2015年10月21日

Kdenliveで字幕入れ - その2

以前、Kdenliveで字幕入れという記事で本格的ではない動画への字幕入れをKdenliveでやったことを報告したが、1年ちょっとぶりに似たような仕事が舞い込んだ。今回は、前回よりも長く、約2倍の10分の長さがある。セリフの量も多く、それだけ文字量の多い作業になる。どういう手順で進めるか、ちょっと悩んだ。

というのも、Kdenliveでの字幕入れは、言うならば「なんちゃって字幕入れ」であり、本格的な作業フローではない。ただ、本格的にしないことで、手軽にできる。短い動画でいちいち本格的にプロジェクトを立ち上げていたのではコストがかさみすぎるから、こういう「なんちゃって」式に合理性が出る。ところが今回は、そこそこの長さがある。「なんちゃって」式は効率がよくない。

とはいえ、あの手軽さは捨てがたい。そこで、前回報告の作業を効率化する方法を考えた。
前回は、kdenliveの編集画面で字幕用のタイトルクリップを1枚ずつ入力していたが、これがなんとも効率が悪い。ここだけでも一括作業できれば、ずいぶんとちがう。そこで、まず1枚だけ、この編集画面でベースとなる字幕を作成した。文字数、配置、フォントなどを決め、それをまず書き出す。エクスポートしたファイルはxml形式でテキストエディタで開ける。ここの文字だけを入れ替えれば、同じスタイルのタイトルクリップが複製できる。デフォルトの表示時間数は5秒だから、5秒で20文字を基本にし、必要に応じて長くできるように文字数を設定した。
次に、字幕挿入したいテキストをテキストエディタで開き、左右の文字数で折り返して一律に2行に編集していく。1行で片付くところは2行目を空白にして、ともかくも2行単位で進んでいくようにする。
ここからはテキストファイルの細工なのでコマンドが得意ならそういう方法がベストなのだろうが、私は不案内なので、いつもの手段、表計算ソフトを開いて3カラムの表をつくり、左カラムにテキストの前に入るxmlの部分を1行おきに複製し、中央のカラムにテキストファイルを流し込み、右カラムにテキストの後ろに入るxmlの部分をやはり1行おきに複製。そうしておいてこの3カラムをテキストファイルに書きだせば、1つの巨大なタイトルクリップファイルができる。これを必要な長さごとに分割してやれば130枚ほどのタイトルクリップがほとんど手間をかけずにできた。分割だけはコマンドsplitを端末から使った。今回の場合、12行おきに切ればOK。できたファイルはThunar付属のバルクリネームで適切な名前に変更。

これだけの下処理ができていれば、あとはkdenliveの編集画面でこれらのクリップを一括で読み込み、さらにそれを一括で動画の上に配置する。あとは長さの調整だが、これだけは動画を見ながら手作業でやる。今回は、動画の画面を目視しながらおよその長さを調整し、最終的に音声を聞きながら微調整することで対応できた。

この「なんちゃって」式の長所は、手間のかかるタイムラインの作成をしなくてもすむことだろう。その分、割付の手間がかかるわけだが、これは目視しながらなのでストレスが小さい。年に1回あるかないかの仕事だから、私としてはこっちのほうがありがたいわけだ。

翻訳という仕事の性格上、いろんなケースに対応しなければならない。それぞれのケースに応じたプロフェッショナルを目指すのもひとつの道だろうが、私は何でも屋を選んだ。そういう何でも屋にしか扱えないような隙間の案件が世の中にはけっこうあるからだ。そういうありかたを、Ubuntuは支えてくれる。いつもながら、ほんとにありがたい。


posted by 松本 at 14:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 総記・雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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