2008年04月23日

Qt 4 Linguistで仕事

私はプログラム関係の知識が限りなくゼロに近い一般ビジネス系のパソコンユーザーであるが、世の中、Linuxを使っている人の多数派はプログラムの書ける人である。だから、Synapticパッケージマネージャで検索すると、大量のプログラム関係のアプリケーションが出てくる。こういったアプリケーションは、自分に縁のないものだと思ってきた。けれど、思わぬことからQt 4 Linuguistというプログラミング用のアプリケーションを使うことになった。
私の商売は翻訳だ。過去には文芸書から医学論文にいたるまで実に種々雑多な英語を日本語に変えてきた。パソコン関係ではWebサイトの翻訳もしたことがあるし、ほんのわずかだけ、アプリケーションのローカライゼーションの端っこで翻訳を手伝ったこともある。ただ、このときはテキストファイルで渡された原稿を、前後関係もわからずに機械的に日本語に変換しただけだった。単価も安かったし、いい仕事をしたとはお世辞にも言えない。メインはパソコンやプログラムとは関係のない文書類の翻訳だ。
けれど、そういった翻訳を発注してくれていたクライアントから、どういうわけかあるアプリケーションの翻訳を依頼された。来るものは断らないのを原則としているので受注することはしたが、どういう手順でやるのかさっぱりわからない。そのあたりを打ち合わせる中で、クライアントから送られてきたのがLinguistという翻訳用のアプリケーションだった。これを使って翻訳をするようにということらしい。

もらったのはWindows版だが、この仕事のためだけにわざわざWindows環境を用意するのもどうかと思う。とりあえず立ち上げてみてみたらQtベースのアプリケーションを翻訳するためのものらしいので、ひょっとしたらと思ってSynapticで検索してみた。すると、ビンゴ!ちゃんとLinux版が存在する。インストールはクリック一つ。このあたり、本当にUbuntuはよくできていると感心。
さて、このQt 4 Linuguist、使い方はマニュアルを一瞥するだけで十分に理解できた。比較的単純なアプリなので、たいして迷うことはない。ただ、単語帳の取り込みに苦労した。単語帳さえ入っていればそれをもとに一括変換ができる。デフォルトの単語帳で一括変換してやると、だいたい5%が置換された。これだけでもありがたいのだが、一応、過去バージョンの単語帳ももらっているので、そっちも使いたい。けれど、これはエクセルファイル。一方の単語帳はXML形式で書かれている。ここを変換しなければならない。
たぶん、表形式からXMLへの書き出しは適切なフィルタか何かを使えば一発でできるのだろう。けれど、本質的にはエクセル使いではない私には、そのあたりの操作がわからなかった。そこで、カンマ区切りのテキスト形式に保存して、一括置換で改行やカンマを手がかりにタグに変換。これはうまくいった。
ところが、この単語帳が読み込めない。エラーを頼りに探っていくと、どうやらHTML形式のタグが保存時に生成されていて、このタグが邪魔をしている。最初はそれを手作業でとっていたが、数千あるエントリーの全部をチェックすることなんてとうていできない。
そこで保存前のエクセルファイルで前処理をやったり、一括置換の方法を工夫して、どうにか読める形式にたどりついた。しかし、これで3時間近く無駄にしてしまったのは痛かった。知らないアプリに慣れるための時間だという言い訳もあるのだけれど。
ともかく、この単語帳を取り込むことで、原稿の30%ぐらいが一括変換できた。やっぱりこれは大きかったかな。
Ubuntuのおかげで効率的な仕事ができ、いろいろ他で忙しかったにもかかわらず、納期も間に合わせることができた。ちょっとだけ、プログラマの気分を味わった1週間だった。
posted by 松本 at 15:40| Comment(0) | Ubuntuのアプリケーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。