2007年09月21日

「ふつうの人へのUbuntuの勧め」出版

というか、例によって「出版」というのも口はばったオンデマンド出版なのですが、別ブログで書いた記事を中心にまとめたUbuntu入門書「ふつうの人へのUbuntuの勧め」を本にしました。こちらです。
前回の「あなたがUbuntuを使う61の理由」がUbuntuなんか聞いたこともない、導入を検討するよりもはるか以前の段階にある人人に「こんないいものがあるんですよ」とひけらかすことを目的としていたのに対し、今度の本は、同じレベルの人から、さらに導入すべきかどうか迷っている人、いよいよ導入しようと決めてあとは行動を起こすだけという人までを含めて想定読者対象にしています。従って、前回の本では基本的に取り上げなかった「コツ」のようなものも、少しは含まれています。ネットで得られる情報に比べれば大したことはないのですけれど。
今回も、本文はOpenOfficeで仕上げ、表紙はInkscapeを使いました。適当な写真を下絵に流用させていただいたこと(もちろん改変しています)など、作りこみ方はほぼ前回と同じです。絵心のない私でも2時間もごそごそやれば何とかごまかせる程度のものができるというのは、やっぱりInkscapeの実力ですね。
cover1.jpg
実のところ、Ubuntuについて宣伝文句を書くのもほぼ一段落してきたので、Ubuntu関係の2つの別ブログ(CNETと産経)をボチボチ終わりにしようかなと思っています。そういう意味で、区切りを付けるために本にまとめたということでもあります。どちらのブログも更新を止めたら何か月かで削除されるようなので、せっかく書いた内容をどっかに残しておきたいという、まあ自己満足の一里塚的な意味合いが大きいのかもしれません。このブログは、相変わらずボチボチ続けていくことになるでしょう。何せ、Ubuntuには次から次へと発見が多いものですから。
こんな内情を書いてから言うのもおかしなものですが、よろしければどうかご購入の方をご検討頂ければ幸いです。「61の理由」とまとめてお買い上げ頂ければ、送料は少しだけ安くなりますので。
posted by 松本 at 23:15| Comment(7) | 総記・雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
早速ダウンロードさせて頂きました。
ところで、提案があるんですが、「ふつうの人」だったら英語の「Lulu」と言うサイトまで訪ねて、そしてそこでサインアップして・・・・・・と言う手順は踏みたがらないと思うんですが。そこまでして「ダウンロード」する人ってのは既にUbuntuを持ってるとかファンだとか、そう言う風に思うんです。
Luluとの契約がどうなってるのかは知りませんが、日本語のサイトとして無料版はダウンロードできないんでしょうか?
Google PageCreatorだったら、松本さんが個人で無料で借りれますし、そしてPDFファイルなんかを保持しておく、なんて言うちょっとしたサーバー的な使い方も可能です。
その辺りご検討して頂けたらな、と思います。
Posted by 亀田馬志 at 2007年09月22日 12:09
亀田さんコメントありがとうございます。
まったくその通りなのですが、これは実は私自身の引きずっている編集屋としての本に対するこだわりから来ているのですね(私は元編集者です、というか「元」をつける気はあんまりないのですが、ここしばらくは完全に翻訳で食ってますので)。やっぱり最終的には「本」というかっこうが仕上りの形だという意識があって、そういう意味で印刷業者のサイトを使っているわけです(同じこだわりから、ビジネスモデルがあまりに旧弊な日本のオンデマンド出版は使いたくないというやっかいな制約も生まれています)。ですから、「ダウンロード」はあくまでオマケなんですね。
もっとぶっちゃけた話でいうと、「無料」に引かれてわざわざサインアップしてくれたら、「ここまで来たらついでに本も買うか」と、本の購入に進んでくれる人がいやしないかというスケベ根性もあります。あくまで物理的な本という形態で手に取ってほしいのです。内容だけなら既にWeb上で手に入るわけですから。「本」という形に価値があるというのが、この企画のポイントなんですね。
でも、実際のところ、こういうこだわりが現実に適応しているかどうかといえば、疑問符をつけた方がいいだろうとも思います。実際、オンデマンド出版は(たとえそれが外国サイトというハードルがなかったとしても)ほとんど売れないのが常識だからです。ですので、いずれにせよ新刊書の命なんて最近では数ヵ月もないので、別な形態で本の内容はオープンにしていきたいなと思っています。けれど、それはまた別の企画ということで。エネルギーが残っていれば、またやりたいと思います。腹案としてはWikiですね。かなり検討項目は残っていますけれど。
Posted by 松本 at 2007年09月22日 15:55
なるほど。
確かに実際問題、「スケベ根性」かどうかは別として(笑)、「本の体裁」って価値がありますよね。
結構、「Webで公開されている」とは言っても物理的な本の体裁の方が読みやすいし使いやすいのは確かです。そして、「Webで公開されている」本をオライリー辺りでも書籍化していますが、「お金を払う」価値が依然としてある、ってのを見抜いてるんでしょうねえ、ある意味「内容」よりも「メディア」にお金を払うように意識が変わってるのかもしれません。
(もっともアメリカ人はあんま本を読まないんで、逆に「ある事を書きたい」人はWeb公開を優先する、と言う逆転現象が起きた故、と言う考え方もありますが。そうだったら日本ではあまり当てはまらないケースです。)
まあ、僕自身は現在Ubuntuを含んだLinuxの宣伝ターゲットを、「大人」じゃなくって「子供」(高校生〜大学生辺り)にしたらどうだろうか、と思っていたんで、松本さんの新刊をアジテーション代わりに使えないだろうか、とちょっと考えてたんです(笑)。そんな事考えてたんで「一部の優秀な(例えば)高校生を除き」、英語のサイトはキツいかな、とか思ったんで、ご意見伺った次第です。失礼致しました。
>腹案としてはWikiですね。
これもGoogleのJotSpotが楽しみなんですがねえ。
今のトコ優秀なのは、以前お話した「Wikispace」か、ご自分でインストールするんだったら、Ubuntu公式サイトで使われているMoinMoinが候補でしょうかねえ。
Posted by 亀田馬志 at 2007年09月22日 18:26
高校生〜大学生あたりがターゲットというのは正しい読みのような気がします。というか、ブログの書き込みの傾向とか見てると、この層はほとんどこだわりなくUbuntuを評価しているようです。使うかどうかは、ゲームが好きかどうかだけで決まるというような感じです。今の流れから行くと、学校でKnoppixなんてのがもっとふつうになってくるでしょうし、そういう意味ではいちばんブレイクしやすい部分だと思います。
けれど、卒業して企業にはいった途端、「Linux?何寝言いってるんだ。そんなもんで仕事になるかよ」みたいな洗礼を受けるわけですから、やっぱりビジネスの方をどうにかしなければいけないというのが私のターゲットです。ここがいちばん手強いし、けれどここがいちばん有望な部分だと思います。
Wikiは、横着な考えですが、できれば誰かが管理人やってくれるところに原稿だけ提供したいなというのが本音です。そうすれば有料の本との整合もとれますしね。まあ、もうちょっと構想を詰めておきます。
Posted by 松本 at 2007年09月22日 23:46
>ブログの書き込みの傾向とか見てると、この層はほとんどこだわりなくUbuntuを評価しているようです。使うかどうかは、ゲームが好きかどうかだけで決まるというような感じです。
なるほど。
>学校でKnoppixなんてのがもっとふつうになってくる
ここだけは意見が違いますねえ。僕は多分Knoppixは失敗するんじゃないか、と踏んでいます。
実は僕は筑波大の傍に住んでいるんですが(笑)、筑波大学で使われているパソコン見たことあるんですが、やっぱりXPが圧倒的ですね。
筑波大は「オープンソースの宣伝」してるようなイメージあったんですが、実際全学的にそうか、と言うとそうじゃないです。まあ、外部からの印象ですけど足並み揃ってませんね。一部の人だけしゃかりきに宣伝している、と言うか。
つくば市に産総研ありますが、知り合いの教育学部の人間もKnoppixなんて触った事もないみたいですし、果たしてこんな状況で浸透するのか、させる気がホントにあるのか良く分かりません。また、ターゲットが何なのか良く分かりません。
その辺りがKnoppixのホームページの「分かりづらさ」にも繋がっているような気がします(あれじゃ個人でKnoppixに興味があっても何をどうやっていいのか分からないでしょう)。
まあ、逆に言うと、もしEdubuntuが日本でリリースされれば付け入る隙はあるとは思います。そして産総研のやり方踏襲しない、ってのが大事でしょうねえ。
>もうちょっと構想を詰めておきます。
楽しみにしています。
Posted by 亀田馬志 at 2007年09月23日 00:22
なるほど、ですね。ということは、Knoppixは奇妙な位置にありますね。「国策」みたいな感じで、文部省系の発表なんかもKnoppixの学校への導入事例がほとんど(少しだけUbuntuがあります)なんですが、現場の実態とズレているのでしょうか。IT関係に熱心な教員の方が主導してやっているような感じなんですが、どうもこれはごく一部の限られた動きなのかもしれませんね。その一方で実際にはLinux導入の素地も需要もあるのに、ここが結びついていない。果して本当のところはどうなのか、学校関係者に聞いてみたい気もします。
ちょっと話が横道にそれてしまいましたね。
Posted by Matsumoto at 2007年09月24日 19:57
>ちょっと話が横道にそれてしまいましたね。
すいません(笑)。
が、この辺りに「Ubuntu普及」に関してもヒントが隠されているとは思うのです。
結局、「Knoppixを普通に扱える」教員育成をしてるワケでもない(筑波大関連なのに!)ので、画餅と言えば画餅なんですよね。また、対象となる「モデル校」ってのは一体どういう状況なのか。その辺りも(まあ、外野ですが)分からん事だらけです。
そもそも現時点現場にいる教師陣がWindowsユーザーですし、一体どういう「戦略性」があるのかちっとも分かんないですね。
んで、もっと言っちゃうとOSをWindowsからKnoppixに変える事でどのくらいの意味があるのか?Wikipediaなんか見ると、「途中で問題起きても再起動すれば元通り」が利点らしいんですが(笑)、いや、そんなのパスワードブロックかけてもXPで似たような事が出来るんですよね。実際、筑波大のコンピュータなんてのはパスワード知ってる人しかソフトのインストールも行えないように設定しています)。
とすると何かゴリ押しするだけの利点があるのか、誰かガーっとまとめて方向付けできるだけの政治力があるのか、ちっとも分かんなくなっちゃうんですよ(笑)。おかしな話ですね。
もっとも、昔の「キャプテンシステム」の失敗見れば分かりますが、国はこういうインフラをどうするのか、考えて実行するのは下手クソなんで(笑)、まあ当然と言えば当然なのかな、とも思います。
Posted by 亀田馬志 at 2007年09月24日 22:06
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