2013年01月14日

PDFの文字入れならXournal

一つ前のエントリでKarbonが思いがけず使えたと書いたが、そのコメント欄でTOYさんから「PDFに赤入れするならXournalが簡単ですよ。」と教えていただいた。早速、Xournalを調べてみたら、スタイラスペンでの入力のためのアプリらしい。PDFの編集とはちょっとお門が違うようだけれど、モノは試しとインストール。Ubuntuのリポジトリにあるから、Synapticパッケージマネージャで(というよりいまではソフトウェアセンターで、というのがメインストリームなんだろうが)ごく簡単にできる。

立ち上げてみると、レポート用紙のような罫線の画面になる。なんとなく、iOSアプリの7notesを思い出す。たぶん、用途としてはそういう方向性なのだろうが、メインの用途ではないPDF編集に使うわけだから、この画面は要らない。メニューのFileからAnnotate PDFを選ぶとファイルの選択画面が出るから、ここからPDFファイルを開く。すると、その上に罫線を引くことも文字を打つことも自由にできる、という具合だ。

Inkscapeのようなドローイングソフトと違うのは、文字や図形のベクターデータを編集可能なかたちで読み込まないこと。基本的にはevinceのようなPDFビューワでPDF文書を閲覧しているのと同じだと思えばいい。あとからXournal上で打ち込んだ文字や図形は、おそらく元のPDFに追加されるだけで元データそのものはいじらないのだろう。

これはこれで、ひとつの利点になる。というのは、Inkscapeのようなドローイングソフトではフォントがうまく読み込めないときにはフォントの置換を自動的に行い、それがレイアウト崩れの原因になる。さらに、いったん読み込んだPDFを保存するとファイルの大きさが増大するケースが多い。図形の読み込みでもエラーが起こる場合もあり、いじるつもりのない部分までいじることができてしまうというのは、用途によっては(たとえば書式に書きこむだけのような場合には)ない方が嬉しいぐらいだ。そういう点で、Xournalは使い勝手がよさそうだ。

ただ、メニューのFileからExport to PDFを選んで保存しようとしても、ファイルによってはうまくいかない場合があるようだ。ちょっと試しただけなのだけれど、うまく保存できたファイルとあとから打ち込んだテキスト文字だけが保存されて元データが保存されなかったファイルとがあった。ただし、後者の場合でもPrintからPDFファイルとして保存するというベタな方法なら問題なく元データと、その上に書き込んだデータの両方がきちんと保存される。問題というほどの問題にはあたらないだろう。

元データの一部でもいじりたいとき(たとえば図形の位置を変更したいとか文字を削除したいとか)ならやっぱりInkscapeだとは思うが、実用的にはほとんどがこのXournalで間に合いそうだ。いいツールを教えていただいて感謝している。

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2013年01月10日

Karbonが思いがけず使えた。

PDFで与えられた様式にデータ上で記入するのは案外と面倒だ。オフィス系のソフトでこれをやろうとすると、直接PDFデータを取り込むことができないから、画像化するぐらいしか方法がない。適当な方法、たとえばスクリーンショットとかでPDFデータを画像化し、それを下絵としてワードなりなんなりの文書に貼り付ける。その上からテキストを配置していくわけだ。だが、この方法はスマートとは言いがたい。アウトラインデータはドット化するし、文書を保存したらそのぶんだけ重くなる。

PDFを直接編集するならAdobeのAcrobatにその機能があるが、Linuxの場合、これはPDF Editorになる。ただ、このPDF編集ソフトは、あまりフレキシブルとは言いがたい。きれいにデータを加工するのであればやはりベクター編集ソフトであるInkscapeでPDFを読み込んで、その上で編集してやるのがいちばんだろうと思う。

今朝、たまたまPDFの様式があって、これにいくらか文字を記入しなければいけない作業が生じた。いつものようにPDF文書を右クリックしてInkscapeから開くように指定した。2ページある文書の1ページ目に記入する必要があったのでそちらを選択し、さて、開くように指示をしたが、いつまでたってもそこから先に進まない。

PDFはかなり複雑な仕様なので、ごく稀にこういうことが起こる。Inkscapeで開けないPDFは編集は基本的に無理なので、画像として処理するしかない。こういうときはやはり右クリックからInkscapeではなく、画像処理ソフトのGimpを選択する。そして、画像としてGimpで文字を貼りつけていくのがいいだろう。

そう思って、右クリックで「別のアプリで開く」を選択したら、そのリストにKarbonが上がっている。実は、少し前、ベクターグラフィックソフトにKarbonというのがあると聞いてインストールしてみていた。インストールしてから気がついたのだが、これは以前のKOffice、現在のCalligra Suiteの一部を構成するソフトだ。だったらあまり期待もできないなと思って試用して、「まあ、Inkscapeには勝てないな」とその後放置してきたものだ。

けれど、せっかく候補に上がったのだからとそれでPDFを開くようにしてみたら、あっさりと開くことができた。Inkscapeでは無理なのがKarbonだと通るということがあるようなのだ。これには、正直、「お、やるじゃないか」と思った。

ただ、肝心の文字を打つ方法がわからない。どうするのかなあと思ったら、右下隅にArtisticというアイコンがあって、これで一行テキストを挿入できる。そして、テキスト編集に入ると、それまでアラインメントを表示していた部分にテキストの属性指定の画面が現れるので、これである程度のことができる。UIがちがうので最初かなり戸惑うが、それなりのことはきちんとできるようだ。

ただ、結局これで作成した文書は使わなかった。最初に読み込んだとき、フォントの置換がうまくいかなかったらしく、元文書のレイアウトが少しだけ崩れてしまったからだ。結局はGimpで処理したのだからKarbonのご利益は特になかったと言える。それでも、今後が楽しみに思えてきた。また機会があれば試してみよう。
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2013年01月08日

WineでInDesign - WindowsユーザーがUbuntuに乗り換えるべきもうひとつの理由?

時間がなくて最近はそれほどマメに見ていないTwitterを開いたら、タイムラインに「無料のAdobe製品をダウンロードした」というようなTweetがある。どうせ海賊版か何かだろう、触らないほうが吉と無視を決め込んでいたら、どうやらそれは、こちらの記事にあるような事情のことらしい。

「無償でライセンス提供していない」--アドビ、CS2ダウンロード騒動に正式コメント

アドビ、CS2製品データ公開は「正規ライセンス保持者への措置」と発表
 
私はかつてアドビ製品を使って仕事をしたこともあるが、現在はライセンスを何一つ所持していない。だから、海賊版ではないにせよ、これをダウンロードして使うわけにはいかない。これは記事のとおりだ。だが、この記事を読んでいてふと気になった。今回、ライセンスを所有しているユーザーに対して旧製品のダウンロードサービスをAdobeは提供しているわけだが、その理由はどうやらこれらの製品はそもそも現代的なOSでは動作せず、Adobeとしてもサポート外としているということに関係しているらしい。「旧来のOS上で継続してCS2製品およびAcrobat 7を利用するユーザーを考慮し、」というわけだ。
ということは、Windows Vista以降、CS2が動作しないということでAdobe製品の使用を断念するかXPにとどまり続けるかの選択を強いられたユーザーがいるということだ。そして、CS2のライセンスにとどまり続けている人々は、時代遅れのXPから進歩できずにいる(あるいは仮想環境を使う不便を強いられている)。その詳細は、たとえばこちらにある。

しかし、ひょっとしたらUbuntu上のWineなら、最新の環境でCS2が動作するのではないかと気がついた。私はライセンスはないけれど、動作確認をするぐらいの試用ならお咎めを受けることもあるまいと思って、Creative Suitesの中でも特に出色のできだったと私が思っているInDesignをダウンロードしてみた。そして、Wineで走らせると、順調にインストールできる。

ただし、起動はうまくいかない。やっぱりだめなのかなと思いながらWineの公式ページを見ていると、こちらに対処方法が書いてあった。ネイティブのsystem32/oleaut32.dllをコピーし、.wineのProgramフォルダ内にあるInDesignのディレクトリのPlug-Ins/Script/Support for Visual Basic.aplnを削除すると起動するらしい。やってみると、まちがいなく起動した。そして、はるか昔にInDesignで作成したデータも無事に開くことができた。

もちろん、Wine上の動作なので、完璧とはいかない。ごく短時間の試用でも、「あれ?」というようなところはいくつかあった。たとえばプリンタはうまく認識しない。おそらく機能的には十全ではない。けれど、とにかく動作する。

ということは、CS2(あるいはInDesignの4.0)の正式ライセンスをもった方でXPを離れられずにいる方は、Ubuntuに乗り換えれば最新の環境でInDesigneを使い続けることができる、ということではないだろうか。これは、Windowsを捨ててUbuntuに乗り換える理由にはならないか?

まあ、ならないだろうなとは思う。InDesigneはかつかつ動くものの、Illustratorはどうやら動作しないようだから。Photoshopは動作するらしいけれど、この時代のPhotoshopならいまのGimpのほうがたぶん上を行くだろう。なによりも、今回のダウンロード製品は英語版で、日本語の表示はできるし基本的な機能はOKだけれど、やっぱり日本語環境で100%使いこなすには難があるだろうから。

ということで、まああまり役にも立たない試行となった。ライセンス違反でとやかく言われるのは嫌なので、すぐにインストールしたソフトは消去した。これは、ホームフォルダ内の隠しフォルダ.wineをまるごと消去するのがいちばんだ。wineのおもしろいところは、このフォルダを入れ替えることで、環境の復元や初期化が非常に簡単に行えること。この魅力は捨てがたい。少なくともいろいろ遊んでみる上では。
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2013年01月03日

soxでカセットテープ音源のスピード調整

ずいぶんと以前、Audacityでカセットの整理で書いたのだが、古いカセットテープの音源は、すべてMP3に落として後生大事にハードディスクに保存している。なつかしいテープばかりだから、捨てる気になれず、手間暇かけてMP3化したわけだ。ところが、この音楽ファイルを聞くことは滅多にない。いろいろと理由はあるのだけれど、最大の問題は再生装置がないことだ。もちろんパソコンで再生することはできるし、MP3プレーヤーで聞くこともできる。けれど、コンポが壊れて以来バックグラウンドミュージックとして部屋で流すのに適した装置がなく、わざわざイヤホンつけてまで聞くのも大層なので、ほとんどオクラ入りになっていた。

実際、最近は音楽を聞くのはほとんどカーステレオに限られてきてしまっている。だから、MP3プレーヤーとFMトランスミッターを組み合わせて車で聞くつもりだった。ところが、これが雑音を拾うばかりでちっとも快適ではない。なんだかなあと思って、それもやめていた。調べてみると軽自動車ではエンジンからトランスミッターまでの距離の関係で雑音を拾うことがあるらしい。どうもそういうレアなケースに遭遇したらしいと、すっかりその方面は諦めていた。

ところが、最近になって妻がMP3プレーヤーの代わりにiPhoneを持ちだしてFMトランスミッターを試してみると、雑音のないクリアな再生音がする。なんのことはない、雑音を拾っていたのはFMトランスミッターではなく安物のMP3プレーヤーだったわけだ。そうとわかったら、やっぱり古い音源も聞きたくなるだろう。

だが、ここで問題が発生した。いや、あらためて発生したというよりも、以前から放置してあった問題がクローズアップされることになった。

カセットテープの走行速度は、ちゃんとした規格が定められている。もしも規格外のスピードで再生したら、音程やテンポが元の音源と狂ってしまう。けれど、実際にはカセットテープの走行速度はデッキやテープレコーダー、ラジカセの機種によって、微妙に異なっている。このことはずいぶんと以前から気づいていた。というのははるか昔、高校入学祝いにカセットデッキを買ってもらったとき(というか、「祝いに買ってやる」というので自分で日本橋に買いに行ったのだけれど)、そのデッキでラジカセ録音のテープを再生すると音程が違うのに気づいたからだ。これは私がギターが趣味で、録音した音源に合わせてギターの練習をしていたからはっきりとわかったのであって、ぼんやり聞いていたのではわからないレベルだっただろう。実際、その後も「デモテープ作ったから練習しておいて」と言われて渡されたテープの再生でフラストレーションを感じたことは何度もあった。

そして、妻と私が過去に何台かのデッキで録音したテープを最終的にMP3化する際に使用したウォークマンタイプのカセットプレーヤーで再生すると、ほとんどのテープで再生速度が数%遅くなる現象が発生した。なかには音程がぴったりのものもあったから、このあたりは相性というか組み合わせの問題だったのだろう。

最初は、「まあいいか、しょせんはカセットテープの音源だし」と思っていたが、この数%の間延びした音は、音楽として楽しむにはちょっとつらいものがある。ようやくちゃんとした環境で古い音源を鑑賞できるようになったのに、どうにも間延び感が気に入らず、結局は聞くのをやめてしまった。

これではあんまりにも情けない。Audacityを使えば再生速度の変更はフィルター一発でできる。もともとMP3への変換ではAudacityを使ったのだからその時点でひと手間かけておけばなんの問題もなかったわけだ。ただ、それをいまからやり直そうと思ったら、いちいちファイルを開き、フィルターをかけ、保存をしなおすという手間をファイルの数だけやらなければならない。テープはA面とB面の2ファイルに分かれているから、約300本のテープで600ファイル以上。これはやっていられない。

こういうバッチ処理は、やはりスクリプトで処理すべきだろう。私は「端末を開いてコマンドを」というCLIがほとんどできないGUI派だけれど、スクリプト処理の威力は知っている。コマンドラインでAudacityが使えればいちいち手作業で変換処理をしなくてもバッチでOKではないかと見当をつけた。

その上でちょっと調べてみると、Audacity並みのパワフルなサウンド処理ができるCLIのソフトでsoXというのがあるのを知った。これはUbuntuのリポジトリにも収録されている。そこで、このsoxをインストールし、端末を開いて
sox 1.mp3 2.mp3 speed 1.04
と入力してみた。ここで1.mp3というのはテスト用のmp3ファイル、2.mp3が出力ファイル、1.04という数字は4%だけスピードを早くするようにという指定である。ところがエラーが出て処理ができない。ちょっと悩んだが、これはリポジトリに収録されているsox用の追加のライブラリをインストールすることで解決した。このコマンドを実行すれば、1.mp3というファイルの再生速度が修正されたファイルが2.mp3として作成される。

さあ、あとはこれをバッチでやればいいんだと思ったものの、方法がわからない。ワイルドカードを使ってみてもうまく行かない。というのは、出力側のファイル名をうまく指定できないからだ。こういうときはシェルスクリプトを書けばいいとは思うのだが、シェルスクリプトの作法は知らない。昨年少しだけPythonを勉強する機会があったのでそれを応用しようかとも思うけれど、正月早々にそんな大層なことをやるのも面倒だ。

そんなことを思いながらさらに調べていたら、こちらにsoxを使ってwav形式のファイルを.cdrという形式に変換するコマンドが掲載されていた。ちなみに.cdrという拡張子のファイルがどういう形式なのかはさっぱりわからないが、この際それはどうでもいい。最終的にこのコマンドを参考にして、次のコマンドでバッチ処理を行った。

$ for i in `ls *.mp3`; do echo -e "$i"; sox $i a/$i.mp3 speed 1.04; echo -e "$i.mp3"; done

これを大量のmp3ファイルがあるディレクトリで端末を開いて実行する。なお、このディレクトリ内に"a"という名前のフォルダを予めつくっておいた。変換後のファイルは、このaフォルダに生成されていく。スクリプトの意味は恥ずかしながらあんまりわからないが、端末に処理済みのファイルの名前が次々に表示されていくところを見ると、「echo」はその指定なのだろう。lsでフォルダ内のファイルの情報を読み取り、それを順次処理していくことになるようだ。最終的にできるファイルは、ファイル名が1.mp3.mp3というぐあいに拡張子がダブってしまう。これをスクリプトで処理しておくのが本当なのだろうけれど、このぐらいのことならxfce4のデフォルトファイルマネージャであるThunar付属のバルクリネームであっという間に処理できる。ちなみに、上記のスクリプトはファイル名にスペースがあるとエラーを起こすので、処理前にファイル名のスペースを別文字に変換しておく前処理が必要になる。この処理にもバルクリネームは使える。なに、Thunarでフォルダを開いておき、ファイルを複数選択してF2を押すだけなので至って簡単。

うまくいかなかったのは、おそらく元ファイルの圧縮率の関係で、変換後のファイルサイズが変換前のおよそ2倍になってしまうこと。圧縮率を変化させるコマンドもsoxにはあるのだけれど、これはどうも使い方がよくわからずに断念した。

本当は、一律4%ではなく、それぞれのファイルごとに微妙に音程は異なるようだ。けれど、そこを突き詰めるよりは、とりあえずこれで快く聞けるようになったのだからよしとしようではないか。

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2012年12月18日

ext3のせい? 12.10アップグレードでディスクのトラブル

先日、仕事先で使っているマシンのOSをUbuntu 12.04から12.10にアップグレードした。ちょっと遅めのタイミングだが、特に困ったことがあったわけでもなかったので、LTSだし、そのまま12.04でいくかとも思っていた。けれど、ほかで使っているマシンで12.10が調子がいいので、「じゃあ、暇なあいだにアップグレードしておこうか」と思って、空き時間にアップグレードした。

ところが、それを使っているうちに、なぜだかファイルの保存ができなかったり、アプリの起動ができなかったりするようになった。ディスクへの書き込み権限がないとか、設定ファイルにアプリが書き込めないとか、どうもディスクのエラーっぽい。思い当たるのは、安物のSDカードで同じようなI/Oエラーがあったこと。アクセスの制限をかけているわけでもないのに、権限がなくなってしまう。これはまずい。再起動すると、うまく稼働するようになる場合もあるが、起動そのものができない場合もある。うまく起動した場合でも、使っているうちにまた同じような症状が発生する。再起動時にディスクエラーの修復を求められる場合もある。反応が必ずしも一定しないのも、ハードウェア的なエラーっぽい気がする。

Ubuntuはうまく起動しないが、デュアルブートのXPなら問題なく起動するので、XP上でディスクの診断ソフトを入れてディスクを検査してみた。肝心のUbuntu領域はスキャンできないが、ディスクそのものに問題はなさそうだ。かなり老齢のディスクでいつトラブルが起こっても不思議ではないけれど、とりあえず重大なエラーは起こっていないらしい。

ということなら、やはり12.10へのアップグレードがトラブルの原因かもしれない。過去にも、アップグレードがうまく行かず、結局再インストールしたケースもあった。あまり使い込んでいないシステムの場合、アップグレードで問題が起こることは経験したことがないのだけれど、使い込んだシステムの場合、やはり新規インストールのほうが無難なようだ。そんなことを考えながら、ライブディスクから起動して、データのバックアップ、パーティションの初期化、そして初期化したパーティションにあらためて12.10をインストールと進んでみた。

ところが、結果は同じ。やはりI/Oエラーが頻発する。これはまずい。いよいよハードディスク交換かと、半ば覚悟をきめた。

けれど、ひょっとして12.10へのアップグレードが災いしたのではないかという疑念はぬぐいきれない。そこで、以前につくって保管してあった12.04のライブCDから12.04を再度インストールしなおしてみることにした。

このとき気がついたのだけれど、トラブルが起こったUbuntuパーティションのフォーマットは、ext3だった。これは、最初にXPのDドライブをLinux用に分割したときに、私がそう設定したのだろう。その後のアップグレードや再インストールでは、そのままそれを引き継いできたことになる。それはそれでOKなはずだ。

というのも、このあたりを見ると、Ubuntuをインストールするパーティションのフォーマットにはext3とext4がともに推奨されているからだ。けれど、ライブCDのデフォルトでは新規インストール用のLinuxパーティションはext4でフォーマットすることになっている。ひょっとしてこれはデフォルトを使うほうが正しいのかもしれないと思って、ext4でフォーマット、インストールを続行した。

その結果、ディスクエラーは起きなくなった。どうやらアップグレードに際してファイルシステムがext3であったことがエラーに関係していたらしい。

けれど、これはどうも理解しがたい。ちょっと検索しただけなので正確なことはいえないのだけれど、12.10をext3のディスクにインストールしてはならないというような情報はどこにも見当たらなかった。だいいち12.04ではこれまで問題なくext3で稼動してきたのだし、12.04と12.10でそれほど大きな変更があったという噂も聞かない。ここで私が「12.10のインストールではファイルシステムはext4にすべきですよ」みたいな根拠のあやふやな情報を流すべきではないだろう。

老齢のハードディスクなので、やはりハードウェア的なトラブルだという可能性は未だに残っている。もうちょっと使い込んでから、この件は再度検討したほうがよさそうだ。
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2012年11月24日

AndroidのVirtual RecorderのデータをAudacityで取り込む

最近では新古品のAndroidスマホがけっこう出回っているようなのでそうもいえないのだけれど、一時はおそらく最安レベルで手に入れられるスマートフォンだったIDEOSを使っている。さすがに安物だけあっていろいろと「使えないなあ」というところもあるのだけれど、同時にこのレベルの製品としてもけっこう役に立つところは多く、それなりに愛用している。たとえばGoogleのナビは、カーナビ代用としてそこそこに役に立つ。特にSIMカードを日本通信のイオンSIMからIIJの高速モバイルDに変更してからは、それなりにきちんと反応してくれるので、かつかつ実用レベルと言えるだろう。そのほか日常的に使っているのはメールと電話、Twitterクライアント、YouTubeぐらい。これらの機能に関しても、実用レベルと使えないレベルの境界線には近いのだけれど(特に電話はタイムラグがひどいのだけれど)、無理やり使っている感じ。それらに比べてもっといい感じで役に立っているのは、録音機としての機能だ。これは、Virtual Recorderというアプリを使っている。最初これを入れたときには、音楽の録音に使おうと思っていた。たとえばギターの弾き語りを簡単に録音しようと思ったら、昔ならラジカセを使ったが、いまならパソコンの内蔵マイクが使える。ところが、パソコンの内蔵マイクは、機器の性質上、どうしても雑音を拾う。いくら静音仕様のパソコンだと言っても、やっぱり動作音はするし、特に電磁的な雑音はどうしても消すことができない。けれど、スマホであれば、回路が小さいせいか、もともと携帯電話としての音響面での動作が重視されているせいか、機器由来の雑音が小さい。それに気がついたので、こっちで録音しようと思った。けれど、そんな遊びをしている時間もあまりなく、実際にはあまり使わないでいた。

それが、この秋になって、会議で記録をとる必要が何度か発生するようになった。急なことでデジタルレコーダーも用意できないときにこのVirtual Recorderを走らせてみると、けっこうよく音を拾ってくれる。なかなか使える。ひょっとしたら、アプリのなかでいちばん実用的かも知れない。

ただ、この録音ファイルをパソコンで聞こうと思っても、Ubuntuの動画プレーヤーであるTotemでも、より使いでのあるVlcでも再生できない。ファイルの拡張子が.pcmとなっているが、これはPCM音源であることを表していても、それ以上のものではないようだ。たとえば拡張子をWavなど他のPCM形式のものに変更しても再生はできない。

こういうときに、Audacityは無敵だ。Audacityでも直接開くことはできないが、いったん起動しておいて、メニューバーの「ファイル」から「取り込み」の「ロー(Raw)データの取り込み」とやれば、再生可能なデータとして取り込むことができる。ただ、このとき、おそらくサンプリングレートの設定が異なるのだと思うが、倍速での再生になってしまう。取り込み時にきちんと設定すればいいのかもしれないが、ここは取り込んだあとでも「エフェクト」の「スピードの変更」から修正すれば問題ない。

Audacityで開いたついでに、スピードの修正後、クリックノイズの除去や音声の平滑化、正規化、聴きやすい大きさまでの増幅などの処理をおこなっておいて、MP3に書きだせばいい。なお、MP3の書き出しのためには以前には追加のコーデックスをインストールする必要があったとおもうのだけれど、最近のUbuntuではシステムのインストール時に追加のコーデックスをインストールするチェックを入れているせいか、この手順は不要だった。

音声を取り込んだのはいいのだけれど、ここからテープ起こしとなると、あいかわらずアナログな作業にならざるを得ない。そういう必要がない仕事だったからいいのだけれど。
posted by 松本 at 10:42| Comment(0) | TrackBack(0) | Ubuntuのアプリケーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月10日

デスクトップマシンを退役させた

自宅の仕事部屋を模様替えするつもりで机の上を片付け始めたら、なんだかやたらとかさばるものがある。パソコンのモニタだ。長いこと使っていなかったからすっかり風景と化してしまっていたが、17インチのモニタは、はっきりいって邪魔だ。おまけに、そのケーブルをたどっていくと、さらに邪魔っけな筐体に行き着く。机の下に突っ込んであるせいで日常の邪魔にはならないのだけれど、これから模様替えとなると、思いっきり邪魔になることうけ合いだ。このデスクトップマシン、確か2006年頃に購入したもので、当時はまだいろんな業者が賑わっていたBTO製品だ。まだまだ割高感のあったデュアルコアのCPUを積むためにそういう選択をした。私が使いはじめたのはその3年後だが、その頃にはもうデュアルコアはごくあたりまえに搭載されるようになっていた。だからあまりありがたみもなかったのだけれど、速いことに変わりはなかった。そのころ私はAtom搭載のネットブックをメインマシンとして使っていたから、処理能力が必要なときにはこのマシンは重宝した。メモリは1Gと、いまとなってはかなり少ないのだけれど、十分に使いものになるマシンだった。

実際のところ、いま、仕事先で与えられている低スペック(Celeronに512Mメモリ)のデスクノートに比べれば、はるかに使いやすいと思う。いろいろ問題はあっても、やっぱりデスクトップ型ならではのパワーがある。ちゃんとグラボも搭載しているし。

ただ、じゃあ使うのかといえば、使わない。事実として、最後にそれなりに使ったのはほぼ2年前、当時メインマシンにしていたDell Inspiron mini 12が不調になったときにピンチヒッターとして使ったのが最後だ。あのときは、まちがいなく助かった。まともに稼働する機械がいつでも使える状態で確保してあることの重要性を再認識したものだ。
だが、その直後に現在愛用のAsus UL20Aを購入してからは、とんと起動しなくなった。スペック的にも現在のマシンのほうがすこし上で、あえてデスクトップ型を使わなければならない理由がなくなったからだ。予備マシンとしていつでも使えるようにはしてあるものの、結局OSのアップデートもせず、たぶん現在入っているのはUbuntu 11.04だろう。アップグレードを3度見送ったことになる。最後に起動したのは1年も前になるのではないだろうか。それも一瞬だけ古いデータを探すためだけに起動した。探していたデータはそこにはなく、結局は現在使っているマシンに移動済みだった。

こういう状態で置いておく必要はない。ハードディスク内のデータにしたって、「資産」なんて威張ったところで、実は2年以上触らないデータにほとんど利用価値はない。1年以上電源も入れないマシンも同様だ。それは不用品だ。

気持ちの上では、まだまだ実用の価値があるマシンを退役させるのは忍びない。けれど、このまま置いておいてもなんのメリットもない。たしかにいま使っているマシンにはCD/DVDドライブはないから、その点だけでも置いておく価値はありそうではある。けれど、そもそもそういったドライブが必要ないから2年近く使っていないのだ。これはもう、不要と決めてしまってなんの問題もない。

ということで、物置からもともと入っていた段ボールを引っ張り出して収納してしまった。収納したところで、なにか意味があるわけではない。物置のなかでどんどん時代遅れになっていくだけで、数年たたないうちに本当のレガシーになってしまうだろう。

本来なら、中古品として売っぱらってしまうのがいい。けれど、BTO品のかなしさで、これをセコハンショップにもっていっても(あるいはオークションに出しても)、ろくな値段はつかないはずだ。当面は予備としておいておくほうがメリットがある程度の値段にしかならないだろう。

だれか、活用してくれる人がいれば譲ったっていいと思う。けれど、Windowsも入っていないUbuntuマシンを欲しがる人はいないだろうな。悔しいけれど。
posted by 松本 at 19:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 総記・雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月05日

Ubuntu使いの余得 - 古めのWindows XPでタッチパッドの改善

私はタッチパッド派だ。ノートパソコンをタッチパッドで使う。もともとはノート型でもマウスを使っていたし、いまでもマウスのほうが使いやすいなあと思うことは多い。けれど、いつの頃からかマウスを使うのをやめてしまった。その理由のひとつは、日ごろマウスを使っていると、モバイルで急にタッチパッドになったときにとまどってしまうからだ。もちろんマウスのひとつぐらい持ち歩けばいいのだけれど、たとえば膝の上ではマウスは使えない。どんな狭い所でもとりあえず蓋を開くことさえできれば使えるのがノート型の強みなのに、その強みが十分に活かせない。それなら日頃からタッチパッドに慣れておくほうがいいだろう。
もうひとつの理由は、そちらのほうが大きいのだけれど、ちょっと情けなくもある。私はどうも机の上をきれいに片付けるのが上手ではない。特に、事務仕事で資料やら紙やらを机の上に広げなければならないときには、困る。そんな広くない机の上で、マウスを自由に使えるだけの空間を確保するのはむずかしい。マウスを操作する空間があるのなら、そこに必要な書類を広げたい。
ということで、タッチパッドは机の上の占有空間をセーブする意味もあって使っている。

だから、タッチパッドの設定には、それなりにこだわる。たとえばタッピングはオフにする方が正確な操作ができるし、もちろんキー入力中はタッチパッドの操作を無効にする方がいい。そして、右コーナーの縦スクロールは必須だ。タッチパッドにはマウスのホイールがないのだから、これがないと画面の縦送りにいちいちポインタを動かさなければならなくなって、スムーズな操作が妨げられる。

先日Ubuntu(というかLXDE環境のUbuntu)をインストールしたマシンは、ネイティブではWindows XPだ。WordやExcelの微妙なレイアウトの互換性の必要があるから、ときにはこのXPに戻ってファイルを操作する。そして、その際に縦スクロールが効かないのに気がついた。これは困る。

こういうときには、ドライバをアップデートすればいい。SynapticsのドライバでOKだったはずと記憶をたどって、インストールした。その後、コントロールパネルのマウスの設定からさらに奥にあるドライバ設定のプロパティで縦スクロールを有効にすると、再起動後にちゃんと動作するようになった。

こういうのは、特別なTipsでもないのかもしれない。けれど、もしも私がUbuntu使いでなかったら、縦スクロールができないマシンを与えられたときに、「こんな古い機械ではやっぱり縦スクロールはできないんだなあ」と思って終わってしまっただろう。ところが、Ubuntuなら同じマシンで縦スクロールができる。ということは、ハードウェア的には全く問題ないということだ。XPでできないのはソフトウェア的な問題であって、それは適切な対処方法で改善する。Ubuntuを使っているからこそそれに気づくことができた。

これは、Ubuntuを使っている余得だなあと思う。ひとつのOSにしばられないことで、いろんな可能性が見えてくる。ありがたいことだ。
posted by 松本 at 13:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 総記・雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月03日

LXDEは進化していた

ここのところ出先のパソコンを使うことが多いのだけれど、先方が特にこだわらないので可能なかぎりUbuntuを使っている。たしかにWordファイルの互換性とか微妙なところも多いが、Ubuntuの方が仕事が捗るのだから仕方ない。その仕事現場が一時的に変更になって、使うパソコンも別のものになった。こっちにもUbuntuを入れたのだけれど、このマシン、かなりスペックが低い。特に、このご時世にメモリが512メガ(ビデオRAM共有なので実際にはもう少し低い)しかないのはやりきれない。

こういうときには、以前からの常套手段であるデスクトップ環境の変更という手段でしのぐしかない。この方法、最初にUbuntuを使いはじめたときにJWMを使うことで効果を実感した。GUIまわりのデスクトップ環境は最も基本的な常駐ソフトであるわけだから、これを軽量なことにする意味は、低スペックマシンでは大きい(逆にメモリが十分にあるマシンでは、ほとんど意味はない)。削減できるメモリ量は100Mとかせいぜい200Mとか程度なので、現行のUbuntuであれば(使い方にもよるが)、1Gもメモリがあれば特に必要はない軽量化だ。だが、512MBしかない場合、100MBのメモリ使用量を削ることは十分過ぎるほどの意味がある。

軽量デスクトップ環境として以前に愛用していたのは、OpenBox + Xfceパネルという変則環境だ。XubuntuとしてUbuntuの軽量版が出ていることからわかるように、Xfce4は、たしかに元のUbuntuのデスクトップ環境であったGnomeや現在のUnityよりは軽量だ。だが、その軽量さというのは、実際にシステムモニタで調べてみると、それほど大きなものではない。むしろ、Xfce4は、現在ではUnityのような野心的なUIを好まない人向けのデスクトップ環境と考えたほうがいい。実際、軽量版Ubuntuとしては、Lubuntuが公式にリリースされるようになっていて、そちらのほうが明らかに軽い。そして、Lubuntuのベースになっているデスクトップ環境LXDEは、Openboxというウィンドウマネージャが土台になっている。そして、このOpenboxはやたらと軽い。だから私は、Openbox + Xfceパネルという組み合わせを選んでいた。

これは明らかに変則的だ。そこまでやらなくても、LXDEを使えば十分じゃないかとも思う。実際、LXDEを使ってみたこともあった。けれど、LXDEのLXパネルはカスタマイズ性が限られていて、機能的に満足できなかった。加えて、PCManファイルマネージャも、機能不足に感じられた。機能が不足する場合には、Xfce4のファイルマネージャであるThunarを起動するしかない。それなら最初から、この部分はXfce4仕様にしておいたほうがいいということで、変則デスクトップ環境で使うようになった。

今回の低スペックマシンでも、同じような変則デスクトップ環境を構築しようかと考えた。けれど、以前にその環境を愛用していたころからもう2年近くたつ。その間にLXDEも進化したかもしれないと思って、素直にLXDEを使ってみた。基本的には、以前と変わらない。基本は変わらないけれど、小さな進化が積み重なって、非常に使い勝手が上がっている。これなら、変則的な環境をわざわざ構築する必要はない。このまま使っても、なんの不足もない。Unity以前の標準のUbuntuとほとんど変わらない使い勝手が達成されているといってもいい。

以前のLXDEを完全に把握していないので、どこがどう進化したのかを正確に言うことはできない。感覚的には、パネルのカスタマイズできる項目が増え、ファイルマネージャのネットワーク機能が改善されているように思うが、どうなのだろうか。相変わらず上手くいかないのはタッチパッドの設定だが、これは以前使ったことがあるGSynapticsの後継版であるgpointing-device-settingsというユーティリティがあったので、それを使うことにした。クリップボードマネージャは、Clipitがインストールするとそのままパネルの通知領域に表示されるようになるので便利だ。

この現場は1ヶ月ぐらいしかいない予定だが、その間はこれでしのぐことにしよう。
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2012年10月28日

ScribusでCMYK変換?

先日、チラシをつくる必要があり、まあそういうことならこれまで何度となくやってきているWebのオンデマンド印刷でやってしまおうと思った。データはInkscapeでつくり、関係先の校正を受けて、それはそれでけっこう時間もかかったけれど、ともかくも入稿すればいいところまでこぎつけた。そこで、安い業者を探してデータアップロードをしようと思ったのだけれど、その業者は、RGBデータを推奨していない。そりゃあもちろん印刷の常識としてはそうなのだけれど、あまり色に神経質になるデータでなければ、なに、RGBで突っ込んでしまってもそこは出力側の自動変換でそれほど悲惨なことにはならないのも経験でわかっている。Inkscapeのデータは基本的にはRGBだから、当初はそのままアップロードしてしまおうかとも思った。

ところが、この業者のFAQを詳しく読んでいると、PDF入稿の場合は必ずCMYKデータにしろと書いてある。他の形式に関しては「非推奨」程度なのに、PDFでは「必須」らしい。Inkscapeの場合はどうしたってPDFになるので、そこまで書かれたのでは強行するのに慎重にならざるを得ない。

ということで、以前にやった記憶をたよりに、ScribusでCMYKに変換をしようと考えた。ただ、以前の方法はすっかり忘れているので、新たに情報をゲットしようと「Scribus CMYK」で検索したら、自分のページがまず出てきたのには笑ってしまった。けれど、自分のやってることなんて信用はできない。二番目に出てきたこちら(scribus を利用してCMYK出力)の記述を参考にすることにした。

以前やった方法では、ひとつひとつの色を手作業でCMYKに変換した。けれど、そんなことをしなくても、ScribusのレイアウトデータからPDFへの出力時にCMYK変換が可能というのが上記の情報。そして、以前にはInkscpapeで作成したSVG形式のデータをScribusで開くと悲惨なことになった記憶があったけれど、今回は「ぼかし」のエフェクトをかけたところ以外は完全なかたちで読み込みができた。ぼかしのエフェクト部分だけを別途ビットマップで書き出しておいてそれをInkscapeで再レイアウトしてからScribusで開くと、SVGデータが全く問題なくScribusのデータとなる。これを、指定の方法で(といっても単純に出力時に「[色] - [出力の目的] ---> プリンタ」を選択するだけ)で、PDF化。そのデータを入稿した。

さて、本日そのチラシが刷り上がってきて、仕上がりはまずまずこんなもの。ただし、本当にPDFデータがCMYKに変換されていたのか、それとも実はRGBデータのままで出力側の自動変換がかかっただけなのか、それは確かめる術もない。

まあ、いつものように結果オーライということで、これでよしとするしかないのだろう。しかし、そろそろ印刷業者の入稿オプションにも、「制作したOS」の欄にMacとWinに加えてLinuxとかUbuntuとかいう文字がほしいものだと思う。ほんと。
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2012年10月21日

Ubuntu 12.10へのアップデート

ちょっと時間がとれなくてメインマシンはまだ12.04のままなのだけれど、仕事で出入りしている事務所のパソコンにこっそりインストールしたUbuntuにはデータもあまりはいっていないし、失敗しても大きな問題にはならないので、12.10のリリースを機にアップグレードすることにした。新規インストールは先日、別のネットブックにベータ2をインストールしているから、今度はアップグレード。こっちのほうが時間はかかるけれど、パーティションの設定その他のめんどうな手続きはない。

アップグレードには、アップデートマネージャを使う。まず通常にアップデートマネージャを起動して、アップデートを全て適用しておく。デフォルトだと、これで「このコンピュータのソフトウェアは最新です」と表示が出るだけだ。ここで、ウィンドウ左隅の「設定」ボタンを押し、「アップデート」のタブで最下部にある「Ubuntuの新バージョンの通知」をデフォルトの「長期サポート(LTS)版」から「すべての新バージョン」に変更する。そして「再チェック」ボタンを押すと、ウィンドウの上部に「Ubuntuの新しいリリース"12.10"が利用可能です」と案内が現れ、アップグレードボタンが押せるようになる。データを全てバックアップしておいて、いざアップグレード。アップグレードには、環境によっても異なるが、2時間近くかかるようだ。途中、いくつかのダイアログがあるので、完全放置ではなく、ときどき様子は見たほうがいい。

アップグレードはしたけれど、特に使い込んでいるわけでもないので、感想は特にない。とりあえず気づいたのはLibreOfficeの起動スプラッシュがWindows版のものと同じになったことぐらいかなあ。
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2012年10月14日

ubuntu 12.10 Quantal Quetzalのとりあえずの感想

しばらくUbuntu絡みのネタもないままに日が過ぎていたが(といってもUbuntuを使うのをやめたわけではなく、むしろ、あいかわらず以上に毎日使っているのだけれど)、ふと気がついたらもう間もなくアップグレードの時期になる。たまたま、仕事先でネットブックが転がっていたので、「これにUbuntuを入れたら都合がいいなあ」と思っていたこともあり、12.10 Quantalのベータ2をインストールしてみることにした。ネットブックなのでCDドライブがないから、USBディスクからの起動。これはあっさりとできたけれど、ただ、さすがにネットブックだけあって、時間のかかること。

さて、インストーラーからして、すこし感覚がちがう。これはひょっとしたら12.04のときもそうだったのかもしれないけれど、インストールに手間取りそうなハードディスクの構成になっている場合、はなからインストールができないようになっている。このネットブックはメインのドライブとデータ用のサブのドライブ、それにリカバリデータのはいったパーティションのほか、メーカーのリカバリソフトの収納されたパーティションがあって、それだけで4つのプライマリパーティションを使い尽くしている。だから、パーティションを切り直してUbuntu用のパーティションを新設するというUbuntuのインストーラーのデフォルト処理ができなくなっている。以前なら、これはパーティションの指定のところでWindowsを消去するオプションしか選べないという袋小路に陥って「うまくいかないなあ」と諦めることになっていたと思う。ところが、今回のインストールでは、「Windowsの一部としてUbuntuをインストールする」というオプションが加わり、そちらを選択すると再起動してWindowsが立ち上がるという仕様になっていた。つまり、パーティションを切るのを諦めてWubiでUbuntuをインストールしなさいということだ。これはこれで、親切かもしれない。

ただ、Wubiは使うつもりがなかったので、私はライブ起動状態でGpartedを立ち上げ、Windowsのデータ用のドライブ(Dドライブ)が割り当てられているパーティションを潰し、ここに拡張パーティションをつくった上で、その拡張パーティション内に論理パーティションを切って、あらためてWindows用のデータ領域とUbuntu用のパーティション、Swap用のパーティションを作成した。こうやっておいてから再度インストーラーを走らせ、手動でインストール先を指定すると、ハードディスクにうまくインストールできる。

もうひとつ、小さな改良で嬉しかったのは、Grub2の設定だ。Grubには、起動可能なオプションが上から順番に並ぶことになる。ほかの人も使うパソコンなのでデフォルトをWindowsにしておく必要があるのだが、これはGrubのデフォルトファイルを変更することでかんたんに可能になる。ところが、カーネルアップデートが入ると、この指定してある順番が狂う。これも12.04からは古いカーネルをまとめてくれるようになったので1回だけアップデートがあったらそのあとは狂うことがなくなったのだけれど、逆にいえば1回は狂うことになっていた。それが、(まだ確認はできていないが)どうやら今回の12.10では、Ubuntuの起動のデフォルト以外の全てオプションを1つにまとめてくれているようだ。こうなると、Windowsを起動させる順番の指定は、カーネルアップデートでも狂うことがない。これは嬉しい。

あと、インストール時にユーザーのアイコンを指定するよう促されるようになった。これはWindowsやMacと同じ仕様だ。「そこまでWindowsのマネをしなくても」と思わなくもないが、実際のところこれは視覚的にわかりやすい工夫なので、やっぱりそうあるべきなのだろう。ただ、いきなり内蔵のWebカメラで顔写真を撮られかけたのには、ちょっとまいったけれど。

まだアプリその他を使っていないのであくまでインストールまわりの印象だけだけれど、12.10になってもますます洗練されてきているようだ。こうなってくると、以前のようにこっちが唖然とするような破天荒なバージョンが懐かしくなったりもする。まあ、ここまできてしまっては、そういうわけにもいかないだろうけれど。むかしは「x.10系は荒れる」なんてパターンもあったよなあ…

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2012年07月24日

IIJの高速モバイル/Dで追加クーポンを買ってみた

数日前「イオンSIMからIIJ-SIMへ」という記事でIIJの高速モバイル/Dのミニマムスタート128プランを使いはじめたことを書いた。このプラン、128kbpsと非常に低速なのだけれど、同じように低速の日本通信のイオン限定SIMよりはレスポンスがいい。そして、1枚500円のクーポンをチャージすることで「下り最大75Mbps、上り最大25Mbps」に100M単位でスピードアップすることができる。数日IIJのSIMを使ってみて、履歴を見ると、だいたい1日の使用量が10Mぐらいになっている。これはこれでいいのだけれど、先週の土曜日、そうしょっちゅうはない出張がはいったのを機会に、一度、クーポンを買ってみようと思った。500円払ってもネットに繋ぎたいときはある。そういう感覚だ。
チャージはマイページからワンクリックで可能。即利用可能になるけれど、こうなると通信費がもったいない気がして自宅にいる間は自宅LANの無線につないでおいた。そして出張。あたりまえの話だけれど、普通につながる。テザリングでパソコンを使ってみると、普通に自宅や仕事先で無線LANを使っているのとまったく感覚的には変わらない。あまりにあたりまえすぎて書くネタに困るほど。ちなみに、使ったパソコンはもちろんUbunut。Ubuntuだからといってなにが変わるわけでもないのは、やっぱり書くまでもないあたり前のことだ。

ひとつ気づいたのは、チャージをして接続速度を早くしても、モバイルIPフォンの「一拍遅れる感じ」は改善しないことだ。イオンSIMからIIJのSIMに変えたときには明らかにタイムラグが減少したけれど、同じIIJでは回線スピードがアップしても変わらない。ここまでくると回線スピードの問題ではなくIPフォン独特の問題、もしくはIDEOS自体のハードウェアのショボさが原因なのだろう。

出張先で使うからとチャージしたわけで、この日の通信量は通常の10M程度よりも多く、16Mぐらいあった。けれど、出先でちょっとネットで検索する程度でこのぐらいなわけだから、特にハードな使い方をするのでなければ1回のチャージで数日はもつだろう。平常時であれば10日程度は使えそうだ。1ヶ月なら1500円。基本料と合わせて2500円だから、まあ安い部類かもしれない。実際にはたまにチャージするぐらいで実用上は十分かもしれない。

割といいプランのような気がしてきた。
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2012年07月18日

イオンSIMからIIJ-SIMへ

Ubuntuとはまったく関係のない話題なのだけれど、モバイル端末のSIMを変えたのでその感想を。

現在使っている端末は日本通信の(というかHuaweiの)IDEOSで、これに日本通信のイオン限定プランSIMの最安Aプラン980円也を差して使ってきた。通常の携帯を仕事用に回した関係で、こちらはプライベート携帯という位置づけで、当然通話にも使いたい。だから、IPフォンのプラン(月額490円)も同時に申し込んで使ってきた。

ただ、このイオンSIMは遅い。安いけれど遅い。いくらIPフォンでも通話に使うのには推奨されていなくて、実際、声が届くのにずいぶん時間がかかる。まるで30年前の国際電話のような時差を感じることができるシロモノだ。それだけでなく、Webページの表示が遅い。Twitterとメールだけならなんとかなるけれど、それ以上の使い方には相当に無理がある。Twitterとメール専用で使うことを想定したプランだといってもいいだろう。これで通話をしようという方が厚かましい。厚かましいけれど、サブの携帯だから、やっぱり通話や簡単なWeb閲覧ぐらいはやりたい。

8ヶ月前に使いはじめてからずっとそんなことを思ってはいたのだが、かなり遅耳情報で、IIJという接続業者がイオンSIMと同じような格安のSIMを出しているということを1ヶ月ほど前に知った。噂では、公称速度はほとんど変わらないのに体感速度ではIIJの圧勝だという。そこで、誘惑に負けてついついこちらの方に申し込んだ。調子がよければ乗り換えても、月額使用料はかえって安くなるほどだ。まあ、このぐらい安価になると初期手数料の3000円がかなりこたえることにはなるのだけれど。

さて、本日届いたIIJのSIM、早速差し替えて試してみた。その結果は、こんな感じ。 

  イオンSIM(プランA)
IIJ-SIM(ミニマムスタート128プラン)
IPフォン(日本通信のもの)
かなり時差がある
少しの時差がある
Skype
PCから端末への音声がほとんど聞こえない。
なんとか会話ができる。
Webページの表示
遅い
遅い。気のせいか、少しだけイオンより早い。
マップ
遅いが実用の範囲
遅い
メールやTwitter
問題なし
問題なし

意外だったのは、マップを使ったとき、イオンSIMの方が早かったこと。これは、日本通信のIDEOSでは画像の圧縮通信技術が採用されているからなのかもしれない。その他は、ほとんど差はないが、IPフォンの時差がいくらかマシになるのと、イオンSIMでは使い物にならなかったSkypeがどうにか使えそうだということが、ちがいとして大きい。少し迷ったけれど、マップよりも電話を使うことのほうが多いかなと思って、IIJへの乗り換えを決定した。もうひとついえば、IIJは追加料金を払って一瞬だけ高速にすることが可能になる。これはひょっとしたらこの先大きいかもしれない。
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2012年06月29日

メモリ増設の効能とデュアルコアの威力

以前、クリップボードマネージャに困っているという記事で、低スペックマシンでGlipperがうまく動かずに困るというようなことを書いた。クリップボードの履歴を管理するユーティリティとして推奨されているClipitがUnity環境ではバグっぽい動作をするので、その代用としてGlipperを使うのがいい。ところが、このGlipper、メモリ1Gのやや低スペックなマシンではしょっちゅう落ちる。しかたないからUnityを諦めてXfce環境でXfceのClipmanを使うことにしたというのが、一連の記事の流れだった。

ソフトウェア的な話としては以上で全てなのだけれど、出先で使っているこの低スペックマシン、他所の機械に細工をするのは申し訳ないのだけれど、勝手にメモリを増設させてもらった。わずか二千数百円、1回飲みに行けば消えてしまうほどの金額で仕事が快適になるのなら、そのぐらいのことはさせてもらいたい。増設の簡単な機種だったので、空きスロットを活用して合計2Gのメモリにアップグレードした。

さて、そうやってメモリに余裕ができてみると、特にXfceでなければならない理由はないような気がしてくる。そこでUnityに戻ってみると、以前よりも動きに余裕がある。そして、Glipperが落ちなくなった。十分に使える。

やはり、メモリを十分に積むことは、現代的なOSを使う上では重要なのだなあと改めて実感した。

もうひとつ感じるのは、やはりデュアルコアは意味があるのだなあということ。というのは、この低スペックマシンはPentiumのシングルコアのプロセッサを積んでいるのだけれど、同じオフィスの隣のマシンには発売時期としては大差ない(したがってスペック的にも大差はない)と思われるCeleronのデュアルコアのプロセッサが積まれている。ところが、同じUbuntuを使ってみると、デュアルコアのマシンのほうが圧倒的に快適だ。システムモニタを見ながら作業していると、その原因がよくわかる。通常のオペレーションではシングルコアでもデュアルコアでも特にちがいは感じないのだけれど、何かの都合で(その現場では特にネットワークの都合であることが多いが)プロセッサの利用が100%で天井にはりついてしまうようなとき、シングルコアのマシンでは処理が著しく遅くなる。ところがデュアルコアでは両方が占有されてしまわないせいか、そういった処理中でも特に不自由を感じることなく別のオペレーションを続けることができる。これは大きい。

Ubuntuは、古いマシンを復活させてくれる。これは正しい。たとえばVistaが搭載されているマシンや長期間使い続けたXPマシンにUbuntuをインストールすると、その軽快さに驚かされる。けれどまた、スペックの低いマシンではそれなりの動作しかしないのも事実だ。やっぱりスペックの高いマシンほど快適なことに変わりはない。デュアルコア、メモリ2Gはやっぱり欲しいよなあと、Ubuntuを使いはじめた頃なら信じられないような贅沢を思うこの頃だ。

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2012年06月21日

Ubutnuプロモーションのための資料

ちょっと考えるところがあって、企業向けにUbuntu導入をプロモーションするための資料をつくった。日本人向けには本当はパワポのスタイルで俵とかイラストを多用した資料がウケるとはわかっているのだけれど、個人的にはああいう中身のないスタイルは読んでいて疲れるだけなので、文字中心のPDFにした。こちらにまとめてある。

Ubuntu導入を考えている企業のために

これまでもっぱら個人利用の視点に立ってUbuntuについて書いてきたのだけれど、昨年から今年にかけて複数の企業に出入りして仕事をする機会があった。そういう場所でも、いや、そういう場所だからこそUbuntuがより役立つことを痛感した。トラブルの多いパソコン運用をしている仕事場が多いのを見て、「Ubuntuを導入すればもっと楽になれるのに」と何度も思った。

私は個人利用とはいえ、個人事業主ということもあって、Ubuntuが仕事に使えることを十分に知っている。けれど、Windowsがお仕着せで与えられる企業の内部にいては、Ubuntuのポテンシャルは気づかないかもしれない。あるいは気づいても、それを企業内で提案していけるだけの時間も余裕もないかもしれない。それならば、そのポテンシャルを十分に知っている私が、提案書とまではいかなくとも、提案書を作成する上でのたたき台や添付資料ぐらいには使える文書を用意するべきではないかと思った。

そういう狙いがあるから、文書は5つに分割した。どれを使っても、どれを使わなくても、それぞれのケースに合わせて活用してもらえると思うからだ。もしも自社内でUbuntuを使いたいと思う方がいらっしゃったら、周囲の説得のためにぜひこの資料を有効活用していただけたらと思う。もちろん、不十分なところはどんどん補足していただければ幸いである。
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2012年06月05日

Clipmanを使いたいのだけれど…

昨日、クリップボードマネージャに困っているという記事で、「xfce4-clipmanの説明には「システムトレイがあればXfce Panelでなくても使える」と書いてあるので、なにか工夫すればこれがUnityで走るのかもしれない。」と書いた。その手がかりを求めて公式サイトに行ってみると、「Clipmanにはxfce4-popup-clipmanというコマンドがある」と書いてある。xfce4-clipmanが起動している状態でこのコマンドを叩くと、クリップボードの履歴が表示される。公式サイトにはショートカットキーに仕込んで使うように書いてあるけれど、これをUnityのランチャーに仕込めばXfceのパネルでClipmanを使うのとほぼ同じ使用感覚が得られるだろう。これはやってみる価値がある。

ただ、UnityのランチャーはGnomeパネルやXfceパネルのランチャーとちがって、任意のコマンドを仕込むことができない。そこでまずデスクトップランチャーをつくることにした。これもUnityのUIからはできないので、いったんXfceでログインしてxfce4-popup-clipmanを仕込んだランチャーを作成。次にこのデスクトップランチャーをUnityのランチャーにドラッグして登録。そして最後に、Unityの「自動起動するアプリケーション」にxfce4-clipmanを仕込んだ。ログアウトして再ログインすると、xfce4-popup-clipmanのアイコンをクリックしたときにクリップボードの履歴が表示されるようになる。これはいい。

XfceのパネルのアプレットをこんなふうにしてUnityで使うのに成功した! と喜んだのも束の間、次にxfce4-popup-clipmanのアイコンをクリックしたときには、もう履歴は表示されない。おかしいなと思ってシステムモニタで調べると、xfce4-clipmanが起動していない。これはいけないと再度起動してシステムモニタで見ると、一応動いている。そして履歴も表示される。けれど、しばらく使うとまた使えなくなる。システムモニタで見ると、またも落ちている。

原因は不明だけれど、どういうわけかxfce4-clipmanはUnity環境に常駐してくれない。常駐させる方法がわからない。これはUnity 2Dでも同じだ。

ということで、残念ながらClipmanは使えない。幸い、スペックがまともなメインマシンではGlipperの調子がいいので、これを使い続けることにしよう。そして、出先で使う低スペックマシンは、Xfce環境で使うことにしよう。せっかくの最新のデスクトップ環境が利用できないのは悔しいけれど、調べてみたらUnityよりもXfceの方が素のままの状態で2割ほどメモリの消費量が少ない。低スペック環境ではこれは大きいから、そういう意味でもXfceでClipmanというのがよさそうだ。
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2012年06月04日

クリップボードマネージャに困っている

テキストをコピー(またはカット)したとき、その文字列情報はクリップボードに保管される。このクリップボードの履歴を管理するソフトはむかしからあって、私の場合は90年代にMacを使っていたときに出会ったのが初めてだった。これはなかなか便利なので、Linuxでもないかと思っていたらちゃんとある。最初に何を使っていたのかはもう覚えていないが、3年前からはxfce4-clipmanを愛用してきた。これはXfceのパネルに表示されるクリップボードマネージャで、シンプルで扱いやすい。これが手に馴染むと、もう手放せなくなる。履歴を呼び出すだけでなく、コピーしたテキストの属性(フォントやスタイルの指定)をクリアする用途やテンポラリーなバックアップにも活用してきた。たとえばブログを書いている途中でCtrl+A、Ctrl+Cと続けて押すと、それまで書いたテキストがクリップボードに保管される。これを頻繁に行えば、書きかけでうっかりブラウザを閉じてしまうような事故を起こしても、コンテンツが失われることはない。

手に馴染めば馴染むほど手放せなくなるのがこのクリップボードマネージャなのだけれど、Unity環境ではxfce4-clipmanは使えない。むかしPerceliteというのをごく短期間使ったことがあったけれど、この系統のフォークでClipitというのがUnityに使えるというので、それをインストールして使ってきた。だが、少し不満がある。

というのは、ときどきコピーした文字列が「空のラベル」としか表示されない。それだけでなく、表示がおかしくなって、表示されている文字列と実際にクリップボードにある文字列がズレてくることがある。これでは使いにくいので、なにか代用になるものがないかと思っていた。同じようなことは誰も思うようで、Glipperを勧めるスレッドがあったので、早速Clipitをアンインストールして、こちらを入れてみた。

使ってみると、確かにClipitで感じた不都合は生じない。感覚的にはxfce4-clipmanと同じように使える。よし、これで一件落着かと思ったら、それは比較的スペックがマシなパソコン上でのことで、少し古くてスペックの低いパソコンを使っていると、これがしょっちゅう原因不明に落ちる。どうもメモリが足りないと、何かがわるさをするようだ。これでは困る。

ということで、正直言って現在、クリップボードマネージャには困っている。Clipitのバグも、どうもClipit自身のものというよりはUnityとの相性問題らしいので厄介だ。というのは、このClipit、Xfce環境でも作動するのだけれど、Xfce環境ならちゃんとラベルが表示される。皮肉なものでXfce環境なら使いやすいxfce4-clipmanがあるのでClipitは不要になる。Unityできちんと動くものが欲しいのに、低スペックマシンではそれが手に入らない。

xfce4-clipmanの説明には「システムトレイがあればXfce Panelでなくても使える」と書いてあるので、なにか工夫すればこれがUnityで走るのかもしれない。それがわかるまで、しばらく悩める日が続きそうだ。

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2012年06月03日

UbuntuでOffice 2010を使うときの注意点(備忘)

先程「Wineは進化していた - UbutnuでWord、Excel 2010」という記事でWine上でOffice 2010を使う話を書いたが、いくつか備忘のためにメモをしておく。

まず、試用版をダウンロードしてインストールしたのだけれど、これはWindows Liveのアカウントが必須になる。以前にアカウントはとっていたのだけれど、どのメールアドレスで登録していたか思い出せないし、面倒なので新規登録。その上でダウンロードするのだが、通常のダウンロードボタンを押すとダウンローダーがダウンロードされる。これは軽量だが、Wineではうまく動作しない。そこで、「64bit版のダウンロード」というリンクを押すと、こちらに「32bit」のダウンロードボタンがある。これをクリックすると、フルサイズのインストーラーがダウンロードされるので、これを使う。

インストールは、古い.Wineの上にインストールしようとしたらエラーになってしまった。そこで古いプロフィールを削除(リネーム)して、Wineのプロフィールを作り直す格好で新規インストール。インストールはすべてデフォルトで進めたらうまくいった。ひょっとしたらこれはWineとともにインストールされているWineTrickを使ったほうがうまくいったのかもしれない。このあたりは次回の検討項目だ。

試用版なので、起動後には購入ページへの誘導がかかるが、これはescキーで消すことができる。

重要なのは、WordもExcelも、終了してもプロセスそのものは残ってしまうこと。そして複数回起動すると、同じプロセスが複数起動してしまう。面倒でも、いちいちシステムモニタからプロセスを終了させてやる必要があるようだ。

とりあえずいま気づいたところはそんなところ。まだこのネタは今後もありそうだ。
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Wineは進化していた - UbutnuでWord、Excel 2010

Ubuntuを使っていて「便利だなあ」と思うことはあっても、不便を感じることはほとんどない。便利だと思うのはなんといってもオープンソースのアプリケーションを使い放題ということで、これは単純に無料だというだけでなく、統合されたパッケージ管理システムのおかげで欲しいアプリを見つけるのも、それをインストールするのも、なんの手間もいらないということが大きい。これがWindowsだと、ネットを検索して適当なフリーソフトを見つけて導入することになるのだけれど、それが本当に使えるのか、怪しげなものでないのかなど、だれも保証してくれない。もちろんすべてが自己責任のLinuxの世界でもだれも保証してくれるわけではないのだけれど、公式リポジトリに入っているものはそれなりに信用できる前提で進めてかまわないと思う。仮にそれがうまくいかなくても、アンインストールはいつでも可能だ。それがUbuntuのパッケージ管理システムの楽なところだ。

と、「便利なところ」にやたらと力がはいってしまったが、「不便なところ」がまったくないわけではない。そのひとつがWindowsとの互換性だ。もともとWindowsが存在しなければこんな互換性に悩むこともないわけだけれど、Windowsの普及がなければ現在の姿のパソコンもないわけで(もちろんその前にMacだとか、さらに先駆的なものもあるわけで、つまりは歴史を塗り替えることなどできないということであって)、世の中の大半を占めるWindowsパソコンとのデータのやり取りで不自由するようではやっぱり困る。

この問題は、私がUbuntuを使いはじめた頃には非常に大きかった。現在ではそれほど困ることがないのは、いくつかの要因がある。まずひとつは、何でもかんでもインターネットの時代になって、相対的にマイクロソフト独自仕様のフォーマットへの依存度が下がったこと。Webアプリではそもそもローカルに保存するファイル形式で悩む必要はない。問題の核心がブラウザの互換性に移り、OSの互換性はあまり重要でなくなった。要はFirefoxの最新版が動けばそれでいいわけだ。

もうひとつの要因は、Macの復活、そしてiOSやAndroidを搭載したモバイルデバイスの急速な普及だ。「世の中Windowsだけじゃないよ」というのが、常識的に受け入れられるようになってきた。「ウチのパソコンでは見れないんですよ」といっても、「ああMacですか」で通じてしまうようになった。これはMacのシェアがどん底にまで落ち込んでいた2000年代前半には想像もできなかったことだ。

そして、OpenOffice、後にLibreOfficeの開発陣のMS Office互換性に対する執念みたいなのも、忘れてはならない要因だ。OpenOfficeが出回り始めた2000年代前半には、MS Officeの.docファイルや.xlsファイルが読めるといっても、それは中身のテキストが判読できる程度のことでしかなかった。レイアウトの崩れはふつうで、ときにはテキストさえまったく隠されてしまって読めないことさえあった。もっとも当時のMS Officeも相当ひどいもので、編集を繰り返しているうちに原因不明にファイルサイズが増大していく(そしてそれに伴って壊れやすくなる)なんて傾向まであった。それはともかくも、OpenOffice(Libre Office)のMS Office互換性はバージョンアップごとに進化して、いまではレイアウトの崩れも単純にデフォルト値のちがい程度の、原因がほぼ特定できるケースがほとんどとなった。Windowsとの互換性で最も頻発するのがOfficeソフトのファイルのやり取りなので、これはありがたい。

それでも、MS OfficeのファイルをUbuntuで、LibreOfficeを経由せずに読みたいときはある。いくら互換性が高まったとはいえ、LibreOfficeでMS Officeのファイルを開くのは基本的にインポートなのだから、「ひょっとしたらWindows上では違って見えるのではないか」という疑念が常にまとわりつく。そして、それだけを確認するためにいちいちWindows環境を立ち上げるのも面倒だ。

ここで役立つのはWineだ。そして、Wineさえあれば、マイクロソフト純正のソフト、Word Viewer、Excel Viewer、PowerPoint Viewerの3つのビューワをUbuntu上で動作させることができる。PPTに関してはUbuntuのリポジトリにも収録されている。これらは純正のソフトだから、フォント環境さえWindows環境に合わせておけば、ほぼWindowsで見るのと同じレイアウトがUbuntu上で再現される。ということで、ずいぶん前からこの3つのビューワにはお世話になってきた。

ただし、これらも完全ではない。というのは、これらのビューワは基本的にOffice 2003ベースであって、その後のOffice 2007や2010のファイルは苦手とする。もちろん、Office 2003で2007や2010のファイルが読めるのと同じようにコンバータを介してたいていは問題なく読めるのだけれど、特にPowerPointの読み取り、さらにExcelのxlsx形式のものの一部で再現性が低下したり、読み込めなかったりするケースがある。これはあまり嬉しくない問題だ。

だったらOffice 2007や2010をUbuntuにインストールすればいいのだけれど、以前これはうまくいかなかった。曖昧な記憶だけれど、インストーラーが途中で落ちてしまったのではないかと思う。それを回避する方法もどこかに書いてあったけれど、難しそうだった。

ところが、今日、ふと思い立ってOffice 2010(とりあえずは試用版)をインストールしてみたら、うまくインストールができる。そしてちゃんと起動する。

まだあまり使っていないが、いちばん良さそうなのはExcelで、Wordはファイルを開く際になにかバグがあるようだ。PowerPointは残念ながら起動しない。なにか工夫が必要なのかもしれない。

基本的にはビューワとして使えればそれでいいので、このまま試用版を使ってもいいと思う。試用版は期限が切れたら、ビューワとして使えるとMSの公式サイトに書いてあるからだ。あるいは、「Windows のバージョンに関わらず、1 台のパソコン(メイン PC)と、持ち運び用のパソコン(携帯用デバイス)の 2 台にインストールできます。」と公式サイトに書いてあるので、Ubuntuを「持ち運び用のPC」と解釈して(ハードウェア的にもモバイルだし)、他のライセンスのものをインストールしてみてもいいかもしれない。このあたりはまだ迷っているところだ。

いろいろと機能的な不具合もありそうなのでUbuntuでMS Officeをバリバリ使うというのは考えられないが、互換性チェックにはこれで十分かもしれないと思った。
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