2010年10月15日

Okularはひょっとすると凄いのかもしれない

LinuxやMacを使っていると、PDFが便利なことが多い。プラットフォームに左右されない標準形式として、ほぼスタンダードと言っていい存在だからだ。完全な意味でのスタンダードはテキスト形式であったりするのだろうが、実用的な視覚的文書の形式としては、PDFに止めをさす。PDFならMS WordやPowerPointがなくても仕事ができるわけだ。
しかし、同時にPDFは厄介な存在でもある。Adobeの仕様がいい加減なのか、あらゆるものを盛り込もうという発想にそもそも限界があるのか、それともバージョンの問題のせいなのか、Adobe Reader以外のビューワーで閲覧したときに微妙にフォントがおかしかったりする。Ubuntuの場合、標準のevinceで一部の文字が表示されなかったり文字化けたりする問題が時に発生する。その解決方法は、このブログでも(その時のバージョンに応じて)書いてきた。最近ではあまり気にしなくても問題が発生することが少なくなったような気がするのは、私が慣れてしまったからなのだろうか。
ともかくも、適当な対処方法さえとれば、多少の表現の違いはあっても、evinceはAdobe Readerの代用になる。というか、実際のところ、Adobe Readerは動作も遅いので、できれば使いたくないわけだ。だから、ここのところずっと、ほぼevince一本できた。
ところが、今朝、あるPDF文書を開いたら、その文書の数字と欧文が表示されていない。いままで日本語が文字化けるケースには遭遇したが、今回は日本語ではなくアルファベットと数字の方が表示されないわけだ。いままでのパターンと違う。そして、いままでのパターン通りの対処法をとってみても、解決しない。おそらく文書に指定されているフォントの問題で、ごく稀なケースなのだと思う。そうはいっても、読めないのは困る。
念のためにInkscapeでこの文書を開いてやると、確かに数字もアルファベットも読める状態でレンダリングされる。けれど、Inkscapeのようなヘビーウェイトのアプリをビューワー代わりに使うわけにもいかない。だいたいが、Inkscapeはページ単位でしか表示しないので、ビューワとしては実用的ではないわけだ。
けれど、Inkscapeで読めるなら、evince以外のPDFビューワーなら読めるかもしれないと思いついた。そこでSynapticパッケージマネージャで検索してやると(たぶんこの方法はもう時代遅れでソフトウェアセンターを使うべきなんだろう)、KDE標準のOkularというのが出てきた。さっそくインストール。そして問題の文書をOkularで開くと、嬉しいことにevinceで読めなかった文字がすべて読めた。

記憶では、KDE標準のPDFビューワーは、以前は別のアプリだったと思う。Okularがいいから変更されたのだろうけれど、確かにこれはいい。evince同様に軽快だし、見開きモードも奇数ページの左右を変更できて便利だ。マージンを削除して表示する機能もあって、画面の小さいパソコンで作業するときには助かる。文書に含まれたテキストファイルをエクスポートする機能もある。PDF文書の文字数をカウントする必要がけっこうあって、そういうときは、これまで全文選択してコピーし、それを別文書に貼りつけていた。このエクスポート機能なら、ひと手間省けそうだ。
何よりも素晴らしいのは、校正機能があることだ。コメントもつけられれば、フリーハンド曲線や直線を記入したり、マーカーやアンダーラインをつけることもできる。これは便利。ただ、惜しむらくは、こうやって追加したコメントがOkularでしか閲覧できないことだ。evinceとAdobe Readerでコメントをつけた文書を開いてみたが、表示されなかった。何か方法があるのかもしれないが、Okular内だけでしか完結しないのだったら、せっかくの標準書式PDFの値打ちが下がるというものだろう。
ともかくも、Okularは気に入った。しばらく使い続けてみようかと思う。
posted by 松本 at 10:32| Comment(0) | Ubuntuのアプリケーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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