2011年06月16日

Wineで動作中のアプリケーションからPDFを出力する方法

こういうバッドノウハウはすぐに古びて不要になるとは思うのだけれど、当面は必要なので備忘として。

WineはUbuntuでWindowsのアプリケーションを動作させてくれる便利なものだけれど、実際にはそれほど使う場面は多くない。

Wineで動作するアプリで重宝させてもらっているのが、MS公認のWord ViewerとPowerPoint Viewerだ。WordやPPTの書類は、最近では私の仕事の基本的なフォーマットになっていて、しょっちゅう受け取る。ただ、最近はOpenOffice(LibreOffice)の互換精度がいいので、ほとんどLibreOfficeで処理して問題はない。MS Officeでなければどうしようもなくて仮想環境を立ち上げるというようなことは、ごく稀にしか起こらない。

けれど、もらった文書がその「稀」なケースに当てはまるかどうかはきちんと判断しなければならない。そんなとき、いちいち互換環境に入らなくても、WineでMS公認のViewerを起動すれば、ほぼ完全にWordやPowerPointの表示が再現される。これを見て特殊な作りこみがされていないかどうかを確認するわけだ(もっともこれらViewerは基本的にはOffice 2003の仕様なので、Office 2007や2010と100%互換と言えないところがあるのは否めないのだけれど)。

ということでこの話は終わりなのだけれど、たまにこのOfficeのViewerからPDFが出力できたらなと思うことがある。せっかくレイアウトが再現されているのだから、そのままPDFを出力すれば、MS環境の人が出力するのと同じ結果が得られることになる。けれど、これがなかなかうまくいかなかった。

Windows環境でPDFを出力するには本家であるAdobeのAcrobatを使えばいいのだけれど、有料のそのソフトでなくとも、さまざまなPDF出力用のフリーウェアがある。むかしWindowsを使っていたときには、そういうのを愛用していた。基本的にはLinuxで使われているのと同じGhost Scripの応用らしい。

ところが、こういったPDF出力用のソフト(たいていは印刷ダイアログから使う)が、Wineではうまく動作しない。たぶんUbuntu本来の印刷機能とバッティングするのだろう。回避策があるのかもしれないが、わからない。

最近のMS OfficeにはPDF出力がネイティブで備わっているが、古いMS OfficeやそれをベースにしたViewerには、そういう機能はない。出力用のフリーウェアも機能しないとなっては、八方塞がりで、以前に少し悩んで「これはできないんだな」と諦めていた。

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2011年06月13日

PDFPosterでPDFを分解

先日、pdfposterでタイリング印刷という記事を書いたのだけれど、たまたま続けてこのプログラムを使う機会があった。ちょっと状況が違うので、備忘がわりに書いておく。

タスクは、A3に見開きで出力されたページものをA4プリンタで出力できるようにすることだった。レイアウトソフトで校正を出すときには、よく見開きでPDFを出力する。これは仕上がりの2ページがPDF上では1ページになっているので、校正に限っていえば便利なのだけれど、冊子として出力するには非常に扱いにくい。たとえばこれを両面印刷すると、どう綴じたって本の形にはならないページ順に印刷されてしまう。仮にA3やA2に対応した大判プリンタがあったとしても、いったん1ページ単位にばらして面付をやり直さないとまともな出力にならないわけだ。今回は、たまたま家庭用のプリンタなのでそういう事情ではないのだけれど、A3見開きをそのままでは、縮小されてしまう。原寸で出力したければ、やっぱりページ単位にばらさなければならない。

先日は、小さなPDFを拡大し、拡大した分だけタイリングするという目的でpdfposterを使った。A3をA4の2ページに分割するのはタイリングのようなものだから、pdfposterが使えるだろうと踏んで、やってみたわけだ。

ところが、いろいろやってみてもうまくいかない。やっぱりプログラムの趣旨がちがうみたいなのだ。

最終的に成功したのはこの方法。まず、evinceの印刷ダイアログからファイルに出力をして、A3サイズのPDFをA4サイズに縮小する。印刷出力が縮小されただけで、画質に変化はない。これを、A3のポスターにするのだとpdfposterで指定してやれば、再度拡大され、2分割される。コマンドとしてはこんな感じ。

pdfposter -mA4 -pA3 input.pdf output.pdf

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2011年06月11日

KOfficeは、Calligraになるらしい

久しぶりにワープロのフォーマットの問題が発生した。かつては「読めませんか?」「ウチのワードじゃちゃんと表示されるんですけどね」といった問題はけっこう多発していたのだけれど、最近はあまりそういう問題は発生していなかった。特にOpenOfficeの進化によってMS Wordとの互換性が高まって以後、とりたてていうほどの問題はほぼなくなっていた。

それが、どうもMS Officeのバージョン違いの問題のようなのだけれど、こちらで確認した内容が先方でうまく表示されないという問題が発生した。私が確認用に使っているMS Officeがえらく古いものなので、そのバージョン問題だろう。これはこちらに非がある。ぼちぼち確認用だけにでも新しいバージョンのOfficeを入手する必要があるかもしれない。

ただ、今回に関しては納品にかかわることではなく内容の確認を相互にとれればいいだけなので、Webアプリをうまく使えないかと考えた。たとえばGoogle Docsなんかで文書を共有すれば、互いのOfficeのバージョン問題を気にする必要がなくなる。そこでいろいろ調べてみた。Google Docsのほか、MS OfficeのSkyDriveにあるWindows Live Office、Zoho Officeを試してみた。いずれもずいぶん以前にアカウントはつくっていたので、久々の試用ということ。ただ、今回はいずれも目的とうまく合わなかった。以前、事実上OpenOfficeなので「使えるな」と思っていたulteoは、Webアプリ方面からは撤退してクラウドサービスに方向転換したようで、事実上使えなくなっていた。これは残念。

ということで結局は問題は解決せず、文書のつくりかたを変更するというベタな方法で解決せざるを得なかったのだけれど、久々にOffice Suiteを調べて、「ああ、こういうのがあったなあ」と懐かしく思った。Wikipediaのこの記事のリストなのだけれど、Linuxを使いはじめた前後にはあれでもない、これでもないといろいろ試用したことを思い出す。そんななかに、見慣れない名前があった。Calligraだ。クロスプラットフォームのオープンソースソフトウェアだという。

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2011年06月07日

pdfposterでタイリング印刷

何を隠そう、私はけっこう昔からの反原発教信者である。これは私がMac信者になる以前からの話だから、ずいぶんと古い。正確に言うと、反原発は私の主義主張の中のごくマイナーな部分であって、他の主張をしていたら、「だったら原発にも反対しなけりゃ筋が通らないじゃない」という図式に過ぎない。ともかくも、そういう人間にとって今回のような災害が発生しているのは痛恨の極みで、「ああ、ついでのように反原発なんて言うんじゃなくて、もっと大声を上げといたらよかった」と、後悔することしきりなわけだ。

ということで、地震から3ヶ月を気に開かれる今週末のデモには家族で参加しようと思うのだけれど、そのときプラカードに使う画像の印刷を妻に頼まれた。A2ぐらいの厚紙を買ってきて、それに貼りつけてつくるという。プリンタはご家庭用のA4インクジェットだけれど、なに、タイリング印刷をすればいい。

タイリング印刷というのは、大判サイズの文書を途中で分割して何枚かの紙にプリントすることで、確かMacではデフォルトになっていた。デフォルトになっていたせいで、わからないうちはよく1枚の文書のつもりが何ページにも分かれて印刷されて驚いたりもした。という記憶があるのだけれど、実際はどうだったのだろうか。なにせ、えらい古い話だ。

ともかくも、タイリング印刷なんてごくありふれた機能だろうと思ったのだけれど、これが案外とない。画像ファイルなので画像ビューアから印刷しようと思ってもタイリングがないし、ならば万能ツールのGimpと思っても見当たらない。PDFならどうかとPDFに出力してもそういうオプションはないし、仕方ないので1枚はScribusで画像の位置をずらして手動でタイリングをやったけれど、これはどう考えてもスマートではない。

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2011年06月06日

Chromiumをマルチアカウントで使うことにした

先日、いろいろなブラウザを試す動機としてキャッシュや履歴の残らない状態でアクセスしたい場合があるという理由をひとつ上げた。実のところこれはGoogle Chromeその他のブラウザで「シークレットウィンドウ」などといった機能として実装されているもので、わざわざ別ブラウザを使うまでもないことではある。ただ、シークレットウィンドウだとウィンドウを閉じるとキャッシュも履歴も完全に残らない。メインのブラウザとは別な履歴やキャッシュ、Cookieなんかが残っていたほうが便利な場合もあるので、ブラウザを物色するということになるわけだ。

つまり、言い方を変えれば別アカウントで同時に同じサービスを利用したい場合なんかに、ブラウザを2つ立ち上げておくと扱いがいい。特にGoogleの各種サービス。Googleはユーザーにパーソナライズドされた状態で使って欲しいらしく、複数アカウントを持っていても、それを統合させようと働きかけてくる。けれど、こちらとしては理由があるから複数アカウントを使っているので、勝手に統合されたくはない。そして、統合されていない複数アカウントを同時に使おうとすると、しょっちゅうログインとログアウトを繰り返さなければならなくなる。これは面倒だ。特に、Googleにはずいぶんいろんな種類のサービスを利用させてもらっている。それらが一気にログアウト状態になると、使っていて混乱する。Gmailが届かないとか。

そして、別アカウントでブラウザを立ち上げるだけなら、何も別ブラウザでなくても大丈夫だ。たまたま、知り合いのChromeのトラブルをサポートしていたら、Chromium(Chromeでも同じ)を別アカウントで立ち上げる方法が書いてあったので、それにしたがってやってみたらうまくいった。起動するときに、--user-data-dir=以下に設定ファイルをオクディレクトリを指定してやればそれでOK。たとえば
chromium-browser --user-data-dir=/home/~/.config/chromium2
といった感じ。
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2011年05月28日

Doobleは有望なブラウザなのかもしれない

いままでずいぶんいろいろな種類のブラウザをインストールしてきた。これは、ひとつには好奇心ということでもあるし、「よりよいブラウザが使いたい」という欲求であったり、そのときの環境(たいていは非力なPC)に対応した軽量な動作を求めるということでもあったりした。最近ではブラウザに残るCokkieその他の履歴が邪魔に感じる場合に、「じゃあ別のブラウザでもインストールしようか」というようなことになる。複数のアカウントを使ったり一時的にCokkieをオフにするような対処法ももちろんあるのだけれど、「それならいっそ他のブラウザを」と思うのは、上記の好奇心その他の動機があるからかもしれない。
最近ではそういうサブのブラウザとしては、AroraかSeamonkeyを使うことが多い。どちらも安定しているし、それぞれ特徴があって置いておく価値があると思うからだ。そのほかこれまで印象がよかったのはMidoriとかEpiphanyとかだろうか。Konqurorを入れていたこともあるけれど、あれはいまひとつの感じだった。
ともかくも、今日も、ひとつブラウザを入れてみようかという気になって、Synapticパッケージマネージャを立ち上げ、リポジトリにあるリストを眺めていた。すると、見慣れないDoobleというブラウザがある。興味を惹かれてインストールしてみた。Webkitベースで既にChromiumとかが入っているせいか、特に同時にインストールされるパッケージもなく、本体だけのインストールなのですぐに終わる。続きを読む
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2011年05月23日

LibreOfficeのBaseで販売管理

数日前に壊してしまい失った販売管理用のデータベースを、なんとか週末かけて復旧した。もともと構築にかなりの手間がかかったものだけれど、作り直しにあたっては記憶も残っているのでそれほど時間はかからなかった。やり直すことを通じて全体の流れも見直せたし、Baseの使い方にもだいぶと慣れた。その成果を一例報告のような格好でステップバイステップにアップすることも考えたのだけれど、ちょっと時間がとれない。そこで、ポイントだけでも書いておこうと思う。自分自身の備忘のためにも。
  • Ubuntuの場合、LibreOfficeはリポジトリのものではなく、本家版を使うこと。これは将来的には変わるかもしれないが、当面は重要。本家版の場合、実行ファイルは/optにあるので注意が必要。

  • テーブルのIDは、自動入力にしておくこと。入力時に文句を言われないためにも。

  • フォームでは、要素の編集は基本的にコントロールで行う。右クリックで出して、出しっぱなしにしておく。ウィザードで作成したフォームの要素ではラベルとフィールドがグループ化されているが、これはCtrlを押しながらクリックすると中に入れる。

  • フォームでサブフォームを追加するのは、フォーム・ナビゲーターを使う。これはツールバーのフォーム・デザインに配置されている。

  • ドロップダウンリストで入力できるようにするには、ボックスをコンボボックスに変更した上で、コントロール中の「ドロップダウン」を「はい」に設定する。リストは、データタブの「sql」でGUIで指定できる。

  • フォームで、なぜかテキストが「0」と表示される場合がある。この場合、テキストボックスを「書式設定されたフィールド」にして書式設定でテキストに変更するとうまくいく場合がある(そうでない場合もある)。

  • コントロールでのフォントの指定では、フォントの大きさは整数ポイントでしかできないようで、10.5ポイントは11ポイントに変更される。

  • 集計のためには、クエリをつくる。GroupとSumを合わせて使う。

  • 固定値(定形テキスト)をテキストに追加する方法がよくわからないので、値を1つだけ入れるテーブルをつくって、そのフィールドをクエリで足し合わせる方法でごまかした。具体的には顧客名につける「様」

  • 月次処理のために月別に振り分けるクエリがうまくつくれなかったので、月次を手動入力することにした。月をまたぐ特例なんかが実際の運用で発生することがあるので、これはこれでいい方法かもしれない。

  • 見積書など、PDF化の必要のあるフォームの要素は、全てアンカーをページに置くように変更した。デフォルトは段落配置になっているが、これがレイアウトの崩れる原因となりがち。変更は面倒なようだけれど、全要素を選択しておいてコントロールでまとめて変更できる。要素を追加したときには注意。

  • 他にもあったような気がするけれど、とりあえずこのぐらいで備忘にはなるだろうな。ステップバイステップのチュートリアルでもつくれればいいんだけど、現段階でやったら恥さらしかもしれない。それでも、役に立つような気はするけれど。なにせ、このBaseの素人にとってのとっつきにくさといえば半端ではないように思うので。時間がなあ…
    posted by 松本 at 16:13| Comment(0) | Ubuntuのアプリケーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2011年05月21日

    Ubuntuのデータベース・フロントエンドあれこれ

    元Macユーザーの私にとってデータベースといえばFileMakerなので、データベースソフトといえばあのイメージがある。実際、あれはよくできたソフトだ。Windowsで代表的なのはAccessだろうが、ごく初期のバージョンを一時使っていた感覚では、あれはかなり高度な知識が必要になる。直感的な操作ということではFileMakerの方がいい感じだったと、まあこれはずいぶんと昔の話。
    ともかくも、そういうイメージでUbuntuにやってくると、案外にもデータベースがない。いや、データベース関連のソフトはMacやWindows以上に豊富で強力なわけだ。ところが、これが素人のイメージするFileMakerやAccessとは全くちがう。mySQLやPostgreSQLのサーバーはデフォルトで入っているのだが、「それってどう使うの?」と、まるでとっかかりがない。プログラマが扱う領域なわけだ。それ以外にもオープンソースのデータベースプログラムがあるが、やっぱり敷居が高い。その上のレイヤにもいろいろなプログラムがリポジトリにはあるが、これまた使い方がわからない。結局、FileMakerだのAccessだので私のイメージにある「データベースソフト」は、フロントエンドの印象でしかないわけだ。だから必要なのは、本格的なデータベースサーバーではなくそのフロントエンドのGUIだということ。これがなかなか、「うん、使えるね」というのを見つけられなかった。
    実際には、ないわけではない。いちばん簡単なのは、やっぱりOpenOffice(あるいはLibreOffice)のBaseだろう。それでも、FileMakerやAccessに比べればずいぶんと難しい。わかってしまえば「なあんだ」というようなことでも、わからないからなかなか先に進めない。これは、ヘルプとかチュートリアルの問題ではなく、やっぱりUIの設計なのだろうなと思う。だいたいが、私はヘルプとかチュートリアル、マニュアルなんかをほとんど読まず、GUIに導かれるままにソフトを使っていく癖がついてしまっている。「習うより慣れろ」式なわけだ。MacがそういうUI思想だったから、パソコンなんてそういうものだと思ってしまったのかもしれない。そういう感覚でいては、なかなかBaseは使いこなせない。5年間も何度かトライしては敗退を繰り返し、ようやく少しはわかるようになってきた。
    そんなとき、単純な失敗でデータをすっ飛ばしてしまうハプニングがあった。幸い使いはじめで実質的なデータはそれほど入っていなかったので被害は小さいのだけれど、それでも一から構築し直さなければならない。それならこれを機会に他のデータベース・フロントエンドに乗り換えるのはどうだろうと、ちょっと調べてみた。
    データベースのフロントエンドには、有力なものとして、GnomeのGlomとKDEのKexiがある。以前、データベース用のアプリを探していた時代、どちらもそれぞれに一応チェックした。Glomは何がなんだかわからず、Kexiは当時まだ開発が進んでおらず、動きが非常に怪しかった。たぶんFeistyかHardyの頃だと思う。それでもその時代からどちらもリポジトリには入っていたようで、久しぶりにインストールしてみて、「そういえばこういうのもあったよなあ」と、ようやく思い出した始末。
    その頃よりは私も多少はUbuntuのことがわかってきたこともあるのだろう、今回は少しは使えそうな気がした。そこでどちらかで失われたデータベースの再構築ができないかと、ちょっといじってみた。
    まず、Kexiを試してみた。使い方がよくわからないからまず見本をと思って「テンプレートから作成」を選択してみたけれど、肝心のテンプレートがない。ネットを探してみても、3つほどしか出てこないから、あまり人気のないソフトなのかもしれない。仕方ないので「新規に作成」から進んでみる。以前に触ったときのはるかな記憶と比較すると、ずいぶん進化した様子。テーブル、クエリ、フォーム、リポートと並ぶ左ペインの感じは、だいたいOpenOfficeのBaseと同じなので使えそうな気がする。ツールがタブ式に配置されているのも運用を開始したら強みになるだろう。早速テーブルをひとつつくってみる。だいたいBaseと同じ感じなのでそれほど迷うことはない。ところが、このテーブルを保存しようとすると文句を言われる。なぜかと思ってよく見ると、どうやら日本語で入力した「キャプション」が、全て「_」と解釈されてしまっている。要は日本語対応がうまくいっていないわけだ。これではちょっと使えない。ということで、この段階でKexiは断念。
    次にGlom。こちらは以前の記憶が全くない。これも同様にテンプレートから作成してみようとするのだけれど、これが何度やっても途中で処理が袋小路に入ってしまうらしく進まない。仕方ないので、やはり新規作成。こっちのほうがKexiよりもFileMakerに近い感じかもしれない。データはどうやらカード式に個別に保存される様子だ。これは設計としては堅牢だろうと思う。クラッシュした直後だからこれは好ましく思えた。ただ、その分だけデータのサイズが半端ではない。何もデータを入れていない段階、まだレイアウトすらやっていない段階で37MBもある。これって、運用したらどこまで膨れるのだろうと、ちょっと不安になる。なんだか使い方もよくわからないしと思って公式サイトに行くと、「Ubuntuのリポジトリにあるのはバグが多いからPPAのを使え」と書いてある。テンプレートから作成できなかったのもそのせいかと合点してリポジトリを導入してみるが、なぜか通らない。よく見ると、まだNatty用のリポジトリが出来ていないようなのだ。そこでMarverickのを入れてみたが、これはバージョンがUbuntu公式のものよりも低い。あえてそっちを使おうと思うと依存関係がめんどくさそうなので、この段階でGlomも断念した。
    ということで、結局はOpenOffice(LibreOffice)のBaseに戻るわけだけれど、そもそも今回データが壊れたことだって、現在の運用に問題があるからではないかという気がしている。というのは、LibreOfficeのBaseは、どういうわけかコントロールやナビゲーターがうまく表示されず、円滑な運用ができない。しかたないのでWineでWindows版のOpenOfficeを入れてBaseに関してはそっちで運用しているのだけれど、これはさすがにWineだけあってバグっぽく、ときどきJavaを見失ってくれたりもする。こういう無理な運用がやっぱりよくないと思うので、Baseを使うのならLinux上できちんと動くOpenOfficeなりLibreOfficeなりを入れたいと思う。
    ということで、Natty用のOpenOfficeのリポジトリがないかと思ってあちこち探したのだけれど、見つかったものは結局はLibreOfficeへの移行パッケージで、OpenOfficeをインストールしてくれるものではなかった。公式の.debファイルをインストールするのは前回失敗しているし(本当は失敗ではなく実行ファイルを見失っていただけなのだけれど)、それならDebianの公式バイナリとか、いろいろ試したけれどダメ。
    最後に、LibreOfficeの公式サイトからLibreOfficeの.debファイルをダウンロードして解凍後、そのフォルダで端末を開いてsudo dpkg -i DEBS/*.deb を実行したら、LibreOfficeの最新版がインストールされた。実行ファイルの場所だけが問題で、これは/opt/libreoffice/program内にあった。ここから起動するようにすれば全然問題はないのだけれど、以前にはわからなかったわけだ。
    で、本家版のLibreOfficeなら、Baseが全く問題なく動作する。コントロールもナビゲーションも、きちんと表示されるわけだ。なんのことはない。LibreOfficeそのものにはバグはなかった。もしも問題があるとしたら(私の環境だけの問題でないとしたら)、Ubuntu用のパッケージに問題があるわけだ。だから、LibreOfficeそのものの問題としてはいくら検索しても上がってこなかったわけなんだろう。
    ということで、これからLibreOfficeを使ってデータベースの再構築をすることになる。手間はかかるけれど、まあ、いろいろといい勉強をさせてもらったわけで、まあこれもよかったのかなと思う。パソコンって、そういうもののような気がするし。
    posted by 松本 at 12:24| Comment(0) | Ubuntuのアプリケーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2011年05月10日

    SheepShaverでMacを起動してみた

    私はもともとMac使いで、5年前、時代遅れのiBookの遅さに耐えられずにUbuntuをインストールして以来のUbuntu使いだ。そのとき、一気にUbuntuに移行するのに確かにためらいはあった。いつでも逃げ出せるぐらいの腰の引けたUbuntuユーザーだった。
    それがしばらく使って、もう後戻りするつもりがなくなった。その決断を後押ししてくれたのが、SheepShaverだ。
    SheepShaverは、Macプラットフォームのエミュレーターだ。Mac、Windows、Linux上で動作し、MacOSの7〜9、つまりクラシック環境のMacOSをインストールできる。私がUbuntuに移行しようとしていた2006年は、Intel Macへの大規模な移行期だった。それまではMacOS 9がOSX上でクラシック環境として提供されていたが、Intel Macからはサポートされなくなる。それでもレガシーなアプリケーションを使いたい場面はある。そんなときに役立ってくれそうなのが、このSheepShaverだった。Mac上でSheepShaverをインストールすれば、その上にクラシック環境を実現できる。私は既に実験済みだった。そして同じSheepShaverがUbuntuでも使えるなら、MacからUbuntuへ移行してもそれほど困ることは起こらないだろうと思った。そういう保険のようなものがあったから、Ubuntuへの移行に踏み切れたわけだ。
    ところが、現実はそういう安心感とは裏腹だった。まず、SheepShaverはUbuntuのリポジトリにはない。ビルドするかバイナリを探してこなければならないのだが、当時の私にはいずれもハードルが高すぎた。SheepShaverと同様のエミュレーターにBasilisk IIがあって、こちらは(hardyまでは)リポジトリにある。ところがこちらは68Kマシンのエミュレーターで、必要なROMファイルがちがう。幸い当時は6840搭載のLC475を使っていたのでROMを取り出すことはできたが、やはりまだUbuntu初心者の私としてはうまく動かすことまではできなかった。もうひとつPowerPCのエミュレーターにPearPCというのもあったが、これはMacOSのインストールがとてつもなく難しかった。ということで、「必要なときはいつでもエミュレーターでMacを動かせばいいや」と思っていたのに、実際には一度も実行したことがなかった。
    それでも何不自由なく過ごしてこれたのだから、Ubuntuはたいしたものだと思う。実際のところ、レガシーのMacアプリを使いたいと思うことはほとんどなかった。いや、DTP用のレイアウトソフトには不自由したわけだけれど、だからといって時代遅れのMacOS 9で使うさらに時代遅れのQuark Xpressなんかでは既にどうしようもない時代にいるのは間違いない。過去を懐かしむことはあっても、実際に戻らねばならないことはなかった。一方、自分が作成したデータに関しては、あまりに古いものはもともと使いようがないわけだし、新しめのものはOSXで作成したものだった。OSXはもともとがUnix系だから、データそのものもLinuxと相性がいい。おまけに、既にWeb時代に入っていたから、コンテンツのほとんどはWeb上に存在していたり、テキストファイルだったりした。データの移行に旧環境は必要なかったわけだ。だから、SheepShaverのこともほとんど忘れていた。
    さて、少し前、古いデータの見直しをした。これは、ちょっと事情があってコンテンツの量を確保しなければならなくなり、とにかく自分が著作権をもっていると主張できそうなものを洗いざらい並べてみる必要が生じたからだ。すると、MacOS 7〜8あたりをメインで使っていた時代にMacデフォルトのワープロソフトだったクラリスワークスで書いた文書がいくつか出てきた。けれど、これをUbuntu上で開くことができない。引越しの際にテキストデータに落としておけばよかったのだけれど、あまりに古い文書なのでその必要を感じなかったわけだ。いまさらMacで処理しようにも、最後のMacを先日手放したばかりだ。続きを読む
    posted by 松本 at 08:56| Comment(0) | Ubuntuのアプリケーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2011年04月26日

    Scribusで電子書籍作成(PDF)

    Scribusの開発版(NG)が1.4になって日本語まわりがだいぶ安定したので、一度これで組版をやってみようと思った。似たようなことは2ヶ月ほど前にScribusの安定版の方でやっているのだけれど、今回のバージョンアップでレイアウト画面で日本語入力が通るようになったことを受けて、もうちょっと本格的にやってみようと思ったわけだ。ちなみに、前回は安定版も開発版も1.3.xだったので作業に大差はなかったが、今回は開発版が安定版よりも一段上に抜けているので、開発版を使った。
    で、実際にやってみた感想だけれど、以前のバージョンに比べて、パレット周りのUIが使いやすくなった気がする。これは前回それほど使い込んではいないので「気がする」程度のことだけれど、操作性がずいぶん良くなった感じ。その一方で、開発版らしいバグが残っていて、たとえば操作中に文字枠に入れなくなることが何度かあった。比較的再現性があるのでバグだと思う。ここから抜けるには、適当に文字枠をひとつ描いてやってから削除すると、大丈夫のようだ。あと、ページを移動したときにコントロールパレットの表示がデフォルトに戻るのは、少しマシになったような気がする。これはそうなるときとならないときがあって、規則性を見つけられなかった。
    レイアウト機能そのものは英語対応としてはまず不足はないのだし、仕上がりの外見はレイアウトソフトよりもフォントに依存する部分が大きいだろう。だから、Scribusの機能としては、結局は日本語対応がどうなのかといところに尽きる。そういう点では、レイアウト画面で日本語入力が通るようになったこと以上には、特に進展らしいものはなかった。ルビ、縦書きも追加されている様子はないし、カーニングが全く非対応だ。だから、行末ジャスティファイにしているはずなのに、実際に組みあがったものは右端がガタガタの左寄せ組になっている。もちろん禁則処理もないから、これは手動で追い出してやるしかない。どうせ校正を兼ねて読みながらレイアウトするので特に手間とも感じないのだけれど、やっぱり面倒なことにはちがいないだろう。
    ということで、作成したPDFは、こちらにアップした電子書籍。内容は、単なる反原発オタクのたわごとですが。よろしければお読みください。ダウンロードは無料です。
    ダメなシステム、マシなシステム
    ─なぜ原発が問題なのか、そして次へと─

    これは海外の出版サイトLulu.comを使ったもので、本来はオンデマンド印刷の購入用のサイト。ということでオンデマンド印刷版も購入できるように放っているけれど、まだ校正刷りを出していないので、買ってもらってトラブルになっても困る。ということで、定価を誰も買わないほど高価な100ドルに仮に設定してある。別にそれだけの価値があると思っているわけではないのであしからず。
    なお、数日前にOpenOffice(というかLibreOffice)のプラグインでつくったePubファイルはこちら。モバイル端末なら、どっちが読みやすいのか、気になるところだけれど。
    posted by 松本 at 21:17| Comment(0) | Ubuntuのアプリケーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2011年04月19日

    Unityを使ってみている

    私はここのところずっとOpenBoxにXfce4のパネルを組み合わせた変則デスクトップ環境で運用しているのだけれど、これは先代のメインマシンInspiron mini 12の低スペックのせいだった。メモリが1Gに制限されていて、低速のハードディスクにスワップすると耐えられない遅さになるので、メモリを節約する必要があった。はるか昔にJWMでかなりメモリを節約できた記憶があったのでいろいろ実験してみて、自分なりにいちばん使いやすいのがこの変則デスクトップ環境だということになったわけだ。それが、メモリに余裕がある現在のAsus UL20Aに移ってからも続けているのは、OpenBoxだとウィンドウのタイトルバーをごく簡単に非表示にできるという利点があるからだった。わずか十数ピクセルのことなのだけれど、画面の小さい12インチマシンでの運用ではこれはけっこうありがたい。デスクトップを右クリックでアプリを起動したりディレクトリへのショートカットができたりという機能も、慣れると欠かせなくなる。そのほか細かな点で慣れてしまったこともあって、いまさらGnomeに戻りたいと思わなくなった。ということで、変則デスクトップ環境を続けてきた。
    11.04 Nattyにアップグレードしたあとも、結局はこの変則デスクトップ環境を続けていた。いまさら変える必要性を感じなかったからだ。しかし、アップグレードに伴っていくつかの設定が初期設定に戻ってしまい、これを変更するにはデフォルトのデスクトップ環境に戻ったほうが早かろうと感じたので、昨日、いったんログアウトしてデフォルト環境にログインした。外見は10.10のGnomeとほとんど変わらないのだけれど、これがUnity環境だという。続きを読む
    posted by 松本 at 08:28| Comment(0) | Ubuntuのアプリケーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2011年04月18日

    Scribusは1.4.0で大進化。これなら(目的によっては)使える

    Ubuntuを11.04にアップデートして使い続けているのだけれど、昨日書いたように意外にも特に大きな変化は感じていない。それでも、アプリケーションレベルまでいくと、やっぱり進化はそこここにある。たとえばWineでWindowsのテキストエディタをひらくと、インライン変換こそできないものの、日本語入力に関して以前あった文字数の制限みたいなものはきれいに解消されている。以前はちょっと不安定な感じもしたのだけれど、十分に安定しているし、その気になれば使いものになると思う(テキストエディタの利点のひとつである起動の速さがWineを使う関係でダメなので、実際には使わないけれど)。
    そこでいろいろアプリを試してみているのだけれど、たとえばInkscapeでは、10.10のときに出るようになったコピー&ペーストのエラーメッセージが相変わらず出続けて使いづらい。LibreOfficeの方もやっぱりうまくいっていないのは昨日書いたとおり。
    そんななかで、これはどうかなと思って起動してみたScribus、最新版であるNGの方が1.4.0 rc2と、以前よりバージョンアップしている。期待して使ってみた。
    レイアウトソフトであるScribusは、既に英語圏では実用の域に達している。けれどこれが日本語圏でほとんど実用に用いられていないのは、日本語周りの開発がほとんどできていないため。具体的にはぶら下げや追い出し、追い込みなどの禁則処理やルビ付けができないこと、縦書きができないことだけれど、それ以上に日本語入力がScribus上でほぼ不可能だったことがあった。「ほぼ不可能」のレベルは過去のバージョンアップとともにどんどん改善されてはいて、たとえば私が試し始めた頃には日本語入力メソッドを起動するためだけに追加パッケージをインストールしなければいけなかったし、日本語を入力するとたいていは異常終了した。それがいつの間にかデフォルトで日本語入力メソッドは起動するようにはなったのだけれど、それが可能なのはテキスト編集画面でのみ。レイアウト画面では無理だった。そして、異常終了は解決しなかった。それが異常終了問題も発生しなくなって、それで数カ月前には初めてScribusで16ページの小冊子を組むことができた。横書きで、禁則に関しては手動で調整しなければならなかったけれど、曲がりなりにも日本語の組版が(あまり美しいとはいえなかったけれど)、Scribusで可能になったわけだ。
    けれど、そのときでもテキストの編集には苦労した。基本的にテキストエディタで書き起こした原稿をScribusでレイアウトしただけなのだけれど、レイアウト中にタイプミスやら変換ミスの修正、さらには文章の推敲などが必要になるのは編集の常だ。これを、いちいちテキスト編集画面に戻ってやらなければいけない。これはけっこう負担になった。回避策として別途テキストエディタを立ち上げておいてそこで修正文字を入力し、コピー&ペーストでレイアウト画面を離れずに修正するみたいなこともやったけれど、まるで写植の修正のようでレイアウトソフトを使っている利点がまるで感じられなかった。
    ところが、今回のバージョンで、いよいよレイアウト画面上での日本語テキスト入力が可能になった。まだインライン変換には対応していないのでちょっと歯痒い感じは残るけれど、WYSWYGでテキストを修正していけるのは非常に気持ちがいい。続きを読む
    posted by 松本 at 11:37| Comment(6) | Ubuntuのアプリケーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2011年03月07日

    Epsonプリンタの動作報告

    昨日、実家に帰った折に、ちょっとした調べ物を頼まれた。たまたまメインマシンのUbuntu機を持っていたので、それで検索し、難なく目的の情報をゲット。すると、老母は「それをプリントしておいて」という。もちろん母親のMacで改めて検索をかけてそっちからプリントしてもいいのだけれど、Ubuntuならドライバインストールとかで手間取ることもないので、そのまま自分のマシンから印刷しようと思った。
    母親のプリンタは、以前のプリンタが1年ばかり前に壊れたので、比較的新しめのEpson EP802A。これをUSBでつないで、さて上がってくるかなと思ったら、ドライバが見つけられなかったようで、手動で探す画面になった。けれど、これも特に難しいわけではなく、メーカーからEpsonを選び、機種名を探していくと、1つちがいのEP801Aがあった。そこで、これをインストール。そのまま印刷したら、何の問題もなくうまくいった。
    画像データだったので、一般的にOKなのかどうかはちょっと不明だけれど、一例報告まで。ま、こんなところで動作報告してもしかたないという気もするけれども。
    posted by 松本 at 12:07| Comment(2) | Ubuntuのアプリケーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2011年02月19日

    Scribusで小冊子作成

    仕事、というわけでもないのだけれど、毎年この時期に12〜16ページの小冊子をつくるタスクが発生する。プリンタでつくる関係上、B6かA6の小さな中綴じホチキス止めのものだ。きちんとしたページ物以外にこういうのをつくる必要は、昔にはずいぶんとあった。その頃はQuarkかPageMakerでチャチャッとやってしまったものだ。
    それが、3年前から始まったこのタスクでは、けっこう苦労している。去年はOpenOfficeでレイアウトしたものをPDFを出力してそのページ順を並べ替える方法をとった。それはそれでわるくはないのだけれど、いまひとつスマートではない。やっぱりこういう作業はレイアウトソフトに勝るものはない。そこで、かなり使えそうになってきたScribusを使ってレイアウトをつけてやることにした。
    Scribusは、英語圏ではLinux定番のレイアウトソフトとして、一部では商用印刷にも用いられていると聞く。けれど、日本であまり実用例を聞かないのは、日本語への対応が進んでいないからだ。対応が進んでいないからユーザーが増えず、ユーザーが少ないから開発者も出てこないという状況なのかもしれない。具体的には、縦書きとルビがレイアウトできず、さらに、日本語禁則処理や日本語組版に対応したカーニング処理、ぶら下げ処理などが抜けている。さらに、テキストエディタでの日本語入力にも難がある。レイアウトしながらちょっとしたテキストの入力や修正ができないのは、やっぱり編集上、非常に窮屈なわけだ。
    けれど、それ以外の面では、一時代前のQuark Xpress程度には柔軟性がある。レイアウトソフトに求められる基本的な機能はしっかりしているわけだ。だから、商用ではない今回のような小冊子を組むぐらいなら、まずできなくはないだろうと思ったわけだ。続きを読む
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    2011年02月16日

    Gnome Photo Printerで複数画像の一括印刷

    昨日、突然、Webからダウンロードした30枚ほどの画像をプリントアウトしなければならなくなった。時間はあまりない。元画像の解像度が高くないので、小さくてもいい。たとえばA4の紙1枚に4点ずつぐらい配置出来れば十分。
    こういうとき、Windowsならデフォルトの印刷オプションで複数枚の配置ができる。Ubuntuでもできないことはないだろうと思ってファイルマネージャ(私の場合Thunar)を見てみたが、ここには印刷のオプションがない。Nautilusを立ち上げてみても同じ。プラグインでも突っ込んでおけばよかったのかもしれないが、いまからやってる時間もない。じゃあ画像ビューワからできないかと思ってやってみたけど、3つぐらいの手近なビューワからではやっぱりその機能もない。
    いままでほとんどそういう必要を感じなかったのは、最近プリンタを使う機会が少なくなったのに加えて、複数の画像を印刷したいときには、普通なら私はレイアウトソフト(あるいはワープロソフト)で画像を自分の好きなように配置してから印刷するからだろう。このあたり、元編集屋の癖なのかもしれない。けれど、そんな手間なことはいまはやっていられない。続きを読む
    posted by 松本 at 09:11| Comment(0) | Ubuntuのアプリケーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2011年02月12日

    Google翻訳に小咄を喋らせてみた

    昨日、デスクトップで再生中の音声をAudacityで録音するというエントリをアップしたが、そこで「Google翻訳の自動音声読み上げ機能…。その音声を保存して活用したいと思うのが人情だ」なんて書いたものの、じゃあどんな「活用」があるんだと突っ込まれたら口ごもらざるを得ない。実際、読み上げてもらったからといって何かトクをするような気もしない。それでも、せっかくできることがわかったので、「それなら小咄でも喋らせてみよう」と思った。結果をYouTubeにアップしておいたので、ご興味のある方は…。
    続きを読む
    posted by 松本 at 20:00| Comment(0) | Ubuntuのアプリケーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2011年02月11日

    デスクトップで再生中の音声をAudacityで録音する

    ずいぶん前になるけれど、YouTubeで再生中のファイルの音声を抜き出すのにずいぶん苦労したことがあった。結局そのときは再生中のヘッドフォン出力を入力端子に無理矢理突っ込むという無茶なことをやって録音したような気がする。考えてみれば相当に無茶なことで、よく機械が壊れなかったと思うが、そのときはほかに手段を思いつかなかった。
    いまなら、たぶんFirefoxのアドオンを使ってまずYouTubeの動画をダウンロードし、次にWinffを使ってそこから音声を抜き出すという手順でやるだろう。そのときにそうできなかったのは、Winffのようなユーティリティを見つけられなかったからだろう。
    ともかくも、ファイルを再生しているのなら、改めてそれを録音する必要はない。けれど、パソコンで再生される音は、ローカルのファイルのものばかりではない。たとえばストリーミングの音声。これに関しては(最近は使っていないけれど)kstreamripperで録音なんてこともやってきた。そういう手段が使えるときは使えばいいのだけれど、ちょっと「じゃあこれはどうしたらいいんだろう」という音声に出会った。それは、Google翻訳の自動音声読み上げ機能。これはかなり優れた機能なので、ローカルの読み上げソフトなんかよりもずっと使える。となると、その音声を保存して活用したいと思うのが人情だ。けど、これって、どうやってダウンロードすればいい?
    わからないので、やっぱり元に戻って「デスクトップで再生中の音声を録音できないか」と考えた。検索してみると、方法は出てくる。サウンド設定で入力の設定をいじればいいらしい。続きを読む
    posted by 松本 at 12:28| Comment(0) | Ubuntuのアプリケーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2011年02月03日

    GL-築地書体を入れてみた

    フォントは、いろいろあったほうがいい。先日、欧文フォントを探す機会があったのだけれど、最終的な結論は、Googleのフォントディレクトリがベスト、というものだった。無料で豊富な欧文フォントが利用できる。それはそれで一件片付いたのだけど、ついでに日本語フォントも探してみた。すると、GL-築地書体というものがオープンなものとして見つかった。ダウンロードして入れてみた。
    このGutenberg Laboは、「主に古い活字書体をフォントにするプロジェクトです」ということで、この5つのウェイトのある書体、古い活字をスキャンしてベクター化しているのではないかと思う。拡大してみるといかにも印刷物から起こしましたというような不規則なラインがあったりする。けれど、それがまたけっこういい味になっている。これは面白い。
    ただ、漢字データが非常に少ない。各書体によってちがうようだが、ほとんどないものもある。5号書体で、教育漢字の十数%がカバーされているようだが、これでは実用にはならない。残念ながら。続きを読む
    posted by 松本 at 13:45| Comment(0) | Ubuntuのアプリケーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2011年02月01日

    ubuntuのソフトウェアキーボード

    私の環境では特に使い道もないのだけれど、Ubuntuにソフトウェアキーボードがデフォルトで搭載されているという記事をどこかのブログで読んだので(すみません、元記事を失念してます)、備忘替わりに。端末、もしくはソフトウェアの実行(Gnome環境ではAlt+F2だったかな?)でonboardと打ち込むと、ソフトウェアキーボードが起動する。マウスクリックで普通のキーボードとして使用可能。もちろん、MozcとかAnthyが起動していれば、日本語変換にも対応している。使用していないときもスクリーンの最前面に固定されている。端末からオプションを入力すると、サイズは変更できるようだ。
    キーボードの右側にスペースがあるので、ここをクリックすると、Fキーやテンキーが現れた。なるほどという感じ。Fキーを出すと左下のところに「設定」と書いた四角形が出るので、ここをクリックすると設定画面が現れる。フルキーボードなど、外観の設定をここで変更できるようだ。続きを読む
    posted by 松本 at 09:48| Comment(0) | Ubuntuのアプリケーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2011年01月28日

    m4a形式への変換

    以前、息子のためにWiiを買ったのだが、ゲームに興味のない私の心づもりでは、これにはTV用のデータ端末的な役割を期待していた。といってもたいしたことではなく、ネットにつないでYouTubeを見ることと、デジカメで撮った写真やホームビデオの閲覧、そして音楽の再生ができればという感覚だった。実際、ネットの接続はごくあっさりとできて、家族でYouTubeを見るのはテレビでという手段が確立した。写真も、SDカードに突っ込めば閲覧できる。問題は動画と音楽だ。
    動画に関しては、一度は失敗し、もう一度試したら成功した。同じMOV形式なのだけれど、失敗した方は、たぶん解像度の設定が高すぎたのだろう。これはそのうち再トライしようと思っている。一方の音楽ファイルは何度やってもダメ。めげかけたところで、実はWiiの機能を理解していなかったのだということにようやく気がついた。
    Wiiは、音楽ファイルは「任天堂の公式ページでは、「AAC形式の音楽ファイル(拡張子.m4aのMP4オーディオファイル)」が扱えるということになっている。で、この.m4a形式に変換してやらねばならない。音声ファイルの変換ならWinffでしょうと立ちあげたら、Device Presetの項目にm4aはなし。
    しかたないので例によってSynaptic内をm4aで検索したら、XCFAとpacplという2つのアプリケーションが見つかった。このうちPacplは端末で使うらしいので、まずはXCFAをインストール。続きを読む
    posted by 松本 at 13:33| Comment(0) | Ubuntuのアプリケーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする