2014年08月16日

Kdenliveで字幕入れ

短い動画の翻訳の案件があった。英語の音声を拾い、それを翻訳し、日本語の字幕をつける。通常、こういうのはけっこう大仕事だ。以前に扱った案件では、

  動画音声からの文字起こし → タイムラインの作成 → 英和翻訳 → 翻訳校閲
    → タイムラインへの割付 → 割りつけた日本語の文字数調整 → 文字校正
    → 字幕挿入とレンダリング → 最終校正

というような流れで進んだと記憶している。とにかく手がかかる。

で、こういう流れに沿って進めていくためのツールは、ひととおりUbuntuのリポジトリに揃っている。たとえば音声の聞き取りにはVLCが便利だ。というのも、これは再生速度を任意に設定できるからで、聞き取りにくい早口もこれでほぼ漏れなく聞き取ることができる。そして、字幕挿入には、Subtitle Editorというツールがある(この他にもいろいろある)。これは、テキストファイルをそのままインポートして開始時間、終了時間を動画を見ながら設定していくことができる。そうやって字幕を挿入したら、そのまま動画に書き出すこともできるようだし、.assとか.ssaとかいった字幕用のファイルに書き出すことができる。字幕用ファイルは、たとえばArista Transcoderというようなツールを使えば、簡単に動画に挿入することができる。

とまあ、ツールは揃っているわけだが(揃っていることは確認したが)、結局、これらは使わなかった。なぜなら、動画がごく短いもので、予算も限られていたため、上記のような本格的な正しい流れの作業をする必要も、またその余裕もなかったからだ。

安直に字幕をつけるのなら、定番の動画編集ソフトkdenliveが便利だ。まず大まかな翻訳までを済ませておいた上で、kdenliveを起動する。元の動画をクリップに読み込んでタイムラインの「Video2」にそのまま配置したら、クリップに「タイトル・クリップの追加」で文字を入れる。これをタイムラインの「Video1」に適宜配置していく。このとき、配置する場所と表示されている時間は動画を見ながらWYSWYGで操作すればいいから(ついでに文章の微調整もここですればいいから)、作業は一気に進む。最後にレンダリングすればそれでOK。

もちろん、レンダリング後にチェックしたら、「ここはもう少しこうしたい」というような点が出てくる。ときには字幕文字のフォントや大きさを全部変更したい場合だってあるだろう。こういう場合、「タイトル・クリップ」はkdenliveのファイルにxml形式で保存されているから、.kdenlive形式のファイルをテキストエディターで開き、テキストファイルを直接編集すればほとんど手間をかけずに変更ができる(もちろん変更前にはバックアップはとっておく)。そして、変更後のファイルを再びkdenliveで開いて再度レンダリングすればいい。

非常に手軽な方法だが、この方法は今回のように5分程度の短い動画だからこそ有効だったのだろうと思う。長くなるとひとつひとつの字幕画面を「タイトル・クリップ」で管理するのは(いくらテキストエディターで加工できるとはいえ)効率がよくない。いちいちレンダリングするのも時間がかかるし、レンダリングすることによる画質の低下もあるようだ(このあたりは私の設定が下手なだけかもしれない)。とはいえ、実際にこうすることで、作業時間は着手から完了まで含めて5時間程度で済んだ。これを計算すれば、1分の処理に1時間を要したことになるから、たとえばこれが50分の動画だったとしたら、とても割に合わないだろう。しかし、5分の動画だから、最初にあげたようなおおげさな流れにしないことで、相当な時間短縮ができている。

Ubuntuのおかげ、というか、オープンソースなソフトウェアたちのおかげで、ほんとに、仕事が助かっている。




posted by 松本 at 20:07| Comment(0) | TrackBack(0) | Ubuntuのアプリケーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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