2016年05月05日

Utauを入れてみた

随分と懐かしい声で電話がかかってきた。昔のバンド仲間のボーカルで、歌詞を書いたから曲をつけてほしいという。こっちはこっちでときどきメロディーが浮かんでは消えていくのがもったいないと思っていたから、二つ返事で引き受けた。すぐに曲はできた。
とはいえ、私は楽譜は書けない。はるか昔にはカセットデッキでデモテープを録音してバンドに持ち込んだものだ。早速デモテープと思ったが、もちろんこの時代にはMP3みたいなファイルになる。それはそれでいいとして、さて、録音してみるとどうもイメージが伝わってこない。やっぱりここのところには女声バックコーラスがほしいよなあとか、贅沢なことを思う。初音ミクでもあればボカロでコーラスなんてのもありだろう。難しいフレーズでもないから、適当なものがUbuntuでないだろうかと思った。

DTMは以前にいろいろ試している。楽器としてボーカル音声だけ入ればいい。そう思って探すと、「AquesTone2 - 歌唱合成VSTi」というのが出てきた。VSTというのはDTMのシーケンサーに組み込むプラグインの仕様らしく、多くのシーケンサーで使える。Ubuntuで動く音楽シーケンサーといえばいちばんお手軽で確実なのがLMMSだ。調べてみると、LMMSでかなりのVSTプラグインが動作するらしい。
そこでLMMSをリポジトリからインストールしてやったが、なぜかマニュアル通りにVSTプラグインが導入できない。あるはずのVeSTigeがない。それがなければ、AquesTone2のようなVSTプラグインを組み込めないわけだ。
さらにいろいろ調べていると、FeSTigeというアプリを使えばVSTプラグインが使えるらしいということがわかった。さらに後でわかったことを総合すると、これはどうやらVSTプラグインを単独で起動するためのフロントエンドらしい。そして、それを導入するためにはkxstudioのリポジトリを導入する必要がある。これはSynpaticのリポジトリの追加からできる。
さて、リポジトリを追加してFeSTigeを導入すると、すばらしい! AquesTone2が立ち上がる。だが、これだけでは使えない。シーケンサーがなければ使えないわけだ。それならと再びLMMSをインストールしてみると、なんと今度はVeSTigeが組み込まれている。つまりは、Ubuntu公式リポジトリのLMMSからは何らかの理由でVeSTigeが外されているが、kxstudioのリポジトリのものはVeSTigeをもっている。これなら話が早いと、そこからAquesTone2を起動しようとするが、なぜかこれが起動しない。
FeSTigeなら起動するのだから、どうにかならないはずはない、と思うのだが、よくわからない。もっと本格的にkxstudioを導入すればたぶんOKなのだろう。中途半端にLMMSだけというのがいけないのかもしれない。だが、やっぱりよくわからない。
それならと、WineでWindows版のLMMSを導入してみる。本末転倒な気もするが、こちらのバージョンにはちゃんとVeSTigeも組み込まれている。そして、AquesTone2も起動する。起動するのだが、どういうわけかGUIが消える。Windowは表示され、そのGUIパーツがあるべき位置をクリックすると一時的にそこだけが表示されてちゃんと動くのだけれど、すぐに消えてしまう。消えてしまうから、細かい調整ができないし、操作は「たぶんこのあたりにボタンがあるはず」みたいないい加減なものになるから、とてもやっていられない。音だけはちゃんと出るので、使えなくはないのだろうが、やっぱりダメだ。

とまあ、LMMS+AquesTone2は断念したのだが、もうちょっと調べるとWindows版のUTAUというボーカル用のシーケンサーがUbuntuでWine経由で動くらしいということがわかった(インストール関連はこのあたりの記事)。なあんだ、そういうことかと導入してみたら、簡単にインストールできる。ところが、なぜか音が鳴らない。理由はわからない。Wavファイルを作成しても、無音のものしかできない。
あちこち見ても特にそういう不具合の報告もないので私の環境の問題かもしれない。とはいえ、どうしたらいいかわからない。Wineの不調にはPlayonLinuxという手段があるので、そっちからインストールしようとしたら、なにかバグがあってインストールできない。
さて困ったと思ったが、さらに調べるとPlayonLinux経由で確かにインストールはできるらしい。じゃあなぜダメなのかといえば、おそらくそれは日本語環境だろうと見当をつけた。そこでシステムをいったん英語環境に変更し、PlayonLinuxから登録されているアプリを検索したら、すぐにUTAUが出てきた。ここでインストールされるバージョンは4.16だ。ダウンロードからPlayonLinuxにお任せで進めたら、インストールはあっさりと完了。日本語環境に戻って起動してやると、おめでとう! 無事に音が出ました。

なにがどう問題だったのかよくわからないが、ともかくも、これで女声コーラスをつける道具だけは整った。ただ、せっかくここまで来たけれど、「もういいや」という気になってきた。思うようなコーラスにするには、ここからまだまだ微調整が必要なようだ。ボーカロイドの世界も簡単ではないな。
posted by 松本 at 15:09| Comment(0) | TrackBack(0) | Ubuntuのアプリケーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック