2013年01月10日

Karbonが思いがけず使えた。

PDFで与えられた様式にデータ上で記入するのは案外と面倒だ。オフィス系のソフトでこれをやろうとすると、直接PDFデータを取り込むことができないから、画像化するぐらいしか方法がない。適当な方法、たとえばスクリーンショットとかでPDFデータを画像化し、それを下絵としてワードなりなんなりの文書に貼り付ける。その上からテキストを配置していくわけだ。だが、この方法はスマートとは言いがたい。アウトラインデータはドット化するし、文書を保存したらそのぶんだけ重くなる。

PDFを直接編集するならAdobeのAcrobatにその機能があるが、Linuxの場合、これはPDF Editorになる。ただ、このPDF編集ソフトは、あまりフレキシブルとは言いがたい。きれいにデータを加工するのであればやはりベクター編集ソフトであるInkscapeでPDFを読み込んで、その上で編集してやるのがいちばんだろうと思う。

今朝、たまたまPDFの様式があって、これにいくらか文字を記入しなければいけない作業が生じた。いつものようにPDF文書を右クリックしてInkscapeから開くように指定した。2ページある文書の1ページ目に記入する必要があったのでそちらを選択し、さて、開くように指示をしたが、いつまでたってもそこから先に進まない。

PDFはかなり複雑な仕様なので、ごく稀にこういうことが起こる。Inkscapeで開けないPDFは編集は基本的に無理なので、画像として処理するしかない。こういうときはやはり右クリックからInkscapeではなく、画像処理ソフトのGimpを選択する。そして、画像としてGimpで文字を貼りつけていくのがいいだろう。

そう思って、右クリックで「別のアプリで開く」を選択したら、そのリストにKarbonが上がっている。実は、少し前、ベクターグラフィックソフトにKarbonというのがあると聞いてインストールしてみていた。インストールしてから気がついたのだが、これは以前のKOffice、現在のCalligra Suiteの一部を構成するソフトだ。だったらあまり期待もできないなと思って試用して、「まあ、Inkscapeには勝てないな」とその後放置してきたものだ。

けれど、せっかく候補に上がったのだからとそれでPDFを開くようにしてみたら、あっさりと開くことができた。Inkscapeでは無理なのがKarbonだと通るということがあるようなのだ。これには、正直、「お、やるじゃないか」と思った。

ただ、肝心の文字を打つ方法がわからない。どうするのかなあと思ったら、右下隅にArtisticというアイコンがあって、これで一行テキストを挿入できる。そして、テキスト編集に入ると、それまでアラインメントを表示していた部分にテキストの属性指定の画面が現れるので、これである程度のことができる。UIがちがうので最初かなり戸惑うが、それなりのことはきちんとできるようだ。

ただ、結局これで作成した文書は使わなかった。最初に読み込んだとき、フォントの置換がうまくいかなかったらしく、元文書のレイアウトが少しだけ崩れてしまったからだ。結局はGimpで処理したのだからKarbonのご利益は特になかったと言える。それでも、今後が楽しみに思えてきた。また機会があれば試してみよう。
posted by 松本 at 22:02| Comment(2) | TrackBack(0) | Ubuntuのアプリケーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつも楽しく読ませていただいています。
PDFに赤入れするならXournalが簡単ですよ。
Ubuntu Weekly Recipe
第125回 Simple ScanとXournalで電子書類を扱う
に出てます。
*URL書くとエラーになるのかな?
Posted by TOY at 2013年01月14日 17:23
TOYさん、コメントありがとうございます。
早速、Xournalをインストールしてみました。公式ページ(http://xournal.sourceforge.net/)を見ると、スタイラスペンでメモをとるツールらしいので、たぶんこれまで気づかなかったのでしょう。ちょっと使ってみると、確かに使えます。なかなかいいですね。次のネタにいただきます。ありがとうございました。

URLの禁止は、していないつもりです。以前別の場所でやっていたときにはスパムが異様に多くてやむを得ず禁止にしていましたが、こちらに移ってからはポチポチ削除すれば対応できる程度ですので。今後もよろしくお願いいたします。
Posted by 松本 at 2013年01月14日 20:29
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