さらに、Ubuntuとの相性で、最初は輝度の調節も効かなかった。キーは反応するのだけれど、実際に画面の明るさは変わらない。放置しても画面は暗転しない。ということで、放置しておいたらバッテリは4時間もたなかった。7時間の看板が泣くぞ、という感じ。そういえば、Windowsでは装備されているCPUパフォーマンスの制御もできない。CPU情報がとれないから、CPU周波数監視用のアプレットがハングして、初回起動時にフリーズするというバグまで出てしまった。mini 12から受け継いだ設定でFirefoxを使うとフラッシュが無効になるし、どうにも手に馴染まない。
とはいえ、こういうのは結局は慣れの問題でしかないわけだ。外観が気に入らないのは3日で目が慣れるだろうし、天地の短さは、mini 12時代のOpenBox環境を引き続き使うことでそれほど気にならなくなった。この環境だと、ウィンドウのタイトルバーを非表示にすることができる。その十数ピクセル分だけは節約できるわけだ。そうなってくると、今度は左右に画面が広くなったのが有利な気がしてくる。原文と翻訳文を見比べながら作業するような場合、これは結構嬉しいわけだ。
クリックボタンの重さは、どうしようもない。それでも少しだけ慣れた気がする。逆にいえば、誤動作は確実に減少するだろう。トラックパッドの縁にはテープを貼ってみた。これで触覚で縁を見つけられないということはなくなった。しばらく使えば、きっとこのテープは剥がしても大丈夫になるだろう。
そして、輝度調整は、Grubの設定変更で解決した。/etc/default/grubの「GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT=”quiet splash”」を「GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT=”quiet splash acpi_backlight=vendor”」に書き換えてからsudo update-grubをかければOK。この手順はInspiron mini 12のときと同じだから、多くのネットブックに共通するのかもしれない。これで輝度調整が復活し、同時に不使用時の画面オフ設定も有効になった。この結果、バッテリ寿命はブラウザを立ち上げた状態で放置して6時間という数値が出た。これならばまあ上等だろう。
CPUのパフォーマンス制御ができればカタログ値の7時間までアップするんじゃないかと、いろいろ方法を調べてみた。その結果、実に意外なことが判明した。UL20Aシリーズに搭載のSU2300プロセッサは、他のIntelプロセッサとちがって、クロック数の制御ができない仕様だというのだ。電圧の制御はできるらしいが、実際には電圧制御をしてもバッテリパフォーマンスには数%程度しか影響しないらしい。Intelの宣伝とは裏腹に、SU2300は1.2GHz固定だというのだ。詳細はこちら。
まあ、実際に使うにあたっては、これはたいしたことではない。ぎゃくにいえば、CPUのパフォーマンスを下げずに5時間以上バッテリがもつのなら、それで十分でもあるわけだ。ということで、無用となったCPU監視用のアプレットは削除。これでハングするバグも消えた。
Firefoxに関しては、Inspiron mini 12がPoulsboドライバの関係で最適化したFlashを使っていたことがバグの原因だった。これは/home/~/.mozilla/pluginsというフォルダを削除することで解決した。古い設定を使い回したことに起因するバグだから、設定さえ捨てれば回復するわけだ。
ということで、正月休みを挟んでようやく快適に使えるようになってきた。こうなってくると、やっぱりメモリ倍増でCPUもアップグレードという効果が嬉しくなってくる。うん、今年はこれでどんどん仕事をするぞ。そう思えば、パソコン的な外観も、それにふさわしいじゃないか、と思えてきた。
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