じなかった。だから、デフォルトのUnityの設定だけ少しカスタマイズして使っている。ほとんどデフォルトのままと言っていいかもしれない。

どこがどうと細かいことはいえないのだけれど、使っていて違和感がないのが完成度の証拠だと思う。LibreOfficeのバージョンも上がって、少しUIが変わったように思う。たとえばWriterで境界線がマウスオーバーで現れるUIは、以前にはなかったように思う。
これは11.10からなのだけれど、geditの検索が「検索・置換」と完全に別機能になったのは嬉しい。これはかなり使いやすい。

ぼんやりした印象だけれど、もうちょっと使い込んでいきたいと思う。
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2012年03月23日

小規模事業用の見積・納品・請求書類発行システム

はじめに
前回のエントリUbuntuで販売伝票作成管理で書いたように、この3月、私の営む翻訳事務所で使うための見積・納品・請求の3点の書類を発行するためのファイルを作成した。これは、フリー(オープンソース)のOffice統合ソフトであるOpenOffice(LibreOffice)の表計算ソフトCalc上で動作するマクロと表のテンプレートである。私の事業のためにカスタマイズしているので汎用にはならないと思うが、私の事業と似たような特徴をもっている事業、つまり、
  • 年間の売上がそれほど多くない(概ね1000万円以下)
  • 平均受注金額がある程度高い(概ね数万円程度以上)
  • 受注に応じて仕入れを立てる(在庫販売ではない)
  • 1明細について仕入先が1件に決まる(複数の仕入れを加工して商品にするのではない)
  • 見積の受注率が比較的高い(数割以上)
といった事業なら、ある程度使えるのではないだろうか。
上記の売上と受注金額については、つまりは年間数百件以上のデータを扱わないほうがいいだろうということである。スプレッドシートの特徴として数万件ものデータを扱うと処理速度が大幅に低下することが予想される(今回のシートで確認したわけではないが、たぶんそうなると思う)。通常、データは数年分は保管したいので、最大二千件程度までのデータを格納するとしたら年間数百件程度が妥当な処理範囲だろうというわけだ。だから、単価の高い仕事を扱うのであれば売上の高い事業でも使えるし、逆に単価が低ければ売上の制限はもっと厳しくなる。複数の原料を仕入れてひとつの商品を組み上げるタイプの業態に向かないのは、1明細につき一つの仕入先を想定しているからだ。翻訳エージェントの場合、この仕入先はつまりその文書を担当する翻訳者ということになる。また、このシステムは見積書で入力したデータを納品書、請求書と使いまわしていくようになっているため、見積書不要の業態や受注の如何にかかわらず大量の見積書を発行する業態には向いていない。見積→受注→納品→請求→売上集計と流れていく事務処理をスムーズに行うためのものである。

ダウンロードとライセンス
ダウンロードはこちらのサイトにある、invoices.odsという名称のファイルをローカルに置いて使う。

あるいは、こちらをクリックするとダウンロードに導かれる。

単なるテンプレートなので特に使用許諾等に堅苦しいことをいうつもりはないが、マクロのほとんどは複数のサイトに掲載されたサンプルコードからの改変なので、それらサイトの作者に対する敬意を払ってほしい(参考にしたサイトは別記事に記載の予定)。それらサンプルコードに関して特に著作権上の制約は設けられていなかったようであるが、私の権利範囲に関してはその精神を尊重してGPL準拠としたい。

要件
開発はUbuntu上のLibreOfficeで行なっており、それ以外の環境での詳しい動作確認は行っていない。ただし、このLibreOfficeはUbuntuのリポジトリに含まれているものではなく、本家サイトからダウンロードしてインストールしたものを使っている。Ubuntu12.04のリポジトリにあるLibreOfficeではエラーが発生して動作しないことを確認している。一方、Windows上のOpenOfficeでは、少なくとも一定の環境では動作するようである。この場合、フォントの設定が反映されないので、別途Takaoフォントを導入する必要があるだろう。

初期設定
ダウンロードしたファイルをOpenOffice(もしくはLibreOffice)から開いたら、使用前に初期設定を行う必要がある。初期設定は2種類ある。その他、OpenOfficeの設定を変更する必要があるかもしれない。
OpenOffice(LibreOffice)は、初期設定でマクロが無効になっている。本ファイルはマクロを使用するので、まずOpenOffice(LibreOffice)を起動して、オプションのセキュリティ→マクロのセキュリティの「信頼されたファイル位置」に本ファイルを設置した場所へのパスを追加しておく。
そのうえで本ファイルを起動し、まず第一の設定を行う。これは、出力ファイルのパスの変更で、ツール→マクロ→マクロの管理→LibreOffice Basicと進んでinvoices.odsのStandardに含まれるモジュールquote、statement、invoiceの3つの中のExport_to_PDFという名前のついたサブルーチンに含まれる出力パスを書き換える。デフォルトで"file:///home/user/Document/"が指定されているので、これを適切なパスに書き換える。ファイルの保存先に指定したいフォルダを開いてそこにあるファイルをコピーし、テキストエディタに貼りつければ、そのフォルダまでのパスが容易に得られるだろう。見積・納品・請求の各書類を紙ベースで扱い、PDFが不要である場合には、この処理は必要がない。その代わり、PDF出力ボタンを印刷ボタンに置き換える必要があるだろう。
初期設定の第二は、トップページ(トップページが表示されていないときは下端のタブから「Top」をクリックする)に表示されている「初回使用時に設定をする」ボタンをクリックして行う。ここでは使用者の事業所名や所在地、振込先情報などの入力を求められるので、ダイアログに従って入力する。
さらに、必要に応じて、仕入先データベースを記入しておく。これは、トップページの「仕入先データベースを編集する」をクリックして適宜データを入力する。仕入先の住所その他は必須ではない。
以上で初期設定は終了であるが、データベースには2件のダミーデータが入っているので、必要に応じてこれらを削除する。この削除は、トップページにある「データベースを直接編集する」ボタンをクリックして行う。
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posted by 松本 at 22:22| Comment(0) | TrackBack(0) | Ubuntuのアプリケーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Ubuntuで販売伝票作成管理

Linuxには、経理関係のソフトが大きく欠けている。英語環境ならいくらかあるようだけれど、日本語環境だとぐっと少なくなる。それでも、妻が愛用しているExcel BというソフトはOpenOffice上でも稼働するテンプレートなので、Ubuntu 上でも動作する。これは小規模事業所の経理に強い味方だろう。この辺りの詳細は、こちらの記事に書いた。

ただ、ビジネスまわりのソフトが少ないのは無理もないのかなあと最近気がついた。というのは、多くの事業がそれぞれなりにユニークなので、実は汎用のパッケージソフトというのは案外と使いにくい。それでも法律上の要件がかっちりしている企業会計なんかはパッケージソフトが非常に役立つわけだけれど、商品管理や原価管理、伝票類の作成に関しては、それぞれの事業のそれぞれの特性に合わせてカスタマイズしなければならない部分が多くなる。となると、パッケージソフトよりも「エクセルで作っといてよ」という世界になりがちで、使えるソフトが少ないのはなにもLinuxの世界だけではないのかもしれない。

実際、世の中に見積書や請求書のエクセルテンプレートはあふれかえっているが、実用的なものは案外少ない。ひとつの理由はそれが必ずしも自分のニーズにぴったりあった書式ではないからだ。明細の書き方や単価の書き方など、それぞれの事業にはそれぞれの癖がある。汎用のものがうまくあてはまるとは限らない。

もうひとつの理由は、たいていのテンプレートがデータ間のリレーションを想定していないことだ。見積書に単価と数量を記入すると確かに請求金額や消費税を自動で計算してくれる。けれど、その数値は納品書や請求書には反映されない。まして、請求書の数値を積算して月間の売上を計算してくれるようなことはしない。それはスプレッドシートの役割ではなく、データベースの役割だからだ。そして、データベース型のアプリケーションは基本的には事業ごとに開発すべきものであって、テンプレートが転がっているようなものではない。

それはそうなのだけれど、データベースを利用した伝票処理システムの開発はたいへんだ。だから、私のところのような小規模な個人事業ではおいそれと手を出せるものではない。ということで、開業から5年ばかりは、エクセル上の手作業でこれら伝票発行の管理を行っていた。ただし、派遣でいろんな事業所での経験が豊富な妻が巧妙な運用形態を考案してくれていたので、プロジェクトの管理を専用のシートで行って納品書・請求書はそこからデータをコピー&ペーストして作成する方式になっていた。この方法だと明細や単価をいちいち個別に入力する必要がないので、誤りも発生せず、手間もそれほどかからない。そして売上の管理は元台帳の集計で確実に行える。小さな事業にはこんな方式が確かに似合っているのかもしれない。

けれど、本来こういった処理はデータベース的に行うべきだというのは明らかだ。本格的な開発でなくとも、たとえばアクセスやファイルメーカーのような簡単なパッケージソフトを導入して素人が構築するレベルでも、相当に使いやすいものができる。それはまだWindowsが3.1だった頃にAccessを使った経験や、その後、Macのバンドルで付いてきたFileMakerで会社の経理を組んだ経験から確実にいえることだった。だから、機会があれば少なくとも見積・納品・請求の3点の書類に関しては一括して管理できるデータベースを組みたいとずっと考えてきた。たまたま去年は受注があまりとれず、その分だけ仕事が暇だったので(笑い事ではないが)、このあたりのデータベース化にとりくんだ。このときの覚書は、過去記事の「LibreOfficeのBaseで販売管理」にメモしてある。

それから1年近くこのデータベースを使ってきたのだけれど、いろいろと不便なところが目立つようになってきた。たまたま今年のはじめにデータベースをいじる機会があって、その際にSQL文の基礎なんかも少しはわかるようになって、どこを改訂すればいいのかようやく見当がつくようになった。そこで3月になってから大規模な改訂をやったのだけれど、だんだん形ができてくると同時に、OpenOffice(LibreOffice)のBaseそのものに内在する欠点が障害になり始めた。続きを読む
posted by 松本 at 14:45| Comment(0) | TrackBack(0) | Ubuntuのアプリケーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月22日

Inspiron mini 12にPrecise Pangolinをインストールしてみた

もう10日ほど前になるのだけれど、次期Ubuntu 12.04のPrecise Pangolinをリタイア中のDell Inspiron mini 12にインストールしてみた。このマシン、1年ほど前に友人に引きとってもらう約束をしていたのだけれど、去年は本当にいろいろあった年で、結局その約束はキャンセルになってしまった。そこで、間もなく小学校4年生になる息子に初めてのPCとして渡そうかと計画し、クリーンインストールを試みたわけだ。

Ubuntu を使うことはほぼ既定ではあったのだけれど、どのバージョンにするかは実のところちょっと悩んだ。このマシン、ハードディスクが死んでいるので、外付けのUSBメモリにインストールすることになる。去年の5月に4GのUSBメモリにインストールしたときには(「Inspiron mini 12をUSBメモリで復活」)、10.04で成功した。言い換えれば、その段階での最新バージョンである11.04ではうまくいかなかった。さて、こんどはどうするかということだ。

ここで参考になるのが、Ubuntu 公式のPoulsboドライバのページだ。かつてPSBドライバを苦労して導入した頃とはうって変わって、GMA500には、EMGD driver、PSB-GFX driver、PSB driver、IEGD driverという4つの選択肢が用意されている。ただ、厄介なのは、それぞれのドライバによって対応できるバージョンが変わってくることだ。私が知っている伝統的なPSBドライバは、ネイティブでは10.10までしか対応しない。カーネルのダウングレードでどうにか11.04が対応するという時代遅れの代物になりつつある。IEGDドライバはさらに時代遅れで9.10のみの対応。EMGDドライバは2D、3Dだけでなくビデオアクセラレーションも使えるという優れものだけれど、ネイティブで対応するのは10.10のみで、それ以後はカーネルのダウングレードが必要になる。将来性を考えれば12.04がネイティブで対応するPSB-GFXドライバなのだけれど、これは2D機能しか対応しない。

ここはかなり悩んだ。悩んだけれど、結局は将来性にかけることにした。EMGDドライバなら、追加インストールせず、ドライバが12.04にもともと組み込まれているという。ということで、Ubuntu のバージョンも12.04 Precise Pangolinに決定。ちょうど最新版を追いかけるのいいタイミング、ベータ版が出たばかりということでもあった。
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posted by 松本 at 20:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 総記・雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月06日

Linux、ましてUbuntuなんて知らないパソコンユーザーにUbuntuマシンを渡してみたら…

Ubuntuがどれほど成熟しているかは、そもそもOSなんぞに興味のない人にUbuntuをインストールしたマシンを渡してみてその反応を観察してみるのがいい。ということはわかっているのだけれど、なかなか機会がなかった。ちなみに、数年前に妻にそうやったときには、まだUbuntuが発展途上段階だったせいか、かなりサポートに手こずらされた。それ以後はそういう機会がなかったので、「さて、どのくらいOSを意識せずに使えるようになったか」興味はあっても確認する機会はなかった。

それが、今日、たまたまあるオフィスでそういう機会があった。

このオフィスのボス、ネットショップを運営しているということで相当年季の入ったパソコンユーザーではあるのだけれど、その一方でIEとFirefoxの区別もあんまりつかない、と、技術面にはとことん興味のない人物。つまり、パソコンでやりたい目的、彼の場合はインターネットでモノを売ること、には強烈なほどの関心があるが、その裏側でどういうことが起こっているのかということはどうでもいい。彼ほど極端ではなくとも、多くのパソコンユーザーがそうだろう。

そのボスが、長年愛用していたパソコンの調子が悪くなって、最新のマシンに新調した。新調してすぐに古いパソコンは起動さえおぼつかなくなったので、いいタイミングだったと言えるだろう。

ところが、運が悪いことに、この新しいマシン、初期不良を起こしてしまった。メーカー保証の範囲内なので修理に出すことになり、それはいいのだけれど、修理中の代替機がない。古いマシンは、不安定で、とても使えたものではない。

たまたまそこに居合わせた私は、「じゃあWindowsを再インストールすれば数日使う分には何とかなるんじゃないですか」とアドバイスした。アドバイスした手前、再インストールを引き受けた。だが、どうやらシステムディスクがちがっていたようで、再インストールでエラーが発生。これではどうしようもない。

とにかくWebが見れなければ、彼は仕事に困る。そこで私は、説明もせずにUbuntuインストールをやってしまうことにした。彼の性格なら、WindowsだろうがLinuxだろうが、仕事さえできれば文句は言わないはずだ。ちなみに、機種が古くメモリが512MBしかないので、Ubuntuは苦しかろうとXfceを追加インストールして、そちらをメインにすることにした。

私の読みは的中し、「これがブラウザで、これを開いたらネットが見えます」と説明しただけで、「OK、ありがとう」の返事。さて、どうなるか。

確かに質問は来た。一度は、「外付けHDが読めない」というもの。見てみると、デスクトップにアイコンは上がってきている。これが開けないという。不思議に思って操作を見ていると、ダブルクリックが遅い。これはマウスの設定を変更して問題解決。

二度目の質問は、「メモ帳はないのか?」。これはgeditをランチャーに仕込んで解決。

三度目の質問は、文字化け。これは.eml形式の過去メールをgeditで開いたら文字化けするというもの。Thunderbirdで開くようにアドバイスして解決。

四度目は、メールアカウントの設定。もともと「メールまでは要らないよ」ということだったのだけれど、使っているとやっぱり欲しくなるもののようだ。これも設定だけのサポート。

最後は、「このパソコンは家でも使おうと思うんだが、無線LANの接続はどうやったらいい?」。これはパネルのアイコンを教えて解決。

ということで、普通の使用では、普通に新しいパソコンを使うときに遭遇する程度の疑問が発生するだけでUbuntuは普通に使えるようだ。実際、やりたいことが明確にあって使っている人からは、Ubuntuでも文句は出ないのだと思う。目的があれば手段はどうでもいい。そんなふうに感じた午後だった。
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2011年11月22日

Ubuntuにインストール済みのフォントの一覧を取得

「お使いのフォントに合わせたいので、環境にインストールされているフォントを教えてください」というようなことを言われた。これがけっこう面倒臭い。まさかいちいち書き出すわけにもいかない。オボロな記憶だと、MacのDTP環境なら三種の神器のいずれかのアプリケーションで「フォント一覧の取得」みたいなダイアログがあった気がする。Ubuntuだとどうやっていいのか、ちょっと戸惑った。

原始的にやってのけるとしたら、フォントフォルダ内のファイル名を複数選択してテキストエディタで編集すればいいような気もする。ただ、フォント名とフォントファイル名は同じではないので、この方法はあまりよくないかもしれない。

順当にいくなら、そのためのコマンドか、ユーティリティを使うべきだろう。探そうと思ったら、こちらのブログにお手軽なWebアプリが紹介されていた。

AULTA FONTS VIEWER

使ってみると、一発でフォントの一覧が取得できた。ただ、難点は、順番がてんでバラバラに表示されること。手当り次第に取得するのだろうか。あるいはなにか順番があるけれど、それがわからないだけかもしれない。これでは不便なので、表計算ソフトで文字の昇順に整形。そこまで含めてもごくかんたんにできた。

探せばたぶん、ローカルで実行できるコマンドやアプリもあるのだろうけれど、とりあえずこれで十分かなという気がした。世の中、なべてWebアプリ全盛だ。
posted by 松本 at 21:21| Comment(0) | TrackBack(0) | Ubuntuのアプリケーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする