Ubuntuの各リリースには英語の愛称がつけられている。確か6.06あたりからアルファベット順になり、初期にはそれぞれのリリースを愛称で呼んでいた。FeistyとかGuttsyとか、いまでは懐かしい。けれど、それももうXまできた。私はKoalaあたりからもう覚えるのが面倒になって番号で呼ぶようになってしまったし、Zまでいったらどうするんだろうとか、余分な心配までしてしまう。
ともかくも、この16.04に変えてから、いくつか不便なことがあった。まず、ときどきデスクトップの文字が消えてしまうこと。その後、どうやらその原因は私のローカルな環境にあることがわかった。フォントは、基本的にはシステムの領域のことだからリポジトリからインストールするのが基本なのだが、リポジトリにない追加フォントをダウンロードしてきた際には、homeの個人フォルダ内の隠しフォルダになっている.fontsフォルダ内に放り込んでやる。こうやって集めてきたフォントは、アップグレードしてもそのまま以前のものをコピーして使い続けてきた。思い起こせば、最初にそこにフォントを追加して以来ずっと同じフォルダをコピーし続けてきたわけで、ものによっては10年前に放り込んだファイルも残っている。そのなかのどれかが古びて時代遅れになったのか、あるいはリポジトリから導入したファイルと競合を起こしたのか、エラーの原因になっていたようだ。ということで、このフォルダを少し整理してやるだけで、ここは解決した。なあんだ、という感じ。
もうひとつは、サスペンド復帰後のネットワーク接続がおかしくなること。これもまた、私のローカルな問題であったようだ。というのは、数日前、息子のHPのPavilionの調子がおかしくなり、Ubuntuを再インストールする必要が発生した。このとき、古いファイルを残す必要から、私のAcer V5同様にシステム用のパーティションを新たに切り、元のUbuntu用パーティションのhomeにリンクを張ってそれを新たなhomeにするという作業を行った。すると、それまでに発生していなかった同様のバグが発生するようになったという。ということは、これはやってはいけない、というか、やるとネットワーク接続に影響が出てしまう処理だったらしい。
とはいえ、そういう運用にすることにしてしまった以上、当分はしかたない。これに関しては、ネットワークマネージャの再起動
sudo systemctl restart network-manager.service
で対処することにした。いちいち端末を開くのも面倒なので、デスクトップ設定ファイルを作成し、そこに上記のコマンドを(ただしsudoをgksuに変更して)仕込んでやることにした。これで、接続がおかしいときにはそれをダブルクリックすれば済むようになった。この運用で、たぶん問題はないだろう。
なお、デスクトップ設定ファイルの作成方法はいろいろあるらしいのだが、面倒なので既存のデスクトップ設定ファイル(WineでWindowsアプリをインストールした際にデスクトップに作成されるショートカット)を複製し、そのプロパティを変更することで対応した。テキストエディタで開いて編集するほうが確実かもしれないが、その場合はテキストエディタを予め開いておいて、そっちから開くようにしないといけないようだ。
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