2013年01月14日

PDFの文字入れならXournal

一つ前のエントリでKarbonが思いがけず使えたと書いたが、そのコメント欄でTOYさんから「PDFに赤入れするならXournalが簡単ですよ。」と教えていただいた。早速、Xournalを調べてみたら、スタイラスペンでの入力のためのアプリらしい。PDFの編集とはちょっとお門が違うようだけれど、モノは試しとインストール。Ubuntuのリポジトリにあるから、Synapticパッケージマネージャで(というよりいまではソフトウェアセンターで、というのがメインストリームなんだろうが)ごく簡単にできる。

立ち上げてみると、レポート用紙のような罫線の画面になる。なんとなく、iOSアプリの7notesを思い出す。たぶん、用途としてはそういう方向性なのだろうが、メインの用途ではないPDF編集に使うわけだから、この画面は要らない。メニューのFileからAnnotate PDFを選ぶとファイルの選択画面が出るから、ここからPDFファイルを開く。すると、その上に罫線を引くことも文字を打つことも自由にできる、という具合だ。

Inkscapeのようなドローイングソフトと違うのは、文字や図形のベクターデータを編集可能なかたちで読み込まないこと。基本的にはevinceのようなPDFビューワでPDF文書を閲覧しているのと同じだと思えばいい。あとからXournal上で打ち込んだ文字や図形は、おそらく元のPDFに追加されるだけで元データそのものはいじらないのだろう。

これはこれで、ひとつの利点になる。というのは、Inkscapeのようなドローイングソフトではフォントがうまく読み込めないときにはフォントの置換を自動的に行い、それがレイアウト崩れの原因になる。さらに、いったん読み込んだPDFを保存するとファイルの大きさが増大するケースが多い。図形の読み込みでもエラーが起こる場合もあり、いじるつもりのない部分までいじることができてしまうというのは、用途によっては(たとえば書式に書きこむだけのような場合には)ない方が嬉しいぐらいだ。そういう点で、Xournalは使い勝手がよさそうだ。

ただ、メニューのFileからExport to PDFを選んで保存しようとしても、ファイルによってはうまくいかない場合があるようだ。ちょっと試しただけなのだけれど、うまく保存できたファイルとあとから打ち込んだテキスト文字だけが保存されて元データが保存されなかったファイルとがあった。ただし、後者の場合でもPrintからPDFファイルとして保存するというベタな方法なら問題なく元データと、その上に書き込んだデータの両方がきちんと保存される。問題というほどの問題にはあたらないだろう。

元データの一部でもいじりたいとき(たとえば図形の位置を変更したいとか文字を削除したいとか)ならやっぱりInkscapeだとは思うが、実用的にはほとんどがこのXournalで間に合いそうだ。いいツールを教えていただいて感謝している。

posted by 松本 at 21:12| Comment(0) | TrackBack(0) | Ubuntuのアプリケーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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