ところが、久しぶりに、このLibreOfficeでトラブルが発生した。具体的には、起動しなくなった。設定ファイルがパーミッションの関係で読みにいけないらしく、途中でエラーになる。アクセス権の設定を変えてやっても、うまくいかない。以前のバージョンのnautilus(ファイルブラウザ)ならもうちょっと細かくパーミッション設定ができたように思うのだが、GUIからの大雑把な設定変更では何も変わらない。困ったなと思って再インストールしても、回復しない。
実は、ずいぶんと以前、何年前かも覚えていないぐらい前に、同じようなエラーが出たことがあった。そのときはたまたまUbuntu自身のバージョンアップ時期でもあったので、OSから再インストールして問題は解消した。今回も同じように逃げようかと思ったけれど、まだ新しいバージョンが出るまで2ヶ月ほどある。中途半端だ。ベータ版から導入するとしてもとりあえず1ヶ月だけでもその場しのぎの対策が必要だ。どうする?
最初に思いついたのは、WineでWindows版のLibreOfficeを導入することだ。Wine上でもきっちり動くことは知っていたし、PlayonLinuxを使えば導入もかんたんだ(やってみるとPlayOnLinuxのバージョンの関係で自動ダウンロードはできず、結局サイトから別途落としたインストール用ファイルを使った)。そして、問題なく起動。これで問題は解決したと思ったら、細かいところでうまくいかない。具体的には、PDFの書き出しでフォントの一部が描画されない。いろいろワークアラウンドを試してみるが、いまひとつだ。
そこでこんどは、LibreOfficeのLinux用を公式からダウンロードしてみることにした。Ubuntuのリポジトリに含まれているのはやや古いバージョンなので、アップグレードにもなる。しかし、これもうまく起動しない。原因はちょっと異なるようなのだが、いろいろやってみて断念。
最終的に決着がついたのは、いまやApacheのものとなったOpenOfficeを使うことだった。ひさしぶりだったけれど、基本はLibreOfficeと同じなんで、迷うこともない。助かった。
少し扱いにくいけれど、Ubuntu本体のアップグレードまで、これで凌ぐことができそうだ。やれやれ。
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