2011年12月06日

Linux、ましてUbuntuなんて知らないパソコンユーザーにUbuntuマシンを渡してみたら…

Ubuntuがどれほど成熟しているかは、そもそもOSなんぞに興味のない人にUbuntuをインストールしたマシンを渡してみてその反応を観察してみるのがいい。ということはわかっているのだけれど、なかなか機会がなかった。ちなみに、数年前に妻にそうやったときには、まだUbuntuが発展途上段階だったせいか、かなりサポートに手こずらされた。それ以後はそういう機会がなかったので、「さて、どのくらいOSを意識せずに使えるようになったか」興味はあっても確認する機会はなかった。

それが、今日、たまたまあるオフィスでそういう機会があった。

このオフィスのボス、ネットショップを運営しているということで相当年季の入ったパソコンユーザーではあるのだけれど、その一方でIEとFirefoxの区別もあんまりつかない、と、技術面にはとことん興味のない人物。つまり、パソコンでやりたい目的、彼の場合はインターネットでモノを売ること、には強烈なほどの関心があるが、その裏側でどういうことが起こっているのかということはどうでもいい。彼ほど極端ではなくとも、多くのパソコンユーザーがそうだろう。

そのボスが、長年愛用していたパソコンの調子が悪くなって、最新のマシンに新調した。新調してすぐに古いパソコンは起動さえおぼつかなくなったので、いいタイミングだったと言えるだろう。

ところが、運が悪いことに、この新しいマシン、初期不良を起こしてしまった。メーカー保証の範囲内なので修理に出すことになり、それはいいのだけれど、修理中の代替機がない。古いマシンは、不安定で、とても使えたものではない。

たまたまそこに居合わせた私は、「じゃあWindowsを再インストールすれば数日使う分には何とかなるんじゃないですか」とアドバイスした。アドバイスした手前、再インストールを引き受けた。だが、どうやらシステムディスクがちがっていたようで、再インストールでエラーが発生。これではどうしようもない。

とにかくWebが見れなければ、彼は仕事に困る。そこで私は、説明もせずにUbuntuインストールをやってしまうことにした。彼の性格なら、WindowsだろうがLinuxだろうが、仕事さえできれば文句は言わないはずだ。ちなみに、機種が古くメモリが512MBしかないので、Ubuntuは苦しかろうとXfceを追加インストールして、そちらをメインにすることにした。

私の読みは的中し、「これがブラウザで、これを開いたらネットが見えます」と説明しただけで、「OK、ありがとう」の返事。さて、どうなるか。

確かに質問は来た。一度は、「外付けHDが読めない」というもの。見てみると、デスクトップにアイコンは上がってきている。これが開けないという。不思議に思って操作を見ていると、ダブルクリックが遅い。これはマウスの設定を変更して問題解決。

二度目の質問は、「メモ帳はないのか?」。これはgeditをランチャーに仕込んで解決。

三度目の質問は、文字化け。これは.eml形式の過去メールをgeditで開いたら文字化けするというもの。Thunderbirdで開くようにアドバイスして解決。

四度目は、メールアカウントの設定。もともと「メールまでは要らないよ」ということだったのだけれど、使っているとやっぱり欲しくなるもののようだ。これも設定だけのサポート。

最後は、「このパソコンは家でも使おうと思うんだが、無線LANの接続はどうやったらいい?」。これはパネルのアイコンを教えて解決。

ということで、普通の使用では、普通に新しいパソコンを使うときに遭遇する程度の疑問が発生するだけでUbuntuは普通に使えるようだ。実際、やりたいことが明確にあって使っている人からは、Ubuntuでも文句は出ないのだと思う。目的があれば手段はどうでもいい。そんなふうに感じた午後だった。
posted by 松本 at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 総記・雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする