2007年04月12日

無料でMP3 ─本当にいいのだろうか?

先週は、怒涛のように「xmmsとdilloの文字化け解消」→「管理者権限でフォルダを開く方法」→「パーティションのマウント」と展開したわけだが、その発端となった事情を書いていなかった。実は、インターネットラジオの録音ができるという話を聞いて、kstreamripperというプログラムをsynapticからインストールし、そのデフォルト再生プレーヤーがxmmsだったというのがそもそものスタートだったわけだ。そして、大量のMP3のファイルを保管するために使っていないパーティションをマウントする必要があった。だが、話を順番を追って始めた方がいいだろう。ラジオを「エアチェック」するというのは70年代のラジカセ文化のなかで育った世代にとっては実に自然な発想だ。MacOSXでインターネットラジオを聞き始めたときにもそんなことを思って、フリーのソフトをダウンロードして使ってみたことがあった。しかし、音声ファイルが巨大になることにびっくりして、使うのを止めてしまった。なによりも、不要な部分まで一気に録音したファイルをどうやって切り分ければいいのかわからなかったからだ。聞きたい曲も聞きたくない曲もごちゃごちゃのラジオ放送そのままでは、あんまり録音してとっておく意味も感じなかった。ところがLinuxのいくつかのソフトでは、曲ごとに切り分けて録音してくれるという。以前とはちがって、MP3プレーヤーも手に入りやすくなっている。そこで改めてsynapticで検索して「これかな?」と入れてみたのが先のkstreamripperだった。これはKDEのアプリケーションらしく、インストールするとstreamripperというファイルもいっしょにインストールされる。こっちだけでもいいのかもしれないが、詳細は不明。いったん使えるようになったら別にどうだっていいと思うのは、非IT系の私としてはしごく自然なことだ。ともかくも、このkstreamripper、きちんとstreamを記憶しておいてくれない(だからリッピングを中断してやり直すときにしょっちゅう局のURLを入れ直さなければいけない)と言うようなバグめいたものもあるが、優秀だ。ボタンを押しておくだけで勝手にインターネットラジオで流れてくる音楽を曲ごとに切り分けてファイルとして保存してくれるし、ラジオ局ごとにフォルダは作ってくれるし、ファイル名にはアーティストと曲名を入れてくれるし、申し分なしだ。ということで、使いはじめて1週間ぐらいで、もう数百曲のMP3ファイルがたまってしまった。曲の前後がきっちり切れていなくてちょっと別の曲の尻尾が入ったりするようだが、それは御愛嬌。私のようなレベルのリスナーには、音質も申し分ない。本当に無料でこんなことができていいんだろうか?実際、著作権との絡みで、これを規制しようという動きがあるらしい。そりゃあそうだろう。これじゃあCDは売れなくなる。現在の法律だと「個人的な楽しみのため」だけなら許されている行為だが、業界のひとにとっては無視できないのかもしれない。けれど、考えてみれば、CD(やレコード)なんて、買うひとはいくらでも買うし、買わないひとは何があったって買わない。私は若いころにはそこらの半端なDJなんか顔を赤らめて逃げ出すぐらい洋楽に詳しかったのだが、それはもっぱらFENを1日中聞くことから得た知識であって、レコードは借りこそすれ、1枚だって買わなかった。金のない音楽ファンは、金のないなりの楽しみを見つけ出すものだ。そして、金に余裕があれば、面倒なエアチェックなんか、たとえ無料でもしないだろう。だから、いくら規制しようが、あんまり最終的な音楽業界の売上げに影響はないだろうな。ともかくも、インターネットラジオとkstreamripperのおかげで、私にとっては懐かしいご機嫌な音楽ファイルが大量に私のHDに蓄積されつつある。けれど、ふと思う。このファイルたちを聞く機会はあるんだろうかと。なぜなら、わざわざ保存したファイルにアクセスしなくとも、ラジオをつけておけば常に好みの音楽が流れてくるんだから。ひょっとしたら、ハードディスクの容量を食うばかりで意味のない行為なのかもしれないなあ。


posted by 松本 at 00:00| Comment(1) | TrackBack(0) | MacintoshでUbuntu | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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