2006年08月25日

噂の億万長者

Ubuntuには億万長者のスポンサーがついているという噂はどこかで聞いていたが、先日、あるニュースサイトでその億万長者本人のインタビューを見かけたので、これが単なる噂ではないことを知った。その人物はMark Shuttleworthという名前で、私は聞いたことがなかったが、相当な有名人らしい。もっとも有名になったのは、ロシアの宇宙船に観光で(というか、いちおう科学実験は担当したらしいが、ともかく金を払って乗せてもらって)1週間滞在したということからだった。日本の新聞記者はじめ、金を払って宇宙に行く人はそろそろそれほど珍しくはなくなってきている。それでもこのShuttleworth氏、アフリカ大陸の国の国籍をもっている人としては初めて宇宙に行ったというので、話題になった(もともと南アフリカ国籍で、現在はイギリスとの二重国籍)。2002年のことだから、それほど古い話ではない。しかし、宇宙に行ったから億万長者になったのではなく、億万長者だったから宇宙に行く金を払えたのである。では、その金はどこからきたのかというと、ITビジネスだった。現在、ネットショッピングのほとんどのサイトにさりげなくロゴが入っているVeriSignという電子認証システムがあるが、このもとになった技術を開発した会社を経営していて、最終的にVeriSignにその会社を売却して巨額の富を得たわけである。そういう意味では、典型的なITベンチャー成功者であるといえる。現在はベンチャーゲームの「上がり」のあぶく銭で投資会社を運営しているから左うちわのようだが、そのかたわらでもっとも力を入れているのがUbuntuだということだ。投資は「虚業」だが、OSの配布は実業だろう。Shuttleworth氏を実業家というならば、Ubuntuこそが彼の現在の仕事だというわけだ。Shuttleworth氏は、金融工学を学んだばりばりのビジネスマンであるが、もともとはパソコンオタクの少年で、初期のLinuxの開発コミュニティにも関係していたそうである。だからUbuntuというのはなるほど、そこまで話を聞けばうなづけなくもない。なんでフリーのOSの頒布に億万長者がつくのかという謎は、このあたりから理解するのが妥当なようである。ま、金持の趣味の世界かな。本人は、「Linuxビジネスは右肩上がりで、これから儲かる」とかいってるみただけれど。私自身は宇宙開発もベンチャービジネスも大嫌いだ。それでもこういう背景を知っておくのはそれなりに興味深い。お金に色はついていないんだしね。
posted by 松本 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | MacintoshでUbuntu | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック