2013年01月08日

WineでInDesign - WindowsユーザーがUbuntuに乗り換えるべきもうひとつの理由?

時間がなくて最近はそれほどマメに見ていないTwitterを開いたら、タイムラインに「無料のAdobe製品をダウンロードした」というようなTweetがある。どうせ海賊版か何かだろう、触らないほうが吉と無視を決め込んでいたら、どうやらそれは、こちらの記事にあるような事情のことらしい。

「無償でライセンス提供していない」--アドビ、CS2ダウンロード騒動に正式コメント

アドビ、CS2製品データ公開は「正規ライセンス保持者への措置」と発表
 
私はかつてアドビ製品を使って仕事をしたこともあるが、現在はライセンスを何一つ所持していない。だから、海賊版ではないにせよ、これをダウンロードして使うわけにはいかない。これは記事のとおりだ。だが、この記事を読んでいてふと気になった。今回、ライセンスを所有しているユーザーに対して旧製品のダウンロードサービスをAdobeは提供しているわけだが、その理由はどうやらこれらの製品はそもそも現代的なOSでは動作せず、Adobeとしてもサポート外としているということに関係しているらしい。「旧来のOS上で継続してCS2製品およびAcrobat 7を利用するユーザーを考慮し、」というわけだ。
ということは、Windows Vista以降、CS2が動作しないということでAdobe製品の使用を断念するかXPにとどまり続けるかの選択を強いられたユーザーがいるということだ。そして、CS2のライセンスにとどまり続けている人々は、時代遅れのXPから進歩できずにいる(あるいは仮想環境を使う不便を強いられている)。その詳細は、たとえばこちらにある。

しかし、ひょっとしたらUbuntu上のWineなら、最新の環境でCS2が動作するのではないかと気がついた。私はライセンスはないけれど、動作確認をするぐらいの試用ならお咎めを受けることもあるまいと思って、Creative Suitesの中でも特に出色のできだったと私が思っているInDesignをダウンロードしてみた。そして、Wineで走らせると、順調にインストールできる。

ただし、起動はうまくいかない。やっぱりだめなのかなと思いながらWineの公式ページを見ていると、こちらに対処方法が書いてあった。ネイティブのsystem32/oleaut32.dllをコピーし、.wineのProgramフォルダ内にあるInDesignのディレクトリのPlug-Ins/Script/Support for Visual Basic.aplnを削除すると起動するらしい。やってみると、まちがいなく起動した。そして、はるか昔にInDesignで作成したデータも無事に開くことができた。

もちろん、Wine上の動作なので、完璧とはいかない。ごく短時間の試用でも、「あれ?」というようなところはいくつかあった。たとえばプリンタはうまく認識しない。おそらく機能的には十全ではない。けれど、とにかく動作する。

ということは、CS2(あるいはInDesignの4.0)の正式ライセンスをもった方でXPを離れられずにいる方は、Ubuntuに乗り換えれば最新の環境でInDesigneを使い続けることができる、ということではないだろうか。これは、Windowsを捨ててUbuntuに乗り換える理由にはならないか?

まあ、ならないだろうなとは思う。InDesigneはかつかつ動くものの、Illustratorはどうやら動作しないようだから。Photoshopは動作するらしいけれど、この時代のPhotoshopならいまのGimpのほうがたぶん上を行くだろう。なによりも、今回のダウンロード製品は英語版で、日本語の表示はできるし基本的な機能はOKだけれど、やっぱり日本語環境で100%使いこなすには難があるだろうから。

ということで、まああまり役にも立たない試行となった。ライセンス違反でとやかく言われるのは嫌なので、すぐにインストールしたソフトは消去した。これは、ホームフォルダ内の隠しフォルダ.wineをまるごと消去するのがいちばんだ。wineのおもしろいところは、このフォルダを入れ替えることで、環境の復元や初期化が非常に簡単に行えること。この魅力は捨てがたい。少なくともいろいろ遊んでみる上では。
posted by 松本 at 22:06| Comment(0) | TrackBack(0) | Ubuntuのアプリケーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/312187416
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック