2012年11月24日

AndroidのVirtual RecorderのデータをAudacityで取り込む

最近では新古品のAndroidスマホがけっこう出回っているようなのでそうもいえないのだけれど、一時はおそらく最安レベルで手に入れられるスマートフォンだったIDEOSを使っている。さすがに安物だけあっていろいろと「使えないなあ」というところもあるのだけれど、同時にこのレベルの製品としてもけっこう役に立つところは多く、それなりに愛用している。たとえばGoogleのナビは、カーナビ代用としてそこそこに役に立つ。特にSIMカードを日本通信のイオンSIMからIIJの高速モバイルDに変更してからは、それなりにきちんと反応してくれるので、かつかつ実用レベルと言えるだろう。そのほか日常的に使っているのはメールと電話、Twitterクライアント、YouTubeぐらい。これらの機能に関しても、実用レベルと使えないレベルの境界線には近いのだけれど(特に電話はタイムラグがひどいのだけれど)、無理やり使っている感じ。それらに比べてもっといい感じで役に立っているのは、録音機としての機能だ。これは、Virtual Recorderというアプリを使っている。最初これを入れたときには、音楽の録音に使おうと思っていた。たとえばギターの弾き語りを簡単に録音しようと思ったら、昔ならラジカセを使ったが、いまならパソコンの内蔵マイクが使える。ところが、パソコンの内蔵マイクは、機器の性質上、どうしても雑音を拾う。いくら静音仕様のパソコンだと言っても、やっぱり動作音はするし、特に電磁的な雑音はどうしても消すことができない。けれど、スマホであれば、回路が小さいせいか、もともと携帯電話としての音響面での動作が重視されているせいか、機器由来の雑音が小さい。それに気がついたので、こっちで録音しようと思った。けれど、そんな遊びをしている時間もあまりなく、実際にはあまり使わないでいた。

それが、この秋になって、会議で記録をとる必要が何度か発生するようになった。急なことでデジタルレコーダーも用意できないときにこのVirtual Recorderを走らせてみると、けっこうよく音を拾ってくれる。なかなか使える。ひょっとしたら、アプリのなかでいちばん実用的かも知れない。

ただ、この録音ファイルをパソコンで聞こうと思っても、Ubuntuの動画プレーヤーであるTotemでも、より使いでのあるVlcでも再生できない。ファイルの拡張子が.pcmとなっているが、これはPCM音源であることを表していても、それ以上のものではないようだ。たとえば拡張子をWavなど他のPCM形式のものに変更しても再生はできない。

こういうときに、Audacityは無敵だ。Audacityでも直接開くことはできないが、いったん起動しておいて、メニューバーの「ファイル」から「取り込み」の「ロー(Raw)データの取り込み」とやれば、再生可能なデータとして取り込むことができる。ただ、このとき、おそらくサンプリングレートの設定が異なるのだと思うが、倍速での再生になってしまう。取り込み時にきちんと設定すればいいのかもしれないが、ここは取り込んだあとでも「エフェクト」の「スピードの変更」から修正すれば問題ない。

Audacityで開いたついでに、スピードの修正後、クリックノイズの除去や音声の平滑化、正規化、聴きやすい大きさまでの増幅などの処理をおこなっておいて、MP3に書きだせばいい。なお、MP3の書き出しのためには以前には追加のコーデックスをインストールする必要があったとおもうのだけれど、最近のUbuntuではシステムのインストール時に追加のコーデックスをインストールするチェックを入れているせいか、この手順は不要だった。

音声を取り込んだのはいいのだけれど、ここからテープ起こしとなると、あいかわらずアナログな作業にならざるを得ない。そういう必要がない仕事だったからいいのだけれど。
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2012年11月10日

デスクトップマシンを退役させた

自宅の仕事部屋を模様替えするつもりで机の上を片付け始めたら、なんだかやたらとかさばるものがある。パソコンのモニタだ。長いこと使っていなかったからすっかり風景と化してしまっていたが、17インチのモニタは、はっきりいって邪魔だ。おまけに、そのケーブルをたどっていくと、さらに邪魔っけな筐体に行き着く。机の下に突っ込んであるせいで日常の邪魔にはならないのだけれど、これから模様替えとなると、思いっきり邪魔になることうけ合いだ。このデスクトップマシン、確か2006年頃に購入したもので、当時はまだいろんな業者が賑わっていたBTO製品だ。まだまだ割高感のあったデュアルコアのCPUを積むためにそういう選択をした。私が使いはじめたのはその3年後だが、その頃にはもうデュアルコアはごくあたりまえに搭載されるようになっていた。だからあまりありがたみもなかったのだけれど、速いことに変わりはなかった。そのころ私はAtom搭載のネットブックをメインマシンとして使っていたから、処理能力が必要なときにはこのマシンは重宝した。メモリは1Gと、いまとなってはかなり少ないのだけれど、十分に使いものになるマシンだった。

実際のところ、いま、仕事先で与えられている低スペック(Celeronに512Mメモリ)のデスクノートに比べれば、はるかに使いやすいと思う。いろいろ問題はあっても、やっぱりデスクトップ型ならではのパワーがある。ちゃんとグラボも搭載しているし。

ただ、じゃあ使うのかといえば、使わない。事実として、最後にそれなりに使ったのはほぼ2年前、当時メインマシンにしていたDell Inspiron mini 12が不調になったときにピンチヒッターとして使ったのが最後だ。あのときは、まちがいなく助かった。まともに稼働する機械がいつでも使える状態で確保してあることの重要性を再認識したものだ。
だが、その直後に現在愛用のAsus UL20Aを購入してからは、とんと起動しなくなった。スペック的にも現在のマシンのほうがすこし上で、あえてデスクトップ型を使わなければならない理由がなくなったからだ。予備マシンとしていつでも使えるようにはしてあるものの、結局OSのアップデートもせず、たぶん現在入っているのはUbuntu 11.04だろう。アップグレードを3度見送ったことになる。最後に起動したのは1年も前になるのではないだろうか。それも一瞬だけ古いデータを探すためだけに起動した。探していたデータはそこにはなく、結局は現在使っているマシンに移動済みだった。

こういう状態で置いておく必要はない。ハードディスク内のデータにしたって、「資産」なんて威張ったところで、実は2年以上触らないデータにほとんど利用価値はない。1年以上電源も入れないマシンも同様だ。それは不用品だ。

気持ちの上では、まだまだ実用の価値があるマシンを退役させるのは忍びない。けれど、このまま置いておいてもなんのメリットもない。たしかにいま使っているマシンにはCD/DVDドライブはないから、その点だけでも置いておく価値はありそうではある。けれど、そもそもそういったドライブが必要ないから2年近く使っていないのだ。これはもう、不要と決めてしまってなんの問題もない。

ということで、物置からもともと入っていた段ボールを引っ張り出して収納してしまった。収納したところで、なにか意味があるわけではない。物置のなかでどんどん時代遅れになっていくだけで、数年たたないうちに本当のレガシーになってしまうだろう。

本来なら、中古品として売っぱらってしまうのがいい。けれど、BTO品のかなしさで、これをセコハンショップにもっていっても(あるいはオークションに出しても)、ろくな値段はつかないはずだ。当面は予備としておいておくほうがメリットがある程度の値段にしかならないだろう。

だれか、活用してくれる人がいれば譲ったっていいと思う。けれど、Windowsも入っていないUbuntuマシンを欲しがる人はいないだろうな。悔しいけれど。
posted by 松本 at 19:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 総記・雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月05日

Ubuntu使いの余得 - 古めのWindows XPでタッチパッドの改善

私はタッチパッド派だ。ノートパソコンをタッチパッドで使う。もともとはノート型でもマウスを使っていたし、いまでもマウスのほうが使いやすいなあと思うことは多い。けれど、いつの頃からかマウスを使うのをやめてしまった。その理由のひとつは、日ごろマウスを使っていると、モバイルで急にタッチパッドになったときにとまどってしまうからだ。もちろんマウスのひとつぐらい持ち歩けばいいのだけれど、たとえば膝の上ではマウスは使えない。どんな狭い所でもとりあえず蓋を開くことさえできれば使えるのがノート型の強みなのに、その強みが十分に活かせない。それなら日頃からタッチパッドに慣れておくほうがいいだろう。
もうひとつの理由は、そちらのほうが大きいのだけれど、ちょっと情けなくもある。私はどうも机の上をきれいに片付けるのが上手ではない。特に、事務仕事で資料やら紙やらを机の上に広げなければならないときには、困る。そんな広くない机の上で、マウスを自由に使えるだけの空間を確保するのはむずかしい。マウスを操作する空間があるのなら、そこに必要な書類を広げたい。
ということで、タッチパッドは机の上の占有空間をセーブする意味もあって使っている。

だから、タッチパッドの設定には、それなりにこだわる。たとえばタッピングはオフにする方が正確な操作ができるし、もちろんキー入力中はタッチパッドの操作を無効にする方がいい。そして、右コーナーの縦スクロールは必須だ。タッチパッドにはマウスのホイールがないのだから、これがないと画面の縦送りにいちいちポインタを動かさなければならなくなって、スムーズな操作が妨げられる。

先日Ubuntu(というかLXDE環境のUbuntu)をインストールしたマシンは、ネイティブではWindows XPだ。WordやExcelの微妙なレイアウトの互換性の必要があるから、ときにはこのXPに戻ってファイルを操作する。そして、その際に縦スクロールが効かないのに気がついた。これは困る。

こういうときには、ドライバをアップデートすればいい。SynapticsのドライバでOKだったはずと記憶をたどって、インストールした。その後、コントロールパネルのマウスの設定からさらに奥にあるドライバ設定のプロパティで縦スクロールを有効にすると、再起動後にちゃんと動作するようになった。

こういうのは、特別なTipsでもないのかもしれない。けれど、もしも私がUbuntu使いでなかったら、縦スクロールができないマシンを与えられたときに、「こんな古い機械ではやっぱり縦スクロールはできないんだなあ」と思って終わってしまっただろう。ところが、Ubuntuなら同じマシンで縦スクロールができる。ということは、ハードウェア的には全く問題ないということだ。XPでできないのはソフトウェア的な問題であって、それは適切な対処方法で改善する。Ubuntuを使っているからこそそれに気づくことができた。

これは、Ubuntuを使っている余得だなあと思う。ひとつのOSにしばられないことで、いろんな可能性が見えてくる。ありがたいことだ。
posted by 松本 at 13:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 総記・雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月03日

LXDEは進化していた

ここのところ出先のパソコンを使うことが多いのだけれど、先方が特にこだわらないので可能なかぎりUbuntuを使っている。たしかにWordファイルの互換性とか微妙なところも多いが、Ubuntuの方が仕事が捗るのだから仕方ない。その仕事現場が一時的に変更になって、使うパソコンも別のものになった。こっちにもUbuntuを入れたのだけれど、このマシン、かなりスペックが低い。特に、このご時世にメモリが512メガ(ビデオRAM共有なので実際にはもう少し低い)しかないのはやりきれない。

こういうときには、以前からの常套手段であるデスクトップ環境の変更という手段でしのぐしかない。この方法、最初にUbuntuを使いはじめたときにJWMを使うことで効果を実感した。GUIまわりのデスクトップ環境は最も基本的な常駐ソフトであるわけだから、これを軽量なことにする意味は、低スペックマシンでは大きい(逆にメモリが十分にあるマシンでは、ほとんど意味はない)。削減できるメモリ量は100Mとかせいぜい200Mとか程度なので、現行のUbuntuであれば(使い方にもよるが)、1Gもメモリがあれば特に必要はない軽量化だ。だが、512MBしかない場合、100MBのメモリ使用量を削ることは十分過ぎるほどの意味がある。

軽量デスクトップ環境として以前に愛用していたのは、OpenBox + Xfceパネルという変則環境だ。XubuntuとしてUbuntuの軽量版が出ていることからわかるように、Xfce4は、たしかに元のUbuntuのデスクトップ環境であったGnomeや現在のUnityよりは軽量だ。だが、その軽量さというのは、実際にシステムモニタで調べてみると、それほど大きなものではない。むしろ、Xfce4は、現在ではUnityのような野心的なUIを好まない人向けのデスクトップ環境と考えたほうがいい。実際、軽量版Ubuntuとしては、Lubuntuが公式にリリースされるようになっていて、そちらのほうが明らかに軽い。そして、Lubuntuのベースになっているデスクトップ環境LXDEは、Openboxというウィンドウマネージャが土台になっている。そして、このOpenboxはやたらと軽い。だから私は、Openbox + Xfceパネルという組み合わせを選んでいた。

これは明らかに変則的だ。そこまでやらなくても、LXDEを使えば十分じゃないかとも思う。実際、LXDEを使ってみたこともあった。けれど、LXDEのLXパネルはカスタマイズ性が限られていて、機能的に満足できなかった。加えて、PCManファイルマネージャも、機能不足に感じられた。機能が不足する場合には、Xfce4のファイルマネージャであるThunarを起動するしかない。それなら最初から、この部分はXfce4仕様にしておいたほうがいいということで、変則デスクトップ環境で使うようになった。

今回の低スペックマシンでも、同じような変則デスクトップ環境を構築しようかと考えた。けれど、以前にその環境を愛用していたころからもう2年近くたつ。その間にLXDEも進化したかもしれないと思って、素直にLXDEを使ってみた。基本的には、以前と変わらない。基本は変わらないけれど、小さな進化が積み重なって、非常に使い勝手が上がっている。これなら、変則的な環境をわざわざ構築する必要はない。このまま使っても、なんの不足もない。Unity以前の標準のUbuntuとほとんど変わらない使い勝手が達成されているといってもいい。

以前のLXDEを完全に把握していないので、どこがどう進化したのかを正確に言うことはできない。感覚的には、パネルのカスタマイズできる項目が増え、ファイルマネージャのネットワーク機能が改善されているように思うが、どうなのだろうか。相変わらず上手くいかないのはタッチパッドの設定だが、これは以前使ったことがあるGSynapticsの後継版であるgpointing-device-settingsというユーティリティがあったので、それを使うことにした。クリップボードマネージャは、Clipitがインストールするとそのままパネルの通知領域に表示されるようになるので便利だ。

この現場は1ヶ月ぐらいしかいない予定だが、その間はこれでしのぐことにしよう。
posted by 松本 at 22:54| Comment(0) | TrackBack(0) | Ubuntuのアプリケーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする