2011年04月25日

OpenOfficeか、LibreOfficeか

先月、仕事の事務データ管理をスプレッドシートからデータベースに移行した。Windowsならエクセルからアクセスへの移行に相当するわけだが、OpenOfficeの場合、CalcからBaseに、OpenOffice内での移行ということになる。
ただ、これが当初うまくいかなかった。というのは、その時点で私はLibreOfficeにアップデートしていたのだが、なぜかLibreOfficeのBaseで操作に欠かせないナビゲーションやコントロールが表示されないという不具合が出ていた。これでは使いものにならない。そこでいったんOpenOfficeに戻したことは先に書いた。
けれど、11.04 Nattyにアップグレードして、自動的にLibreOfficeにアップグレードされた。ちょっと躊躇はしたのだけれど、広範なバグならきっとどこかに回避策が出ているだろうと思ったからだ。
さて、実際にBaseを使わねばならなくなって、LibreOfficeで開いてみると、やっぱりナビゲーションが出ない。データベースの入力や表示そのものはうまくいっているようだが、トップのデータだけ表示されていても仕方ないわけだ。そこで回避策を探し始めたが、どうもそれらしいのが出てこない。
やっぱり私のローカルの問題なのかなあと思ったが、ここでひょっと思いついたのは、日本語環境のせいではないのかということ。ユーザーの多くは英語圏をはじめとする外国語圏だから、ひょっとしたら英語環境ならこういう問題が発生せず、そのせいで回避策も出回っていないのかもしれない。そこで、いったんLibreOfficeを完全削除し、日本語パッケージを外して再インストールしてみた。すると、ナビゲーションは表示されるようになった。なるほど、これならOKだ。
ところが、どうも期待通りのデータが出ていないところがある。なにか設定がおかしいのかもしれないが、これを訂正するには編集画面でコントロールをひらかなければならない。ところが、英語版でもこっちの方はうまく表示されない。やっぱりLibreOfficeのバグなのだろうか。
よく理解できないけれど、深追いするのも嫌なので、「じゃあLibreOfficeをアンインストールしてOpenOfficeをインストールしてやろう」と考えた。どちらもリポジトリにあったからだ。
ところが、NattyのリポジトリのOpenOfficeは実はLibreOfficeへの移行パッケージであって、OpenOfficeではない。OpenOfficeと思ってインストールしようとしても、実際にはLibreOfficeのパッケージがインストールされる。それなら古いリポジトリを使おうとLTSである10.04 Lucidのリポジトリを読み込んでOpenOfficeを指定してみたが、依存関係のせいか撥ねられてしまう。
仕方ないので、OpenOfficeの本家のサイトに行って、そこから.debファイルをダウンロードした。ちなみに、これは以前に挫折している方法。というのも、.debパッケージが50個ほどにも分かれていて、GUIのdebインストーラーでは歯が立たないからだ(順序を正しく1つずつやればできるのかもしれないが)。これを一気にインストールするには、ダウンロードしたあと、解凍したディレクトリで端末を開いてsudo dpkg -i DEBS/*.deb というコマンドを実行してやらねばならない。ここまでは、あちこち参照しながら何とか漕ぎ着けた。
ところが、それだけではインストールしたはずのOpenOfficeが実行できない。どうやら、sudo dpkg -i DEBS/*.debに続けて、DEBS/desktop-integration/openoffice.org3.2-debian-menus_3.2-9472_all.debというコマンドを打たねばならないらしい。ただ、ネットで検索して見つけたこれはバージョン3.2をインストールするときのコマンド。バージョンが上がっているから変更を加えなければいけないはずだけれど、どこをどう変えていいのかわからない。このコマンドを打たないせいだろうか、Synapticパッケージマネージャで確認したところではちゃんとパッケージはインストールされているのに、肝心の実行ファイルがどこにあるのかわからないし、もちろんメインメニューにも登録されない。
弱ったなあと思って、それなら古いバージョンの3.2でもインストールし直すかとOpenOfficeのサイトに行ってみたら、ふと、Windowsのパッケージがあるのに気がついた。そういえば、以前、OpenOfficeの3.0のWindows版をWineで動かしてけっこうきちんと動いたなあと思いだした。あれは、Linux版で文字が飛んでしまうバグがあったときの一時的な回避策だった。それならWindows版はどうだと思って、3.3をダウンロードしてインストールしてやると、なんとまあ、あっさりとデータベースは何の不具合もなく動作。なんとも拍子抜けという結果になった。
どうやらBaseのバグは、LibreOfficeが悪いのでもなく、日本語環境のせいでもなく、私のローカル環境のせいでもなく、Linux環境のせいである疑いが強くなった。OpenOfficeやLibreOfficeのユーザーの圧倒的多数はWindowsユーザーだろうから、Windows環境でバグが出なければあまり問題視されないのかもしれない。しかし、Wineで動かしたほうがOpenOfficeがきちんと動くというのは、なんだか情けない話だと思う。
ともかくも、私としてはLibreOfficeを応援したい、使うならLibreOfficeを使いたいと思っていたので、結果的に、常用はLinux環境のLibreOffice、データベースを扱うときだけWineのOpenOfficeという使い分けで当分はいこうと思う。じゃあWineでLibreOfficeならどうだとか、興味はあるけれど、せっかくうまく動き始めたところであまりややこしいこともしたくないし。とりあえずこれは、「生産性マシン」だから。
まあ、Linux環境がバグのもとというのは言いがかりかもしれないので、もうちょっと使いながら気をつけてみようとは思う。
posted by 松本 at 20:13| Comment(1) | Ubuntuでの失敗・トラブル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする