最初に試したのは、Free OS Zooで配布しているQemu用の仮想イメージ。順調に立ち上がってはくれたが、ネットワークにつながらず、ホストとファイルの共有もできないということで、立ち上げただけで手も足も出ない状態。これではテストにさえならない。
次に、ReactOSのサイトからLive CDをダウンロードしてVirtual Boxで立ち上げてみた。Qemuのときより軽快に立ち上がるが、このLive CD版にはアプリケーションが何も入っていないので、やはり立ち上げただけで何もできない。そこで今度は同じサイトからインストールCDのイメージをダウンロードして、こちらで立ち上げた。35.5MBというコンパクトサイズで、インストールもあっという間に終わる。再起動していくつかのダイアログをこなし、さらに再起動すると仮想ハードディスクからきちんと起動。
デスクトップにDownloadというアイコンがあるのでクリックすると、Firefox、Thunderbird、Abi Wordなどのアプリケーションがインストールできるようになっている。クリックするとなぜかネットワークにきちんとつながっているようで、これらのアプリがインストールされた。FirefoxではちゃんとWebページが表示されるし、Abi Wordも普通に動く。これはなかなかいい。Windowsよりも軽快だし、Linux風にデスクトップの切り替えもできるし、たいしたものだ。
けれど、Webページが文字化けだらけ。Abi Wordで日本語入力もできない。それも当然の話で、日本語環境は全く用意されていない(ちなみにインストール時に日本語を選択したら、途中で前に進まなくなった。選択はできるものの、実際には対応はできていないようだ)。フォントもなければ、まして入力メソッドなど存在しない。エンコーディングに対応しているかどうかさえ疑わしいと思う。
それにまあ、α版だから当然だけれど、しょっちゅう落ちる。もっと当然なことに、Flashのプラグインをはじめ、大抵のアプリケーションはインストールできない。このあたり、まだまだ開発途中で道は遠いなという感じ。
結局のところ、かなりいい感じではあったけれど、実用にはまだまだ時間がかかりそうだなというのが印象だった。特に、私の用に日本語環境での利用を望んでいる者にとっては、さらに、さらに、ゴールは遠そうだ。そしてつくづく感じたのは、Linuxの完成度の高さ。実用レベルとはこういうことをいうのだなあと改めて感じた。
【関連する記事】
- 正体不明の中華PCを買った
- Dell Vostro 14の時計電池を交換した
- Kobo Arc7 HDを買った
- AIきりたん(NEUTRINO)をダウンロードしてみた
- Fnキーの挙動不審に関して
- Nvidiaのドライバでハマる
- 息子のLINEのアカウントを消してしまった
- Ubuntu 18.04 をインストールした
- bookletimposerは使えるかも
- PlayonLinuxで再びハマる
- Unityに逃げた
- Ubuntu 17.10 をインストールした
- 中学生にUbuntuは、ありか、なしか?
- 久々のDell - Vostro 14 3458に乗り換え
- Windows 10アップグレード騒動
- Ubuntu 16.04 Xenial Xerusのインストールでハマる
- HPのPavilionにUbuntu 16.04をインストールした
- Kdenliveで字幕入れ - その2
- Ubuntu 15.04にアップグレードした
- mineoでスマホを使っている - その2