その後に気がついた問題点としては、サスペンド状態から蓋を開いても復帰しないというものがある。使用状態から蓋を閉じたらサスペンドにはいるのだけれど、開いても復帰せず、電源ボタンを押してようやく復帰する。これはちょっとどうかと思うが、まあ仕様なのだろう。誤動作を防ぐという意味ではそういう考え方もあっていいかもしれない。それから、左側の電源ボタン、起動時にはインスタントOSであるExpress Gateの起動ボタンになるボタンは、使用中に押すと画面がロックされる。これを使う場面はあまり想定できないのだけれど、まあ、機能としてはあっていいものかもしれない。
さて、そのExpress Gateである。調べてみるとSplashtopというディストリビューションだとわかったが、いまいち使えない。使えない理由は、第一には解像度が合っていないことだ。このぐらいは対応しておけよと思うのだけれど、横長に伸びてしまっている。これでは日常の使用にしようという気になれない。逆にいえば、ここさえ改善されたら、Web中心の仕事で使ってみてもいいかなという気になる。たとえばChrome OSを使うような感じで、全ての作業をWebでこなしてみる実験をするのも悪くないかもしれない。
ということで、Express Gateのハックができないかと考えた。検索すると、けっこう情報はある。その中でもベースになるのがこのフォーラムの記述のようだ。
これによると、Express Gateの本体は、ASUS.SYSというフォルダに入っている。チップに埋め込まれている機種もあるらしいが、このUL20Aではハードディスク上にインストールされているらしい。そこで、Windows 7がインストールされたパーティションを開いてみると、確かにASUS.SYSというフォルダがある。ところが、このフォルダ内にはたいしたファイルはない。再インストールガイドとか、あまり役に立っていると思えないものばかり。
それではと、Windowsのバックアップ用パーティションであるsda1をMount Managerでマウントしてやって中をチェック。するとこちらにもASUS.SYSがあって、ここには確かにシステムがインストールされている。結論からいえば、このバックアップ用パーティションは、デフォルトのデュアルブートのLinuxパーティションを兼ねていたわけだ。
ということで、このパーティションのASUS.SYSフォルダ内のデータをいじってやればいい、というところまではこぎつけた。だが、そこから先が敷居が高すぎた。
このOSデータ、.sqxという拡張子のファイルになっている。このファイルは、SquashFSという読み込み専用の圧縮形式で、これを解凍してからその内部のファイルをいじり、再度Squashfs形式に圧縮しなければならない。Squashfs関連のユーティリティはUbuntuのリポジトリにもあるのだけれど、使い方がわからない。SquashFSの公式サイトからプログラムをダウンロードし、tar形式の圧縮を開いてReadmeを読むとそこに使い方が書いてあるというややこしさ。
そして結局、解凍の仕方がよくわからなかった。これはちょっと情けないが、端末にコマンド打ち込んで行なう処理はどうも苦手で、わけがわからない。たぶんxserverまわりの設定ファイルを書き換えればそれで済むような問題だと思うのだけれど、そこに手が届かないわけだ。仕方ないので、今日のところはここで断念。
ふつうにUbuntuが使えているからいまさらExpress Gateを使う必要はないのだけれど、ちょっと悔しい。
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