2006年12月03日

Ready boostの空振り

WindowsのVistaが発売になって、私のような非Winユーザーのところまで、いわゆる「新機能」の情報がやってくる。大半はたいしたことのないようなものだが、Ready Boostという新機能には興味を引かれた。これは、USBやカードリーダーに接続したフラッシュメモリを利用して、本体搭載のメモリを補ってやるものであるらしい。メモリ不足を日頃から痛感している私としては、これは羨ましい機能だ。ところが、Ready Boostに関する記事を読んでいると、「こんなものは単なる仮想メモリじゃないか、仮想メモリなら昔からどのOSにも実装されている。仮想メモリ領域をフラッシュメモリにとっているだけだ」というような内容を見つけた(正確な記述は忘れてしまったが)。それを読んで、「なるほど、それならば」と思ってしまった。Ubuntuでも、仮想メモリは使っている。システム最低メモリは192MBだったと思うが、余裕をもって走らせるには512MBくらいは必要だろう。私のシステムは256MBだが、不足分は、インストール時にHDに確保したswap領域に仮想メモリファイルを書き込むことで補っている。このswap領域をフラッシュメモリに割り当ててやれば、Ready boostと同じ効果が得られるのではないかと考えた。まず、1Gのフラッシュメモリに512MBのswap領域を切ってやる。これはgparted(Gnome partition editor)でおこなう。ただ、最初にディスクを初期化して、swapパーティションを切ろうと思ったらエラーが出てうまくいかなかった。これは、「ディスクラベルを作成」というオプション操作をおこなったらうまくいった。たまたまだったので、詳しいことは覚えていないが、何かヘッダ領域ができたようだ。その上で、完成したswap領域をGpartedで選択しておいて、「パーティション」のメニューにあるswaponというコマンドを実行してやると、このUSBフラッシュディスク上のswap領域が仮想メモリの格納場所になる。ついでに、HDのswap領域を選択し、同じメニューからswapoffを選択すると、HD上の仮想メモリ領域は使用されなくなる。さて、どれだけ早くなったかと楽しみにして使ってみると、これが全然早くない。USBメモリが安物で書き込み速度が早くないということもあるのだろうが、まるで恩恵がない。これでは意味がないと止めてしまった。あとで調べてみたら、フラッシュメモリの書き込み速度とHDの書き込み速度では、圧倒的にHDのほうが早いから、理屈の上ではあまりフラッシュメモリを仮想ディスクとして使う意味はないらしい。ただ、ファイルの大きさによってはディスクを回転させないぶんだけフラッシュメモリの方が早くなるので、Windowsのready boostはそのあたりをうまく利用しているらしい(こういった技術的なことは私はまったくわからないので、あるいは大きな誤解があるのかもしれないが)。だから、単純にフラッシュメモリを仮想メモリの格納場所とするだけではないらしい。そりゃあ、そうだろう。フラッシュメモリをswap領域として使うだけでメモリ不足が補えるならもっと早くからそういうことがいわれていてもよかったはずだ。安直に、アイデアだけで試してみても、ろくなことはないな。
posted by 松本 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | MacintoshでUbuntu | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック