2012年03月22日

Inspiron mini 12にPrecise Pangolinをインストールしてみた

もう10日ほど前になるのだけれど、次期Ubuntu 12.04のPrecise Pangolinをリタイア中のDell Inspiron mini 12にインストールしてみた。このマシン、1年ほど前に友人に引きとってもらう約束をしていたのだけれど、去年は本当にいろいろあった年で、結局その約束はキャンセルになってしまった。そこで、間もなく小学校4年生になる息子に初めてのPCとして渡そうかと計画し、クリーンインストールを試みたわけだ。

Ubuntu を使うことはほぼ既定ではあったのだけれど、どのバージョンにするかは実のところちょっと悩んだ。このマシン、ハードディスクが死んでいるので、外付けのUSBメモリにインストールすることになる。去年の5月に4GのUSBメモリにインストールしたときには(「Inspiron mini 12をUSBメモリで復活」)、10.04で成功した。言い換えれば、その段階での最新バージョンである11.04ではうまくいかなかった。さて、こんどはどうするかということだ。

ここで参考になるのが、Ubuntu 公式のPoulsboドライバのページだ。かつてPSBドライバを苦労して導入した頃とはうって変わって、GMA500には、EMGD driver、PSB-GFX driver、PSB driver、IEGD driverという4つの選択肢が用意されている。ただ、厄介なのは、それぞれのドライバによって対応できるバージョンが変わってくることだ。私が知っている伝統的なPSBドライバは、ネイティブでは10.10までしか対応しない。カーネルのダウングレードでどうにか11.04が対応するという時代遅れの代物になりつつある。IEGDドライバはさらに時代遅れで9.10のみの対応。EMGDドライバは2D、3Dだけでなくビデオアクセラレーションも使えるという優れものだけれど、ネイティブで対応するのは10.10のみで、それ以後はカーネルのダウングレードが必要になる。将来性を考えれば12.04がネイティブで対応するPSB-GFXドライバなのだけれど、これは2D機能しか対応しない。

ここはかなり悩んだ。悩んだけれど、結局は将来性にかけることにした。EMGDドライバなら、追加インストールせず、ドライバが12.04にもともと組み込まれているという。ということで、Ubuntu のバージョンも12.04 Precise Pangolinに決定。ちょうど最新版を追いかけるのいいタイミング、ベータ版が出たばかりということでもあった。
さて、バージョンが決まったら、あとは粛々とインストールするばかり。前回の経験からInspiron mini 12の場合、UNetbootinでネットワークインストールをするのが最も確実な方法だというこtがわかっていたので、まずは普段使いのメインマシンにUNetbootinをダウンロードして、USBメモリにインストール。これをInspiron mini 12に突き刺して起動、ネットワークインストールを開始する。余談だが、ネットワーク(ローカルエリアネットワーク)への接続は、Android端末のテザリングを利用した。たまたま空いている有線のLANケーブル端子がなかったからだけれど、これは意外と便利だった。

さて、ネットワークインストール完了後、再起動しても起動しない。ここはちゃんとPoulsboドライバのページにインストラクションがある。コンソールに落ちたところで、sudo -iでrootになり、次のコマンドでコンフリクトしているPSBドライバを解決、
rmmod poulsbo
modprobe psb_gfx
次にExitとコマンドを打っていったんログアウトし、次にインストール時に登録したユーザー名とパスワードでログインし、startxのコマンドでGUIに入ることができる。はずなのだけれど、以前の記事に書いたとおり、ネットワークインストールではデスクトップ環境はインストールされない。ここでapt-getのコマンドで最低限必要なデスクトップ環境をインストールしてやることになる。その後、ログインして無事に12.04とご対面。

問題が残るのはここから。GUI画面から適当な方法で(私の場合は使い慣れたSynapticパッケージマネージャで)必要なプログラムをインストールして、再起動するとログインできなくなる。ちなみに、もちろんのこと、先程のコマンドで一時的に解決したPSBドライバのコンフリクトは、やはりUbuntu 本家のページに書いてある方法(/etc/modprobe.dにあるblacklist.confというファイルにblacklist poulsboの1行を書き加え、/etc/init/にあるplymouth.confというファイルをリネームして無効にしておくこと)はやっておいた上でのことだ。起動プロセスが途中でブラックアウトする。これはやはりドライバの問題ということで、このあたり、まだまだPSB-GFXが完全ではないのだろう。

これを回避する方法はいまのところ見つけられない。かなり迂遠な方法として、Grubを書き換えて起動カーネルをrecovery modeがデフォルトになるようにしておいた。こうすると、途中でエラーは起こるけれど、いったんどのような処理をするかのダイアログが出た後でOKを押して起動を継続すると、エラーを無視して起動してくれる。素直な方法ではないので起動のためにやたらと時間はかかる(5分ぐらい)けれど、どうにかこれで問題なく起動する。

エラー含みではあるけれど、確かにPSB-GFXドライバは素晴らしい。Inspiron mini 12でときどき感じた「引っかかるような感じ」が全くなく、非常にスムーズに反応してくれる。まるでマシンがアップグレードしたような感覚だ。当初は用心して軽量デスクトップ環境をインストールしたけれど、Ubuntu デフォルト(ただし2Dモード)でなんのストレスも感じない。これはいい。

息子に与えるためにはもうちょっとまともな起動プロセスでなければいけないのだけれど、まだベータ版だし、正式版が出る頃には問題が解決しているか、少なくとも回避方法がわかるようになるだろう。バッテリも死んだ使い古しのマシンだけれど、まだまだ役に立つところを実証できるのではないかと思っている。

posted by 松本 at 20:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 総記・雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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