2011年05月17日

Inspiron mini 12をUSBメモリで復活

昨年暮れに突然ハードディスクのトラブルを起こした先代メインマシンのDell Inspiron mini 12のハードディスクを取り除き、USB端子に接続したメモリスティックで運用できるようにUbuntuをインストールした。相当に手こずったけれど、終わってみれば何ということはない。苦労したあとを辿るのもそれはそれで興味深いかもしれないが、それは(もし書くとしても)回を改めるとして、今回は、まちがいなく成功する方法を書いておこう。
Inspiron mini 12のハードディスクは割としょぼいようで、そろそろ寿命を迎えるマシンも多いのではないかと思う。交換用のディスクはかなり高価なので、外付けメモリからの復活が手軽で実際的ではないかと思う。そういう意味で、まずは成功した確実な方法を報告しておく意義があるだろうと思うわけだ。最終的にインストールするのは、Ubuntuではあるが、デスクトップ環境にLXDEを採用することにする。そのほうが軽量で、mini 12にふさわしいようだから。
まず、ハードディスクの取り外しだけれど、これはちょっと検索すれば方法は出てくる。私はこちらのブログと、その先にあるリンクを参考にさせていただいた。本当はこのブログにあるようにディスクの換装をしたかったのだけれど、それはスキル不足で失敗。とりあえず取り外しのみ。外付けメモリでの復活だけなら実際にはハードディスクを取り外す必要はない。けれど、たとえば壊れたディスクがつながりっぱなしで運用するのもどうかという気がするので、可能であれば取り外すのがいいのではなかろうか。もちろん、スキルのある方で安くディスクを入手できれば、ディスク交換がいちばんいいのは言うまでもない。その場合、以下の記述は不要な情報だろう。
外付けUSBメモリとしては、今回は4Gのやや古いものを用意した。これは、手持ちがそれしかなかったからに過ぎない。これが8Gとか、あるいはもっと高速の読み書きができるものだと、若干、話が変わるかもしれない。特に、今回インストールできなかった11.04がインストールできるかもしれない。このあたりはよくわからない。一方、2Gや1Gの容量では無理なので、最低限の容量として4Gは必要というのはいえると思う。

以上が下準備。で、手順として、まず、UNetbootinを適当なマシンにインストールする。Windows版でもUbuntu版でもOK。Ubuntuの場合はプロパティから実行可能にチェックを入れておいて実行。ディストリビューションに「Ubuntu」、バージョンに「10.04 NetInstall」を選択する。ちなみに、9.10や11.04ではインストールできるが、前者の場合Poulsboドライバの追加でトラブルが発生し、後者の場合、(ディスク容量のせいだったかもしれないが)起動させるのに非常に厄介なことになる。10.10は試していないが、長期サポート版ということでもあるし、当面は10.04をお勧めする。
ともかくも、最初のポイントは、UNetbootinで、「10.04 NetInstall」の選択。なぜか。それはInspiron mini 12が、USBメモリにインストールしたLiveイメージからの起動がなぜかできないからだ。Ubuntuデフォルトの「スタートアップ・ディスクの作成」や、UNetbootinのバージョンを「Live」にしてUSBメモリにUbuntuを入れてInspiron mini 12につないでも、なぜか起動しない。Liveイメージときちんとしたインストールではだいぶファイル構成が違うので、そのあたりに問題が(そしてギークな解決策が)潜んでいるのだろうとは思う。けれど、安直にUSBメモリからブートさせるなら、NetInstallのオプションを選ぶのがいちばんのようだ。
このUSBメモリスティックをInspiron mini 12側につないで電源を投入すると、ハードディスクが取りはずしてあればUSBからUbuntuのNetInstallが起動する。念のためには起動時にF2でBIOSを変更しておくべきだろう。LANケーブルに繋がっていることを確認して、NetInstallのダイアログほぼ全てに「はい」と答えていくと、ベースシステムのインストールが進行する。ディスクの書き込み速度が遅いためか、数時間を要する。インストールの中盤過ぎにどういうサーバーにするのかと訪ねられるので、Ubuntu Desktopを選ぶが、実際にはその他のものを選んでも大差なさそうだ。というのは、どういうわけかこのNetInstallではベースシステムしかインストールされないからだ。
ともかくも、数時間かけてインストールが終了し、再起動を求められる。再起動すると、初回起動でやや時間がかかるが、やがて無事に起動してコンソールに落ちる。
さて、ここから、少しの間、コマンドで処理していかなければならない。まず、sudo apt-get install xinitと打ち込んで、Xサーバーまわりの一式をインストール。途中で確認を求められたら(文字化けしていて読めないけれど)「y」を押す。これが終了したら、sudo apt-get install lxdmで、LXDE環境のインストール。ちなみにUbuntu環境をインストールしたければsudo apt-get install gdmとする。素直にLXDEやUbuntuのメタパッケージをインストールしたほうが早いのかもしれないが、このあたりはよくわからない。私としてはとにかくGUIでログインするためのXサーバーとデスクトップマネージャが必要と考えてこういう手順を踏んだわけだが、ほかのもっといい方法はきっとあると思う。ともかく、ここでのポイントは、コマンドで最低限のGUI環境を追加インストールしなければならないというところ。
以上のインストールが済んだら、sudo lxdmでデスクトップマネージャを起動してもいいし、いったんログアウトして再起動してもいい。いずれかの方法でログイン画面が現れるから、インストール時に設定したユーザー名とパスワードでログイン。これで、最低限のすっぴんのLXDMが立ち上がる。ちなみに、この時点でディスクは1Gほど消費されていたと思う。4G(実質約3.7G)のディスクスペースのうち、自動設定で223Mbはスワップに設定されているので空き容量が2.5G程度。
ここに、必要なアプリケーションを追加していくことになる。まず最初に必要になるのは、パッケージマネージャだ。私は長年慣れ親しんだSynapticが使いやすいのでこれをインストールすることにする。あるいはUbuntuソフトウェアセンターのほうがいいのかもしれない。パッケージマネージャのインストールには、端末が必要。この時点で味もそっけもないxtermがインストールされているので、LXDMの左端のメニューから「実行」を選び、「xterm」と入力すると、端末が起動する。ここに、sudo apt-get install synapticと入力。これでメニューの「設定」にSynapticパッケージマネージャが追加される。あとはこのパッケージマネージャを起動して、必要になるアプリケーションを追加していけばいい。私の場合、ブラウザ、テキストエディタ、gnomeターミナル、pulseaudio、OpenOffice、evince、shutter、squeez、Ristretto、VLC、guvcview、tuxpaint、mozc(PPAを追加して)、その他いくつかのゲームをインストールした。この段階でも数時間が必要。実に気の長いインストールになる。
最後に、Poulsboドライバの追加。これは、Ubuntuの公式ハードウェアサポートのページによると、以前のPoulsboドライバは旧式ということになり、現在はEMGDドライバが推奨されている。これを書かれてある手順通り(というかスクリプトが記載されているのでそれを端末からインストールして起動することで)インストール。再起動によって、解像度が正しく設定されるようになる。
以上で、ほぼ完全に動作するInspiron mini 12が復活。この時点でディスクスペースをクリアするため、/var/cache/apt/archives/にあるバックアップ用.debファイルを一括して削除(ただしpartialフォルダは削除してはならない)。これでディスク使用量が約2G。空きスペースが約1.5Gとなり、システムの完成。サスペンド、ハイバネートも動作を確認。唯一うまくいっていないのはモニタの輝度調整だけれど、これはたぶんGrub設定ファイルを書き換えることで対処できるのだろう。起動時間は電源投入から全部含めて約1分。これはディスクの性能によってもっと早い数値も出るのだと思う。
以上、この手順に従えば、(ディスクの書き込み速度の関係で)まる1日の時間はかかるけれど、たいした手間もなく外付けUSBメモリスティックからDell Inspiron mini 12をUbuntuベースのLXDMで動作させることができるようになる。やってみると非常に快調で、ネット主体の運用なら全く問題なく使える。LXDMなので細かな設定ができないのが難点だけれど、気難しいことさえ言わなければこれで十分だろうと思う。
きちんとした実験はしていないけれど、他の試行錯誤から推測して、おそらくこれはSDカードスロットを利用しても同じようなインストール&運用ができると思う。8Gのメモリは最近なら千円台で手に入ると思うので、ハードディスクのトラブルで眠っているInspiron mini 12をお持ちの方は、ぜひこの方法で復活・活用して欲しいと思う。
posted by 松本 at 15:28| Comment(0) | 総記・雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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