まず、Fon導入に先だって、プロバイダに可否を確認した。というのは、プロバイダによってはFonの使用は約款に抵触するといわれているからだ。私の場合「特に違反ではないですが、自己責任でやってくださいよ」という返答だった。それはかまわないからと、ここはまずクリア。
次に、私の使っているDell Inspironは安物だから無線LANを内蔵していない。購入時にオプションで付けられなくはなかったのだが、けっこう高かったので付けなかったのだと、以前の持ち主は言っていた。だから、 無線LANカードを買わねばならない。PCIスロットがあるからここに突っ込むのが正統派だと思うのだが(以前の持ち主はそうやっていた)、私はUSB接続の無線LANアダプタを選ぶことにした。というのは、あわよくばサブマシンになったAppleのiBookでも使いたいという気があったからだ。実のところ、iBookは以前に無線LANで泣かされたことがあった。iBookには内蔵のAirMacというオプションがあるのだが、時代遅れの私の機械に対応するAirMacは入手が非常に困難だったのだ。iBookにはPCIスロットもない。だから、UbuntuにしてiBookでUSB無線LANが使えたら、これは福音だ。なにせ、iBookはいまだにモバイル用途で使うから、外出先で無線LANが使えれば(それもFonが使えれば)、こんな重宝なことはない。価格もUSBとPCIでそれほど変わらないようだし、この機械(プラネックスのGW-US54Mini)は、(正式にサポートOSには加えられていないものの)Linuxへの対応が謳われている。だったらこれだと思った。ネットで注文。送料は高くつくけれど、街までの電車賃を考えたらこれはしかたない。
そして、いよいよFonの注文。ツクモでも扱っているけれど、送料まで入れたらFonの公式サイトから買う方が端数だけ安いみたいだったので、そっちから購入。ただし、ツクモのサイトの情報はかなり参考になった。スクリーンショットとかが、公式サイトよりも充実しているように思ったが、これはしっかり調べていないからなんともいえない。
これだけの下準備の末に、ようやく今夜、佐川急便でFon(La Fonera)とUSB無線LANが一緒に到着。いろいろ用事が済んだ後、さて、おもむろに箱を開けて、まずUSBを突っ込む。すると、ちょっと考えた後、パネルのネットワーク接続のアイコンを右クリックすると、既に「ワイヤレスの有効化」にチェックが入っている。左クリックすると、あらら、もう接続可能なネットワークが表示されている。この近所で無線LANやってる人がいるわけだ。もちろん、パスワードとかわからないから接続はできない。
次にLa Foneraをモデム兼用ルーターのLANポートに接続し、電源投入。15分ぐらい初期化にかかるという説明だったが、5分ほどしてネットワーク接続のアイコンをクリックしてやったら、接続可能なネットワークが2つ増えている。1つはFon_APで、もうひとつはMy_Place。前者が公開アクセスポイントで、後者が自分用。まずは公開アクセスポイントを選び、ブラウザを開くと、Fonの登録サイト。ここでログインすると、はい、もうそれだけで使えました。
もっとも自分のルーターにアクセスするのに公開アクセスポイントから入ることもないので、ここでルーターの設置場所を登録すると、My_Placeにアクセス可能。これだけ。マニュアル読まずに「かんたんインストールガイド」だけ横目で見ながら、30分で終わった。
拍子抜けする簡単さ。いったいなんなんだろう、これは。
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私もUbuntuで無線LANを利用しています。Ubuntu7.04から拍子抜けするほど簡単になりましたね。サポートされた無線LANアダプタならアクセスポイントとパスワード以外は自動設定してくれるのでWindowsよりも設定が簡単…ドライバもインストールする必要がない。
umm…コメントで書くべき話ではないかもしれませんが……
パネルのネットワークマネージャーと「システム管理」→「ネットワーク」では機能が別になっていて、「ネットワーク」の方の設定・接続が優先されます。
無線LANアダプタによるのですが、パネルのネットワークマネージャーを使わず、「システム管理」→「ネットワーク」で設定すると、すこし接続性が安定します。設定ファイルは「/etc/network/interface」です。
で、設定の方法のアドバイスですが、「あ、こういうことかな?」というのがちょっとありましたので、もしそれが確認できたらまた別エントリで書かせていただきますね。